※ 隣恋Ⅲ~湯にのぼせて~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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噛まれたからではなく、熱くなる耳朶。
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~ 湯にのぼせて 15 ~
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顔に集中してくる熱。それを吐き出すかの如く熱く吐息を漏らす。
「愛羽さん?」
問いを繰り返された。
――な、なんで、そんなことを……っ
答えられない。
そう最初に思うのに、思考の奥では「どうだったかしら?」と記憶を探っている自分が恥ずかしい。
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「覚えて、な、い……っ……!」
耳の裏をくすぐるように舐めてくる舌を避けるように俯きながら言う。
すると、雀ちゃんは腰に回している腕はそのままに、反対の右手でわたしの顎を掬った。
「本当に?」
俯いていた顔を強制的に上げさせられて、耳元に口を近付け、また、耳朶に低く囁かれる。
耳は元々わたしの弱点だし、わざとなのか分からないけれど雀ちゃんがそうやって強引にしながら普段よりも低い声を出すと、わたしの脳はジンジンと痺れてくるのだ。
弱い所ばっかり、攻める……っ。
にらんでやりたいけれど、この体勢ではそれも出来ない。
「ホント、だってばっ……ひぁっ」
耳裏から首筋を縦に舐めおろされて、思わず、声があがる。
「ふぅん……?」
わたしの答えを、なんだか信じていない雀ちゃんは、正しい。
…………ホントは……立ったままイッたことは……ある。
でっ、でもそんなの彼女に言える訳ないしっ!
わたし悪くないもんっ!
乙女の恥じらいだもんっ!
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「……途中で思い出したら、いつでも教えてくれて構いませんから」
まだ本当の答えをあきらめていないのか、雀ちゃんはそんな事を言って、わたしの顎から手を放した。そしてその手の行先はというと、わたしのショーツの中。
「うわぁ」
「っるさい……」
「すごいヌルヌルですよ」
「るさい……っ!」
わざと、そうやって、わたしの羞恥心を煽る。
自分のソコがどれだけ濡れてるかなんて、分かってるし、下着に染みができているのも予想できている。
体中が熱くなってきて、たまらない。それは多分、ぴったりとくっついている雀ちゃんにも伝わっているはずなのに、彼女はわたしを、さらに煽る。
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わたしのソコをひと撫でした指。
手をショーツから引き抜いた雀ちゃんは、わたしの顔の前にそれをもってきて、これ見よがしに指同士をくっつけては、離す。
「こんなに濡れてますよ?」
指同士を繋ぐように糸を引く体液。
直視、できない。
恥ずかしさに、体が燃えそうだった。
「恥ずかしくて、見てられませんか?」
クスリ、と後ろで笑う気配がしたと思ったら、顔の前にあった手がゆっくりと近づいてくる。
まさか、舐めろとか言う気じゃ……、なんて危惧したけれど、わたしの顔の横を通過していった。
たまに、自分の愛液を舐めさせようとする行為があるけれど……ちょっと、わたしには理解できない。それをさせると、攻める側は興奮するのかしら。
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考えに耽っていると、いきなり、耳の近くで、水音がした。まるで、棒つき飴を舐めているような。
「ッ、っちょっと……!?」
瞬間的に、察しがついた。
雀ちゃんがわたしの愛液のついた指を舐めている。
焦って首だけで振り向くけれど、時すでに遅しで、彼女が口元から指を外したところだった。
「ごちそうさまです」
「~~~~っ、バカ……!」
そんなもの舐めなくていいし、ごちそうさまとか言わなくていいっ!
いろいろ言いたい事があるけれど言葉にならなくて、要約したら「バカ」になった。
たまに、思う。
雀ちゃんはわたしのことになると、馬鹿になる。
そこまで好きでいてくれるのは嬉しいけれど、こういうのは、ほんとに、恥ずかしい。
小さく笑いながら、「なんでそんな照れるんですか」と言う雀ちゃんの手がまた、ショーツの中へと戻った。
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からかっているのか、何か他の考えがあってしているのか……。
わたしからしてみたら、愛液を舐めるだなんて、揶揄われているようにも思えるのだけれど……そんなことをされた後でも、身体は正直で、敏感。
下着の中へと忍び込んだ指が、くるりと蕾を撫でればそこから波紋のように快感の波が広がる。
「……や……」
吐息と共に声が漏れ、反射的に腰を引くけれど、背後には彼女の体があってそれもままならない。動きたくても動けない状況は、わたしの身体に快感を蓄積していく。
「ま……って……」
か細く訴える声が、快感を堪える為に震える。
――んん、……駄目、ゾクゾク……する……。
「待たない」
だって。と雀ちゃんは続ける。
意地悪な声で。
「こんなに濡れてるんだから、もっといっぱい、気持ち良くなりたいんですよね」
愛羽さん。
と、低く低く、名を呼ばれた。
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