※ 隣恋Ⅲ~湯にのぼせて~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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挑発。
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~ 湯にのぼせて 54 ~
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くるり、くるり。
わたしの蕾を指先が囲うように、撫で回す。
さぁ、はやく。
さぁ、決めて。
そんなふうに催促する指先から送り込まれる快感は小さくて、快感に飢えているわたしには、徐々に、物足りないものになってきている。
それに加えて、胸の正面にある雀ちゃんの口から、呼気が定期的に浴びせられる。
ねっとりとしたその熱い息が、胸の肌を撫でると、もどかしさに震えそうになってくる。
こちらの準備は万端。
後は貴女の判断だけだ。
とでも言いたげに、目を閉じた雀ちゃんが正直憎らしい。
彼女の掌の上で転がされている。
何をどうすれば、わたしがどう動くのか、すべて分かった上で、愉しむようにして事を進めている。
誰かは言うかもしれない。
逆らえばいいのに、と。
確かに自分でもそう思う。
でも出来ないのだ。彼女の言う通りにした後、どんな快感を与えられるのかを知っているから。
他でもない、彼女に、身体も、心も、愛して欲しいと思ってしまうから。
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ただ……。
全てがすべて、言いなりになるのは、癪に障る。
こちらだって、年上の威厳というものやプライドというものがある。
わたしは一度、深く息を吸いこみ、ゆっくりと吐いた。
そのあと、雀ちゃんの肩に置いていた手にグッと力を込めて、その肩に爪を立てた。
余裕の構えで、目を閉じていた彼女は突然の痛みと驚きに目を開き、わたしを見上げる。
茶色の色素が強い瞳をしっかりと見下ろしてやりながら、立てていた爪を引いて、その肩を謝るように小さく撫でた。
そのあと、わたしは意を決して、口を開く。
「もう無理ってくらいに、気持ち良くしなさい」
わたしの言葉に呆気にとられた雀ちゃんの、ポカンと空いた口。
そこにわたしは自ら、胸を押し付けた。
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「むぐ」
脂肪の塊、というだけあって、胸の変形性は高い。
強く押し付ければ、口と鼻を覆って息もできない状態にするなんて、意外と容易い。
押し付けた胸でくぐもった声をあげる雀ちゃんに少し笑って、身体を離す。
表情が見えるくらいに離してあげると、彼女はやれやれと呆れたような顔を一瞬みせてから、わたしの胸に舌をあてた。
それと同時に、下腹部では蕾の周囲を巡っていた指が、はっきりと蕾に当てられて、先程よりも強めに下着の上からそれを擦ってくる。
まるで、お返しだ、とでも言うような行為に、強く電気が走る。
「んっ、あ、……っや…」
電気が走るのは、下腹部からだけではない。
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雀ちゃんの口に含まれた胸の頂き。
触らなくとも硬く尖っていたそこに、待ちわびていた感触が触れた。それだけで、背中が反るほどの快感が走る。
けれどもちろん、舌は触れるだけでは終わらない。
いつもの焦らすような緩慢な動き方ではなくて、胸の頂きを弾くように小刻みに強めに舐める舌。
その強い愛撫に、口からは嬌声が零れ、思わず、肩の服を掴む。
「ぁっ……ァ……どうしよ……っ」
縋るように掴んだそれでは足りずに、わたしは息を乱しながら、彼女の頭を抱えるようにして腕を回した。
口からは先の挑戦的な物言いなど影も形も無いくらい弱々しい言葉が零れてしまうわたしを、雀ちゃんがチラとだけ見上げてくる。その視線は「なにが、どうしよ?」と言いたげで、わたしは服を掴む手に力を込めながら、甘く散らばる声の合間に、
「んンッ……ぁっ、ぁっ、きもちぃ……っ」
とだけ、答えた。
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「やっ、んんッ……は……ぁっ」
気持ちいい……っ。
ゾクゾクする。
腰の奥に、快感の痺れと電気が、どんどん貯まる。
その蓄積スピードがいつもよりずっと速くて、このまま刺激され続けたら、3分ともたずにイッてしまう。
「待、って……ぁ、んっ」
制止をかけようにも、聞く耳すらもってくれない雀ちゃんは、胸の頂きにくるりと舌を巻きつけて、そのまま強く吸う。
それと同時に、下を愛撫する指が蕾を強く押さえて、走る快感の強さのあまり、わたしは腰を引いた。
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蕾から手が一瞬離れ、安堵しかけたけれど、すぐさま雀ちゃんが追いかけてきて、再び、捕らえられた。
いとも簡単に捕まったわたしの蕾は、容赦などなく、下着ごと摘むように指で挟まれて、また、電気が走った。
「んんンッ」
わたしがくしゃりと髪を握るようにして縋った雀ちゃんは、やはり容赦なく、胸も攻める。
たっぷりと唾液を絡ませた舌が、胸の頂きをずぶ濡れにして、卑猥な音をたて始める。
じゅズ、と音を立てて、空気と一緒に震わせるようにして頂きを吸い上げられると、我慢のしようが無いくらいに、身体全部が痺れた。
「んぁあっ、やっ、ぁ、だめっ」
身体を覆った快感の全てが腰に集中し始めて、耐えきれずに腰を引いた。けれど、雀ちゃんは甘くない。
空いている腕をわたしの身体に回して、逃げられないように固定すると、それまでよりも強い刺激を与え始めたのだ。
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――…ぁ、だめ……ッ。
このままだと、挿れてもないのにもう……っ。
「待って、や、だめっ」
ゾクゾクゾクと背中を悪寒に似た快感が這い上がり、頭を痺れさせる。
肌が粟立って、腰の奥がカーッと熱くなっていく。
わたしの制止の声も聞こえないのか、聞いていないフリなのか。全く気にかける事もなく胸の頂きと蕾を攻める彼女の愛撫は止まらない。
トドメだと言わんばかりに、胸の頂きに歯を立てられて、蕾は二本の指できつく挟まれた。
強い刺激を同時に与えられると、もう、駄目だった。
快感のメーターが振り切れて、目の前が真っ白になって、チカチカと何かがスパークする。
強い痙攣が数度、わたしの身体を跳ねさせて、背中を反らせる。
たぶん、雀ちゃんが腕を回して支えてくれていなかったら、後ろに倒れたと思うけれど、今は、そんなことにお礼を言う余裕もない。
息を詰めるほどの絶頂を迎えたわたしは、あんなふうに挑発しなければよかったと、頭の隅で後悔した。
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