※ 隣恋Ⅲ~過去 現在 未来。嫉妬~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
==============
~ 過去現在未来。嫉妬 96 ~
===============
あまりの意地悪な台詞に、雀ちゃんは言葉が出ないのだろうか。
口をパクパクさせながら、こちらに目を向けた。
===============
なんとか頭を持ち上げた雀ちゃんが、脚の間に居るわたしを見た。
先程意地悪極まりない台詞を吐いたわたしは、彼女から向けられた視線に、にっこりと、場違いな程爽やかな笑顔を作ってみせる。
「だ、だめです……っ」
「なにが?」
「言ったら、だめです」
真っ赤な顔で、そんなふうに禁止事項を作ってくれると、それはもう、お笑い芸人さんで言うフリだとか、嫌よ嫌よも好きの内だとか、そんな類のものと思ってしまう。
「だめです……っ」
「ふぅん?」
目を細め、悪いカオを作って見せると、雀ちゃんは面白い程簡単に、わたしの悪戯に引っかかって青ざめた。
赤かったり、青かったり、雀ちゃんの顔色は忙しい。
===============
「ぁ、あいはさん……」
まるで迷子みたいに心細そうにわたしの名前を呼ぶものだから、きゅんとしてしまう。
普段あんなに、意地悪な顔でわたしのことを攻め立てるのに、いざ、される側になるとこんなにも弱い。
しかし、そのギャップを堪能するのもこれくらいにしておかないと、本当の迷子みたいに泣いちゃったら困る。
「しかたないなぁ」
ほっと力が抜けた雀ちゃんの顔。
「言わないでいてあげる代わりに、舐めるけどね」
「えっ!?」
驚愕の声を短くあげた雀ちゃんを無視して、わたしは、真っ赤な蕾にキスをした。
===============
「ァアッ」
わたしが指を突き立てている身体がビクンと跳ねる。そのせいで、唇に触れていた熱い蕾が離れていってしまったけれど、わたしは口元に笑みを浮かべた。
――誰がタダで言うことを聞いてあげるって言ったのかしらね。
そんな意地悪な言葉を胸中に抱く一方、ごめんねと思う気持ちもなくはない。
雀ちゃんのことは大好きだし優しくしたい。だけど、いっぱい気持ち良くしてあげたい。
快感に慣れていない彼女には酷な部分もあるかもしれないけれど、こうして身体をヒクつかせて、可愛い嬌声を零している姿をみると、どうにもブレーキが錆びついてしまうのだ。
===============
ベッドに押し付けるように腰を引き下げていた雀ちゃんがようやく、戻ってくる。
遠くから、荒い呼吸とそれに混じって、淡い甘声が聞こえている。同じベッドの上でも遠いと感じてしまうのは、あまりに暴君的な考えだろうか。
挿し込んでいる人差し指は、内壁に締め付けられて動き辛い。
わたしよりも各段に抱かれる回数の少ない彼女のナカを解す役目を、このわたしが担うかと思うと、なんだかゾクゾクする。
女の子の初めてを貰う男の気持ちというのは、こういう感じなのだろうか?
正解の分からない問いを浮かべつつ、わたしは再び、蕾へ唇を押し当てた。
さっきよりは身体が跳ねなかったが、唇をあてるだけでこの反応。可愛い過ぎる。
「ぁっ、ん、や……ッ」
慣れていない身体に、蕾とナカ、両方同時の愛撫は酷だろうか。そう思うものの、何か引力のようなものを感じて、どちらか一方にするのはもう、出来ない相談だった。
===============
唇を薄く開き、覗かせた舌で蕾を撫でる。
さすがに、淡い愛撫に留めるが、出来ることならば遠慮なしに思うまま、この蕾を可愛がりたい気持ちはある。
その昂る気を抑える代わりに、わたしは指先に意識を向けた。
根元までずっぽりと挿し込んだ指を第一関節あたりまで引き抜く。
探るようにお腹側の壁を強めに撫でつつ、再び指を挿入してゆく。
――あった。
ザラつく壁が指に触れて、雀ちゃんの嬌声の色が、すこし変化した。
===============
※本サイトの掲載内容の全てについて、事前の許諾なく無断で複製、複写、転載、転用、編集、改変、販売、送信、放送、配布、貸与、翻訳、変造などの二次利用を固く禁じます※
コメント