※ 隣恋Ⅲ~湯にのぼせて~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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啼く声と、啼かせる声。
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~ 湯にのぼせて 60 ~
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雀ちゃんの指が完全に抜けると、わたしのアソコはぽっかりと口を開けて彼女の再来を待っていることだろう。けれど、その指はというと、穴なんか放って、ずっぽりと自身を濡らす愛液をわたしの蕾に擦り付けている。
「アッ」
敏感なそこをわざと下から撫であげるようにして愛液で濡らしてくる彼女はニヤ付いた顔をして、わたしの反応を窺っている。
「や…ぁ、んっ」
滑りの良くなった蕾を、愛液を擦り付けた指とは別の指がぬるぬると撫で回す。
たまらない、我慢できない。この体勢を変えて欲しい。でも、そうしてもらえないのは判り切っていて、わたしは快感に打ち震えながら、我慢しきれない声を漏らす。
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「ねぇ……ッ、ンぅ、声、がま、ん……出来な、いっ」
ぬるついた指が蕾を挟もうとすれば、それは逃げるように指の間をすり抜ける。何度も摘まもうとする指に耐えきれず、彼女に訴えた。
「声?」
それがどうしたの、と言わんばかりの顔。
こちらが声を我慢しようと必死なのに、なんでもないコトのように首を傾げる雀ちゃん。そんな彼女を睨みそうになって、危うく思い止まった。
また、「そそられる」とか言って3本指をいきなり挿れられてはかなわない。
「外に……ぁっ、聞こえちゃ、う」
わたしの訴えにチラリと部屋の扉の方へ視線を一度投げた雀ちゃんのそれが、戻ってくると、嫌な予感しかしない満面の笑み。
ああ……しまった。
わたしはどうやら、玩具としてわたし自身を差し出すような発言をしてしまったみたい。
後悔を抱き、冷や汗を垂らすわたしの内心なんて知ったことか、と言うかのように雀ちゃんは唇に弧を描く。
「頑張って我慢して?」
ジュブ、と卑猥な音をたてて、彼女の指が再びナカに入ってきた。
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嫌な予感がしたときから、いつ来るかと身構えていたわたしは、強すぎる快感も相まって、声にならない声をあげてその第一波の快感をやり過ごした。
「イイ子。ちゃんと我慢できるじゃないか」
甘い声で褒められても、嬉しいけど嬉しくない。
止めていた息を荒く吐き出すと、雀ちゃんはわたしに顔を近付けた。
「キス、したいなぁ」
わたしが膝立ちしているから、彼女が顔を上向けても唇同士が触れ合うには程遠い。
だからキスするならわたしが前屈みになるしかない。
それを理解しているから、雀ちゃんは言うのだ。
「キスして?」
と、甘い声で。
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でも、分かっているのだろうか。
それが、わたしを感じさせる一旦を担っているということを。
動かさないでいてくれる指を、キュウと締め上げてしまうくらいには、貴女の甘い声に感じてしまうということを。
「あ?」
怪訝そうにそう言う貴女は、分かっていなかったんだと思う。
「あぁ」
そしていま、何故わたしのナカが締まったのか、その理由を見つけた。
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納得したような声を漏らして頷いた雀ちゃんは、思案するように自分の下唇をゆっくりと舌で濡らす。
そして、何をどうしようか、考えがまとまったように喋り出す。
とても、甘い甘い声で。
「愛羽さんといっぱい気持ち良くなりたい」
う……わ。
そんな、声で…言わないで。
「キスして、舌絡めて、どろどろになって、愛羽さんの事もっともっと気持ち良くしてあげたい」
ぁ……だめ……。
「ねぇ」
ちょ、待……って……。
「大好きだよ」
それ以上、言わないで…。
耳が溶けそうなくらい甘い声。
目が溶けそうなくらい甘い顔。
さっきから、多分、痛いくらいに指を締めてる。
それでも、面白がっているのか、紡ぐ言葉は止まらずわたしの胸をときめかせた。
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見下ろしている雀ちゃんが、これ以上、言葉を発さないように。
「も…黙って」
前屈みになって、彼女の口を塞いだ。
それがまた彼女を喜ばせているとも思わずに。
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