隣恋Ⅲ~湯にのぼせて~ 32話


※ 隣恋Ⅲ~湯にのぼせて~ は成人向け作品です ※
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※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※


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 痺れる思考。

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 ~ 湯にのぼせて 32 ~

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 雀ちゃんのバストのサイズをはっきりと聞いたことはないんだけど、多分、Cはあるんじゃないかなぁと思う。小さく見積もっても、C寄りのB。
 そんなことを頭のどこかで考えながら、彼女の胸の膨らみを揉む。

 下から手の平で押し上げるようにしながら円を描くよう動かすけど、これって実際はそこまで気持ちいいものではない事は知っている。
 雀ちゃんはする側の時、胸にそこまで執着する子じゃない。それは自分にも胸があるからなのかもしれない。

 逆に、男性とだと、その柔らかい肉感触が気持ちいいのだと思うけど、長時間胸を揉み続ける人も少なくない。
 個人的には、手で揉まれて喘ぎ声を上げるほど快感を感じたことはない。一度も。

 世の中の女性にアンケートをとってみたいくらい、わたしの中では「胸を手で揉まれて気持ちいいか」という議題は永久にエッチ七不思議のひとつなのだ。

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 だからと言ってはなんだけど、自分がされて気持ち良くない事は、あまりしない。
 わたしはすぐにターゲットを胸の膨らみから、桃色に色づく尖りへと変更して、指の腹をあてた。

 まだそこまで刺激していなかったそこは、尖りと言える程の硬さも突起感もない。
 指の腹でくにくにとそこを弄りながら、鎖骨を舐めていた舌をゆっくりとそこへ近付けていく。

 わたしの舌は胸の尖りのまわりの色づいたそこを、円を描くようぬるり、ぬるりと舐めていく。円は徐々に、徐々に、小さくなってやがて舌が、尖りを掠めるほどになった。

 そうしてくると、反応してくる。

「雀ちゃんのココ、立ってきちゃったね」
「…く…ぅ」

 一旦舌を離して、自分の唾液を絡ませた指で、胸の尖り周囲をくるくると刺激し続ける。

「ほら、さっきまで柔らかかったのに、こんな硬くなってきた」

 爪で辿れば、それがひっかかりを覚えるほどの硬さをもった尖り。わたしの唾液でてらりと光るそこは、思わず口に含みたくなるいやらしさを纏っている。

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「こんなに硬くして……もっと舐めてって言ってるみたいね?」

 ぴん、と指先でそれを弾いてみると、彼女は自分の口を手で塞いでしまった。
 そろそろ、小さな喘ぎ声だけでは、身体に溜まる快感を処理しきれなくなってきたのだろう。でも、だからといって、喘ぐことにまだ抵抗のある彼女は、そうして、零れた甘声を手で覆い隠してしまうのだ。

「ひ、ぁっ」

 くぐもったその声をもっと聞きたい。
 でも、そうするには彼女の理性をさらに崩して奪ってしまうような快感をあげなければ。

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 わたしは胸の尖りを弄る指を、己の口へと運び咥える。
 たっぷりとそこに唾液を絡ませ、今度は反対の胸へと向かわせた。

「こっちも気持ち良くしてあげないと、ね?」

 言ってから濡れた指をピトリとあてれば、雀ちゃんの身体が跳ねた。
 素直なその反応に満足しながら、固くなった尖りへ顔を近付ける。

「両方、口と、指で、いっぱい気持ち良くしてあげる」

 左胸を指に任せて、右胸を口に含む。
 するとまた、雀ちゃんの腰がびくりと跳ねて、くぐもった声が上がった。今日一番の声に、にんまりとする。

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「ん…ぁっ、やっ」

 口を押さえる手と、シーツを握る手に、力がこもっていく。
 その可愛い反応を視界の端で捉えながら、舌に触れる尖りの硬さに思考を奪われそうになる。
 こりこりした芯の硬さはあれど、その表面はゴムのような肌感触。その硬さと柔らかさが相まって、なんともいえない魅力的な舌触り。

「んぅっ、んんっ」

 舌で転がしたり、尖りに舌を絡みつけてみたり。思うように彼女の胸を口内で弄りながら、反対の胸を指で硬くしていく。
 濡れた指で胸の尖りを摘まもうとしても滑ってうまくいかないが、その刺激がまた快感を生む。
 そして、うまく尖りと摘まむことに成功したら、それはそれで電気が走るような快感がくるのだ。

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 舌を胸の尖りに押し付けて、まるで膨らみの中へと埋め込むようにすると、雀ちゃんがいやいやをするように首を振った。

 ――あぁも、可愛いすぎてもっと苛めたくなっちゃう。

 ぞくぞくぞく、とさっきから、彼女の声を聞く度に、快感がわたしの背中を這い上がる。
 行為をされる側では感じることのない類の快感に、ジンジンと痺れてくる頭。

 胸から口を離して体を起こし、雀ちゃんを見下ろしながら、両手で両の尖りを同時に、摘み上げた。

「ん、やぁっ」

 首をふって、口を押さえることも忘れて、シーツと枕を縋るよう握り締めた雀ちゃんがびくんと身体を跳ねさせた。

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 見下ろす雀ちゃんは、完全に息を乱して、微かに声を漏らしながら快感の名残りに身体を震わせている。

 ――目、隠れててよかったかも……。

 そんな事を思うのは、見下ろす彼女の妖艶さにあてられたから。
 眺めているだけでこちらの子宮が疼くようなそのなまめかしい姿態。それに加えて、快感に蕩けた瞳で見上げられたら……自分をコントロール出来ずに、息もつかせず、続きを始めていたかもしれない。

 痺れた脳でそう考えながら、力の入っていない彼女の身体をゆっくり開いていった。
 

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