隣恋Ⅲ~過去 現在 未来。嫉妬~ 95話


※ 隣恋Ⅲ~過去 現在 未来。嫉妬~ は成人向け作品です ※
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※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※


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  ~ 過去現在未来。嫉妬 95 ~

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 感度がどうこうの件で、雀ちゃんだってひとの事言えないと思った。

 だけど……、わたしだって、そういう所がある。

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 眉をぎゅっと寄せて、彷徨う視線、への字に近く引き結ばれた唇。
 それだけなら単に困っているだけに見えたけれど……首や耳まで真っ赤に染め上げているのだから、”あ、これはイケるかも”なんて期待が生まれる。

「どうして欲しい?」

 抜き去った人差し指で、割れ目をツゥと上下に撫でてしまう。

「は……ぁ……っ……」

 人差し指の刺激だけでそうしてヒクつく秘所を目の前にして、どうして、欲しがっていないと思えるだろう。
 まるで早く挿れてと強請られているような錯覚さえも生む光景が目の前にあるのに、どうして、拒否されるだなんて思えるのだろう。

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 パリ、とシーツを引っ掻く音がして、雀ちゃんの手が動いたのだと覚る。

「……ほしいです……」
「んん?」

 ゾクゾクゾクと腰あたりからざわつき始めるわたしの身体。
 このあと、彼女の口からどういう台詞が吐かれるのか予想出来て、期待が膨らみ、興奮が生じた。

 聞き返すわたしに、チラと涙ぐんだ瞳を向けたかと思えば逸らす雀ちゃんは、微かに震える唇で、わたしが待ち望んだ台詞を告げる。

「挿れて、欲しいです……」

 彼女の声がわたしの鼓膜を震わせたと同時に、下腹部がキュウと疼いた。

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「よく言えました」

 褒める言葉を吐き出した唇を舌で潤わせるよう、舐める。

「ご褒美、ちゃんとあげるからね」

 あてがった指は一本。
 愛液の溢れ出すその孔へ、ズブズブと姿を消していった。

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「ぁァアッ」

 挿れて欲しいと言うのだから、挿れて何がいけないのか。
 我が物顔で雀ちゃんのナカへと侵入した人差し指は、早速歓迎の締め付けを受けている。

 ぬち、と入り口が音を立てるけれど、わたしは真っ直ぐ、指を挿し込んだまま動かしていない。

「雀ちゃんのナカ、すごいうねうねしてる」

 そう、わたしの指を締め付けるあまり、音が零れるほどに。

「や、だぁ…っ」

 震える脚を左右に揺らし、雀ちゃんはどうにもならない快感を抱えて、首を振った。
 

「嫌? なにが?」

 貴女のナカはこんなにもわたしを歓迎してくれるのに。
 まぁ、答えは予想できるけど。

「い、わ……ないで……ぁっ」

 うん、やっぱり、そうよね。
 自分がどんなふうに喘いでいるとか、感じているとか、客観的に言葉で言い表されると、スゴク恥ずかしいのは、分かる。
 だって、いつも、雀ちゃんはそうするもの。

「ココ、どうなってるか、言われたくないんだ……?」

 痺れるような快感の波に溺れているのか、雀ちゃんは小さく何度も頷いた。どうやら、わたしの質問に言葉で返事をすることも、今の彼女には一苦労らしい。

「でも……雀ちゃんはいつも、言ってるよね?」

 意地悪過ぎるわたしの言葉を耳にした雀ちゃんが、大きく目を見開いた。

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