※ 隣恋Ⅲ~過去 現在 未来。嫉妬~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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~ 過去現在未来。嫉妬 88 ~
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彼女が唯一身につけている下着には、色濃く、染みが出来ていた。
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彼女の両の脚の間に膝を割り入れて、強く押し付ける。
膝が丁度、蕾あたりを圧迫して、雀ちゃんに快感を与え、嬌声をあげさせた。
「ン、ァッ」
雀ちゃんの首の両横にわたしが手をついたせいで、ろくに身動きがとれなくなった彼女は片手でシーツを掴み、もう片手で、わたしの右手首を掴んだ。
実際、掴むというよりは縋る、という表現がしっくりくる程に、軽く爪を立てている雀ちゃんが、可愛らしくて仕方ない。
たぶん、目に入れても痛くない存在になりつつある。
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それまで、下腹部にはあまり刺激を与えていなかったせいか、蕾の周囲ごとの広域な刺激でも、雀ちゃんの身体には快感が駆けまわっているようだった。
枕に後頭部を擦りつけて、何度もいやいやと首を振る。
その目元はもう真っ赤で、目尻には涙を浮かべて、慣れない快感をどうにか身体の外へ逃がそうとしているが、やはり経験不足のせいなのか、上手くいっていない。
「や、ぁ、だめ……ッ」
喘ぐ声は刻一刻と迫る絶頂を意識しており、先程から否定的な言葉を吐くようになってきた。
「だめじゃないでしょう? 気持ちいいんだから」
むしろ、気持ち良いから駄目なんだということは、重々承知だ。
気持ち良過ぎて、駄目なのだ。
「だめ、ぇ……っ」
上擦る声にこちらまでゾクゾクしてくる。それに、見下ろす彼女の表情。
駄目だと口では言っておきながら、潤んで蕩けた瞳の奥にはさらに快感を求める色が見え隠れしている。
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「ぁ、いはさ……んっ」
荒い呼吸と共に吐き出されるわたしの名前。
頭の中はもう、ほとんど快感でいっぱいだろうに、そうやってまだ、わたしを呼ぶのか。
――いじらしいというよりかは、誘われてる気になるのよね。
名前を呼ばれる度、彼女からの好意も伝わるが、それ以上に、劣情の火に薪を投げ込まれるような感覚になるのだ。
やだとかいやとか、そういう言葉ばかり吐く雀ちゃんには、わたしを誘い込むだなんてそんな考えは無いのだろうけれど、名を呼ぶという行為には、それだけの力があると思う。
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右手首にカリッと引っかき傷が生まれる。その痛みすら、愛しくなるのはもう末期だからだろうか。
手首に出来た赤い筋を横目に、わたしは膝を押し付けたまま左右に揺すった。
「アッああっ……や、ァッ」
もう、声を我慢する事さえ出来なくなった雀ちゃんの嬌声は、瞬く間にわたしの理性を奪ってゆく。
優しくしないと、とか、彼女のペースを考えて、とかそんなものを考える余裕がない。
「腰の奥、たまらなくなってくるでしょう?」
雀ちゃんに抱かれた記憶と、目の前の彼女の状態とを重ね合わせて、囁く。
「熱いのが溜まって、なんにも考えられなくなって」
見下ろす雀ちゃんの感覚を、言葉にしていく。
「身体も頭も、どんどん痺れてきて」
片手をベッドから離して、嬌声をあげる彼女の頬に添えた。そうして捕らえて、こちらを向かせて、視線を絡めさせる。
「どうにかして……って思ってるでしょう?」
軽く焦点が合わなくなってきていた瞳を真っ直ぐに見下ろして言うと、雀ちゃんはまるで怖気に襲われたひとのように何度も小さく頷いた。
「良い子ね」
素直な子は好きよ、と頬を撫でて、その手で、彼女の胸の頂きを摘んだ。
「ひぁっ」
「気持ちいい事だけ、考えてて」
告げて、わたしは彼女の唇を奪った。
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