※ 隣恋Ⅲ~過去 現在 未来。嫉妬~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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~ 過去現在未来。嫉妬 93 ~
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「ッン、く、ぁ……ッ」
卑怯な手で、彼女を黙らせた。
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なんで見てるんですかとか。
見ないでくださいとか。
雀ちゃんが口にしそうな台詞が頭に浮かんだから、咄嗟に、蕾を口に含んで黙らせた。
それまで指でくすぐっていた刺激から、さらにグレードアップした刺激に、わたしの目論見通り雀ちゃんの口から予想していた台詞は吐かれない。代わりに可愛い喘ぎ声を聞かせてくれるのだから、サービスがいい。
なんて馬鹿なことを考えていたら、ふと、わたしの頭に置かれた手。
片手だけのようで、多分、もう片手はまだシーツを掴んでいるのだろう。
「や、アッ」
喘いだ声なのか、それとも、嫌だと伝えようとしているのか。
両方の意味なのか。
わたしは分からないふりをして、口内へ招待した蕾を軽く吸い上げた。
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「ァアアッ」
部屋に響く彼女の声に、わたしの脳が軽く痺れる。
――あぁ……も……可愛くて仕方ないんだけど……。
どうしたらいいかしら。なんて考えてしまうくらい、可愛くて仕方ない。
蕾を吸った力だって、そこまで強くない。なのにあんなふうに可愛く喘いで……。
一旦蕾を解放してあげて、息をつく。
いつの間にか、気持ちの昂りからわたしの息も乱れ始めていて、わざとではなく、蕾に息を吹きかける結果になってしまう。
「はっ、ぁ、それ、やぁ……っ」
ごめんね、わざとじゃないのよ。
口に出す暇も惜しくて胸中でのみそう返し、わたしは再び彼女の蕾に吸い付いた。
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くしゃりと握られたわたしの髪だけど、彼女の手にはほとんどと言って良いくらい、力が入っていなくて、髪を引っ張られるだとかそんな事はなく、痛みもない。
むしろ、撫でられているような感覚に近い。
軽く吸った蕾に舌先をあてて、チロチロと舐めてみると、雀ちゃんの脚がガクガクと震え始めた。
意識的ではないその震えは、膝を揺らしていて、ちょうどわたしの両頬を太腿が挟むかたちになる。
無駄な贅肉の無い雀ちゃんでも、やっぱり太腿は女性らしい柔らかさがあって、正直気持ちいい。
挟まれる感覚を楽しみながら、わたしはさらに舌先を尖らせて、ぐりぐりと蕾に押し付けた。
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「んンぅっ、や、やだ……ぁ、アッ」
太腿で顔を挟まれると耳まで一緒に挟まれて、彼女の嬌声が聞き取り辛くなって、その点だけは唯一困る。
だけど、耳を塞がれてもなお聞こえる彼女の甘声は、迸る快感を持て余してのこと。
わたしは嬉しくなってつい、さらに蕾を吸い上げた。
「ぁ、あ、あっ、アッ……ァアッ」
え? と思った瞬間には、もう遅かった。
いや、遅いとか駄目とかそんなことはないんだけど……強いて言うなら、予想よりもはるかに、早く迎えてしまったという所だろうか。
わたしが蕾を吸い上げた後、すぐ、雀ちゃんの声が切羽詰まった泣きそうな声に変わって、身体が大きく、痙攣した。
ビクンと大きく一度痙攣したあと、数瞬動きが止まった。かと思ったらそのあと、小刻みな痙攣を繰り返して、雀ちゃんは声も出せずに、震える息を吐き出した。
どうやら、彼女に絶頂を迎えさせてしまったようだった。
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