※ 隣恋Ⅲ~湯にのぼせて~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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露わな果実に。
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~ 湯にのぼせて 95 ~
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彼女にとってそれは、”大丈夫”なんかじゃないんだろう。一瞬焦ったような表情が見えたけれど、すぐに顔を伏せて蕾に舌を伸ばした私には、その後の表情の変化を目撃することは叶わなかった。
「っあ、ァアアッ」
すこしだけ、悲鳴に近いような高音の喘ぎ声だった。でも声が高いというだけが悲鳴らしくその声を聞こえさせたのではない。
愛羽さんが待っていた快感よりも大きな快感が突然与えられて、その強すぎる感覚に切羽詰まったような響きが濃くなったのだ。
そんな声を聞いて、お腹の中心のもっと奥から、じわぁ…と滲むように湧きあがってきたのは、更なる欲望だった。
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もっと喘がせたい。
もっと気持ち良くしたい。
もっと、啼かせたい。
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鼻を掠める茂みがくすぐったくて、左手で掬い上げるようにして避けていた。その左手の親指で、蕾のすぐ上あたりを持ち上げる。
すると、蕾に覆いかぶさっていた皮がめくれあがり、真っ赤に充血したそれが姿を現した。
蕾はふだん、皮をかぶったようになっているのだけれど、それをめくることで、もっとダイレクトに快感を与えることができる。
親指でめくりあげられる感覚に覚えがあったのだろうか、愛羽さんは数秒ののち、妙に焦ったような声をあげた。
「だっ、だめそれは…ッ」
制止の声も気にとめずに、私は露わになった小さな果実へと舌を触れさせた。
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声にならない声、というものは、なんとなく聞こえるものだ。愛羽さんのそんな声を耳にして、私は小さな果実を舌でつるりと舐め上げた。
余計、追い込むように愛撫を何度か繰り返すと、彼女の脚がまた私の頭を挟み込む。
耳や頬にあたる柔らかい太腿は気持ち良くてどちらかといえば、動きを抑制するというよりは一種のご褒美的な感じがしてならない。
そんな事を思っているだなんて知れたら、「変態!」と怒られそうだから言わないけれど、愛羽さんの太ももは気持ちいいんだから仕方ない。
「アッ、ん、やっ」
腰が逃げるように布団に押し付けられるけれど、マットレスも敷いていない敷布団ならではの薄さがそれを阻む。
太腿で頭を挟まれてもさして口での愛撫は影響を受けない。続けて蕾を舌先で弾くように上下に小刻みに舐めていると、愛羽さんはやっぱり逃げるように腰を引いてしまう。
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「駄目ですよ、逃げないで」
離れてしまった舌。
愛羽さんを咎めるように言い聞かせるけれど、愛羽さんは「むりっ」と即座に言い返してくる。
「だってそれっ、その左手っ」
はーっ、はーっ、と肩で息をして、私の左手を言葉と共に指差してくる。
彼女が指差したのはもちろん、蕾の皮をめくっている手だ。
「それされたら感じすぎて……っ」
必死に訴えてくる彼女が可愛くて吹き出すと、彼女の露わになったそれに息がかかり、「そこで笑わないでっ」と怒られた。
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「舐めてって言ったり感じすぎるって言ったり忙しいですね」
「正直になるって決めたもん」
ぷい、とそっぽを向く愛羽さん。
まぁ確かに、正直とはいいコトもわるいコトも、等しくあるものだ。
子供みたいな言い方にまた笑いそうになるけれど、この場所で笑ったらまた怒られる。
なんとか笑みを収めて、私は左手を外した。
自然な状態だと愛羽さんの蕾は半分くらい皮がかぶったままだ。彼女にとって、このくらいの状態で舐められて得る快感が、ちょうどいいのだろう。
正直なお姫様の言うとおりに。
左手を外したまま、先程よりもすこしぷっくりとした蕾を口に含んだ。
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