隣恋Ⅲ~湯にのぼせて~ 94話


※ 隣恋Ⅲ~湯にのぼせて~ は成人向け作品です ※
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※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※


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 女の心理。

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 ~ 湯にのぼせて 94 ~

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 理解が追い付かずに空白だった一瞬のあと、愛羽さんは重ねて、恥ずかしそうにしながら言う。

「下着、可愛い…?」

 咄嗟に、その恥じらう様子に言葉が出ない。無言のまま、多分、呆けたような顔で、こくこくと頷いた。

「雀ちゃん、その……こういうの見て…興奮、してくれる……?」

 あ。
 やばい。

 ゾクゾク、した。

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 旅行の夜といえば、やはり恋人ならそういう行為が起きる訳で。
 女の子の心理としては、相手に可愛いと思ってもらいたいとか、抱きたい、そそられる、だなんて思ってもらいたいとか、そういういじらしい心理があるのだろう。

 もちろん、私の目の前に居る愛羽さんにも。

 だからこそ、下着を新調していたのだ。この旅行のために。延いては、私に見せる為に。

 その心を嗅ぎつけた瞬間に、私の脳が痺れる感覚を覚えた。彼女への”好き”が溢れる。

「愛羽さんがこの下着を私の為に選んで、着ててくれた…って考えて、いいですか?」
「う、うん」

 正直すぎるのも、私の心臓に、よくない。
 壊れそうなくらい、ドクドクいっている。
 脳の血管が切れてしまいそうだ。

「ありがとうって言葉があってるのか分からないですけど……ありがとうございます」

 なんて言うのが正しいのか、今の私には分からない。
 でも、愛羽さんが嬉しそうに笑顔になってくれたから、たぶん、ありがとうで正解。

「あと……ものすごく、興奮、してます」

 告げたあと、はぁっ、と強めの呼気が零れた。

「やばいくらい、そそられます」

 愛羽さんの顔と下着を交互に見ながら、痛いくらいに脈打つ心臓を感じる。
 自分がどんな表情をしているのかも気遣えないくらい、興奮を隠せない。愛羽さんがじっと顔をみているから、普通の表情ではないんだろうと思うけど。

「だから……ちょっと、加減できない、かも」

 すみません、と言いながら彼女の下着の残った結び目を引き解く。
 閉じたままの脚の内側に近い所を撫でて、開くように促すと、今度はやんわりと開いてくれた。

 両脚を跨ぐように置いていた私の足。片方を愛羽さんの脚の間に割り込ませて、さらに開かせる。

 そうしてやっと、下着をはらりと開けた。

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 暗くてよく見えない、なんて言葉が通用しそうにないくらい、そこは濡れている。さりげに、下着に触れて確かめたが、愛液でズルリと指が滑ったくらいには今までの愛撫をしっかり感じてくれていたようだ。

 身を屈めて、そこへ顔を近付けると、感じた女性の匂いが漂う。

「もっと、気持ち良くしてあげます」

 愛羽さんに言ったのか、その秘部に言ったのか、自分でもよく解らなかった。

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 いつもなら、まずは手で茂みに触れて、焦らすようにコトを進めていくのだけど、今日は無理だ。待てない。焦らせない。

 そのくらい、興奮が隠せなかった。

「愛羽さん、ここ、すごくヌルヌル」
「っ」
「これ全部、舐めさせてもらいますね」
「ちょっ…ァああっ」

 言葉攻め、というよりは、どちらかと言えば報告もしくは宣言、みたいな感じだった。
 すぐさまそこへ口を付けると、鼻に濡れそぼった茂みが触れた。なんだかくすぐったくて、左手で茂みを掬い上げるようにして避ける。

 唇を開いてすぐに舌を伸ばせば、ヌルついた秘部がいやらしく迎えてくれる。こちらの舌も当然濡れているけれど、それよりもさらに粘液性の愛液が多くてこちらの唾液がそれで薄まってしまいそうだった。

 舌が触れると、今までよりも甘い声に早変わりした嬌声が可愛い。
 どことなくしょっぱいそれを、何度も何度もねぶるようにして掬い取る。

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 花弁を左右ともしっかりと舐め上げて、ヌルヌルが無くなっても、中心から次々に滲んでくる愛液。キリがないな、なんて嬉しく思いながら、それまで放置だった蕾へと目を向けた。

 ぷくんと存在を主張しているこれは、私が膝でいじめていた時点から、こうして欲しかったはずだ。
 花弁を舐めていた舌をすすすと上へのぼらせてきて、蕾を撫でた。

「ッ、ぁや……っ、ん、あああっ」

 あまりの快感に、愛羽さんの脚が閉じられるけれど、私の頭を挟むばかりで舌の動きを阻むことはできない。
 彼女の息が整うのを少し待ってあげると、脚の力が緩んだ。その隙を狙って、さらに脚を開かせて、私は体を滑り込ませて彼女の脚の間に腹ばいになった。

 いつもはベッドだから、せまくて出来ないこの姿勢。舐めるときには敷布団の方がいいかもしれない。

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 そんなどうでもいいコトを考えていると、私の前髪を、愛羽さんの手が握った。くしゃりと髪に縋る手は、あまり力が入っていない。

 股の間から愛羽さんの顔を見てみると、口元を隠してこちらを見ていた。

「大丈夫ですか?」
「そ、そう…見える…?」
「いえ、あまり」

 息も絶え絶えな彼女に愛しい苦笑を送る。

「でも……すごく気持ちいいの…」

 あぁもう、ほんとにこの人は煽り上手で仕方ない。
 項がゾクゾクして仕方ない。

「大丈夫。もっと気持ち良くなりますから」

 煽られたぶんは確実に、貴女にお返しするつもりですから。
 心の中で呟いた。

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