隣恋Ⅲ~湯にのぼせて~ 97話


※ 隣恋Ⅲ~湯にのぼせて~ は成人向け作品です ※
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※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※


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 導かれて入ったナカ。

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 ~ 湯にのぼせて 97 ~

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「あっ……ンンンッ」

 顔を背けるように横を向いて、堪え切れない声を零す。その背けられた顔だけを見ればまるで嫌がっているようにも見えるけれど、それは違う。
 彼女の右手が、私の指を根元まで、引っ張り込んだのだから。

 ナカへ、深く。深く。

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 第一関節までしか入れずに、意地悪をしていた私の指は、今や深々と彼女の中心を貫いていた。

 生まれてはじめてだと思う、相手のナカに、指を入れたのではなく、自主的に”入れられた”のは。
 こちらが要求してそうさせたことはあったかもしれないが、本人自らそうしてくれたのは、初、な気がする。

 脳が痺れる感覚が少しおさまると、なんとか、ゆっくりと思考が動き始めた。

「……愛羽さん、えろすぎ……」

 腹ばいのまま、彼女の顔をみるよう頭を上向ける。浅く速い息を繰り返す彼女が、ちらとこちらを流し見てそのまま視線を逸らした。

「だって…欲しいって言ったのに入れてくれないから……」

 恥ずかしそうにぼそりと言い訳のように述べる愛羽さんの可愛いさに、こちらはノックアウト寸前だ。
 またぶるりと震えた背中を知らんふりして、私は彼女のナカにある人差し指をくいと曲げた。

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「ァッ」
「どうですか? 欲しかった指が入った感触は」

 こんこん、と内壁の腹側を軽くつつく指に、短く声をあげた愛羽さんは震える息を吐く。それに呼応するようナカがすこし窄まった。

「き、もち…いぃ……ッ」

 途切れ途切れに言う彼女の声は上擦って、震えて、まるで自分ではコントロールできない快感に翻弄されているようだった。

「ナカ、とろっとろですもんね。気持ちよくない訳ないですよね」

 意地悪を刷いた唇がそんな言葉を投げると、私の指を咥えるその入り口がヒクと震えて反応する。彼女の口以上に、身体が正直すぎる。

「だって、欲しかった、の…っ」

 いや、今日は口の方も相当、素直だった。

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「ねぇ愛羽さん」

 根元まで入った人差し指を抜けそうな程引いて、また元の奥深くまで押し込む。ゆっくりとその動作を繰り返しながら、溢れ出してくる愛液を眺める。

「もっと気持ち良くなりたいですか?」

 私の質問に、一拍呼吸を置いてから、彼女が頷いた。多分、今でも十分気持ちいいとか思ったんじゃないかな。
 内心クスリとしながらも頷いた彼女の素直さを称える為、私は秘所に顔を寄せた。

「えっ」

 てっきり、指を増やすとかそういう類の事だと思っていたのだろう。愛羽さんは少し焦ったような意外そうな声を出したけれど、この際無視する。
 いやでも無視はよくないな。だから。

「指挿れたまま舐めたら、もっと気持ち良くなりますよ」

 蠱惑的なセリフを彼女に与えて、その入り口がキュッと指を締め付けたことに満足しながら、彼女の蕾に口付けた。

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 すでに愛液で濡れていた蕾は、唇がすこし滑る。その粘液質な液体を舌で拭いとろうと唇を薄く開き、舌を伸ばす。
 真っ赤に充血したそれと、私の舌と、どちらが熱いのだろうかなんて疑問を抱いて舌を押し当てると、彼女の方が随分と熱い。
 ツルリとした表面を、私の舌がヌルヌルと舐めあげる。

 頭上では愛羽さんの声にならない声があがっているけれど、それじゃあ足りなく感じて、ゆっくり抜き差ししていた指を上壁に押し当てるよう曲げて、抜き差しする。

「ッ、アッ、や、ぁっ」

 すぐに変化したその反応を嬉しく思いながら、蕾をいじめるように舐めた。

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 指が壁を圧すようにして入り込めば、その入り口からは蜜が溢れる。
 そのままにしておけば手の甲にまで流れていきそうなそれを、一旦指を引き抜き蕾へ擦り付ける。

「ひ、ぁっ」

 ただ愛液を移したかっただけなのに、そんな反応をしてくれる愛羽さんが可愛くて、口元には自然と笑みが浮かんでしまう。
 再び抜いた指をナカへ押し込みながら、蕾に移した愛液を舐めとりながら愛撫すると、それまでシーツを掴んでいた愛羽さんの手が、私の頭を押しのけるように前髪あたりに手の平をあてて押してきた。

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 その腕の力は緩くて、快感故に押しのける為の力すら入らないんだと窺えて、それがまた、私を喜ばせる。

 私の愛撫で感じてくれている。
 私の愛撫で、体に力が入らなくなっている。

 そう思うだけでこちらの興奮は、坂を転がり落ちるボールが加速するように、高まっていくのだ。

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