隣恋Ⅲ~湯にのぼせて~ 102話


※ 隣恋Ⅲ~湯にのぼせて~ は成人向け作品です ※
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※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※


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 近付く絶頂に。

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 ~ 湯にのぼせて 102 ~

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 ナカにあった圧迫感や異物感が一瞬にしてなくなると、愛羽さんはすぐに目を開けてこちらへ視線をあてた。

「な、んで」

 荒いままの呼吸で問われながら、私は濡れた二本の指に、隣のもう一本の指を添える。立てた三本指をまとめて彼女の秘所へと押し当てると、私を見つめていた愛羽さんの瞳がふるりと震えた。
 小さく息を飲んで、事態を把握した様子の愛羽さんに私は唇の端だけで少し意地悪に笑んだ。

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「今から、貴女をもっと気持ち良くしてあげる為ですよ」

 すこし力を入れるだけで、つぷ、と入り口は抵抗も少なく指先を受け入れた。
 問題はここから先だけど、さっき十分に解したから大丈夫じゃないかなと予想する。でも。

「んっ」
「愛羽さん」

 短く声をあげて、眉を寄せ耐える表情になった彼女に、こちらを見るよう名を呼んで促す。

「痛いとか、やめて欲しかったら言ってくださいね?」

 私の言葉にすこし目を見開いて、ふるふると首を横に振った愛羽さん。何か言いたそうだったので、指の進行を止めて彼女を窺った。

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「痛くないけど、さっきより太くなったからちょっと圧迫されるだけ。すぐ慣れるとおもう」

 すこしだけ恥ずかしそうに、素直にそう説明してくれる愛羽さんの手が、私の後頭部に回る。引き寄せられて愛羽さんと唇を重ねて、幾度か啄んで離れる。
 至近距離で、柔らかく目を細められて、なんだかどきりとした。

「優しいとこ、大好きよ、雀ちゃん」

 言われたセリフに胸の中心がぐわぁっと熱くなっていく感覚を覚えながら、ごくりと生唾を飲み込む。

「私も、愛羽さんが大好きです」

 熱くて速く鼓動を打つ胸。できるならギュッとそこを掴みたいというか掻き毟りたいというか、なんとも言えない衝動を堪えながら改めて彼女に告白した。

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 悪戯っぽく笑った愛羽さんが、やっぱり私の後頭部を引き寄せながら囁くように言う。

「しってる」

 色気という色気をここに集めました、みたいな声で言われると、もう堪らない。心臓がぎゅうううっと締まる感覚にくるしみながら、愛羽さんに口付けた。
 脳が沸騰して爆発しそう、なんて訳の分からない事をどこかで考えながら、すぐに深いキスへシフトチェンジ。そうしながら三本指の進行を再開させた。

 三本の中一本は濡れていなかったけれど、愛羽さんのナカが愛液で満たされているおかげで、すんなりと挿れられた。

「んっ、ぅぅん……っ」

 キスの合間、呼吸するために唇を離せば、塞がれていない唇から切なげな声が漏れ聞こえる。
 どうしよう、とまず思ってしまうほど、彼女の色気にあてられそうになる。というか、もう、あてられた。

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 私も荒い息を吐きながら、三本指を最奥まで届かせると、愛羽さんは私の項に爪を立てる。痛みもあるけれど、そんなのは気にならないくらい、今は彼女に夢中だった。

 もっと、もっと、気持ち良くしてあげたい。
 喘いで、乱れている愛羽さんをこの目に焼き付けたい。

 最奥と手前のざらつく壁とを往復する指の動きを少しずつ早める。まだ、この指の太さに慣れていないから、大事にしながら、それでも、彼女の快感のメーターが振り切れる寸前くらいの速さと強さで。

「アァッ、んぅっ…や、ぁ……ッ」

 しがみ付かれて、項に爪が食い込んで、動き辛いし、いたい。でも、いい。
 それらを圧してでも、彼女に快感を与え続けたい。

 卑猥な水音を立てながら、指を動かす。
 愛羽さんの声がまた、上擦り、余裕なんて欠片もなくなってゆく。

「ヤッ、あッ……ん、ンンッ」

 指を締め付ける力がだんだん強くなってくる。

 彼女の息も随分とあがってきている。

 それはもう、絶頂が間近だということを、示していた。

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