※ 隣恋Ⅲ~過去 現在 未来。嫉妬~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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~ 過去現在未来。嫉妬 89 ~
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塞いだ唇の向こうで、くぐもった声が何かを言った。
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言葉は非常に悪いが……無視。
多分、待ってとか、やだとか、その辺りだろうから、知らんふりをして、わたしは雀ちゃんの口内へと舌を滑り込ませた。
「む、んっ」
また妙な声を出す。
少し笑いを誘うような声だけど、なんとか無視を決め込んで、わたしは彼女の弱点である上顎へと舌を伸ばした。
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僅かに凹凸のある上顎に舌が到達すると、途端に、雀ちゃんの様子が変化した。
わたしがベッドについている左腕に手をかけて、力を込めて握ってくる。だけど、弱点をくすぐられているせいで、その指にはほどんど力が入っていない上に、爪を立てるから若干くすぐったい。
「ん……」
くすぐったさから、鼻から抜いた声が漏れた。けれど、その声は自分でも驚くくらいに、色気が漂っている。
どうやら、わたしも、雀ちゃんにアテられているようで、随分と興奮しているみたいだ。
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考えてみれば確かに、こんなふうに自分の経験と、体力をフルに使って相手を攻め立てているのだ。興奮していない筈がない。
「ンッ、ぅ」
わたしの声よりもずっと切羽詰まった雀ちゃんの声を聞くとどこか安心する。
まだ、自分のほうがイニシアチブを握っているのだと自覚できるからだろう。
わたしの長い舌を精一杯伸ばして、上顎を奥の方から前歯の裏までツゥと舐めてくると、彼女の手から完全に力が抜けて、ぱたりとベッドへ落ちた。
――そんな反応、可愛い過ぎるでしょ……。
粟立つ首筋の肌を感じて、劣情が大きくなる。
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揺らし続けていた膝で、十分すぎるほど、蕾は刺激された。
それと同時に、胸の頂きも片手で刺激し続けている。
――あとは……。
ぬち、と卑猥な音を立てて、雀ちゃんの口内から舌を引き抜けば、当然のように銀糸がわたし達を名残惜しそうに引き留める。
抜き取った舌で、彼女の唇を一舐めして銀糸を千切って、改めて、雀ちゃんを見下ろしてみる。
蕩けた瞳はどこか焦点が合わず、目尻からは一筋涙が零れたようで痕がついていた。
荒い呼吸を繰り返す唇は半開きで、その向こうに白い歯がチラチラと見え隠れしている。
頬は上気していて、血色がよく、それがまた色気を増す。
全身の肌は汗を刷いていて、手に吸い付くような感触を生み出していた。
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わたしは見惚れるように雀ちゃんの全身を眺めてから、最後に、一点に視線を留めた。
唯一残っている、下着。
わたしが膝を押し付けたせいで、クロッチの部分は随分と染みが大きく濃くなっている。それは同時に、彼女が快感を受けた証でもあり、わたしにゾクゾクとした達成感からの痺れを与えた。
「これ、脱ごうか」
胸の頂きを撫で擦っていた手を下へと伸ばして、ショーツの上部に指を引っ掛けた。
わたしの言葉に反応して、彼女の瞳が大きく揺れた。
その原因は恥ずかしさと動揺なのだろうけれど、もう、わたしを止めることはできない。
ショーツにかけていた指を、引き下ろした。
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どうやらわたしが思っていた以上に、雀ちゃんは協力的だったようで、軽く腰を浮かせてくれた。そのおかげですんなり脱がせることに成功した下着をベッドの外へぽとりと落とした。
もちろんさり気なくショーツの染みを確認して、その大洪水の程を予習しておいた。
時間をかけたおかげか、抱かれた経験の少ない雀ちゃんでも、心配ないくらいに濡れている。
だが、濡れているから即刻指三本が入る訳ではない。
いつも彼女がしてくれるように、まずは入口をほぐしてナカを慣らさなければ。
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