※ 隣恋Ⅲ~過去 現在 未来。嫉妬~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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~ 過去現在未来。嫉妬 87 ~
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だって、そんな声で、そんな顔で、そんな息遣いで。
気持ち良くない訳がない。
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あからさまに、全身で、気持ち良いとわたしに伝えているから確信が持てたのだけれど、そんな事はおくびにも出さない。
「雀ちゃんがいつもこうして、押し付けてくれるとね、気持ち良くて腰が動いちゃうくらいなの、わたし」
嘘ではない。
それまで直接的な刺激を与えられなかった場所に、それを与えてくれるものが現れたのだ。
腰を揺らして、自らそれに秘所を押し付けてしまう気持ちは分かる。
わたしは実際、焦らされた後でなくても、あの位置に膝をもってこられると、自然と腰が動いてしまうから。
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今こうして、雀ちゃんが同じように……でもないか、わたしより随分控えめに、腰を揺らしているのを見下ろしていると、自分が普段どれ程、いやらしく動いているのか、容易に想像できる。
思わぬところで過去の自分に対する羞恥心が込み上げてくるが、気付かなかったフリをしよう。
今は、目の前で、理性と快感欲求と羞恥心とさまざまな物のジレンマに苦しんでいる彼女を救ってあげなければ。
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呼吸と共に漏れてくる微かな声に、堪え切れないものを感じる。
もうほとんど、雀ちゃんの理性はその機能を果たしていないだろう。けど、それでいい。
何も考えられなくなるくらいに、快感に溺れて、わたしに愛されてくれたらいい。
「ここに膝あてられたら……」
雀ちゃんの身体の両脇に手をついて、まるで陸上選手のするクラウチングスタートみたいな恰好になる。
もちろん膝は、雀ちゃんの股間に押し付けて、その下着に湿り気を感じながら、布の向こうにある蕾を圧迫する。
「あっ、あっ」
「気持ちいいよねぇ?」
わたしの問いかけに応えられないでいる雀ちゃんは、いやいやをするように首を振るけれど、身体も、その顔も、嫌とは全く言っていない。
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シーツに縋っている手からは堪え切れない快感を見てとれるし、荒い息遣いも、切なげに寄せられた眉も、今にも涙が零れそうな瞳も、ビクビクと震える身体も、全てだ。全てが、気持ち良いのだとわたしに訴えている。
「ぁう、く…、ぅ……んンッ」
「我慢なんてしなくていいからね? こうされると我慢なんて、誰も出来ないんだから」
わたしだってそうなのよ? と加えて言いつつ、さらに膝を押し付ける。
「ンンんっ」
まだ羞恥心を感じられる理性は残っているのか、彼女は、自分の大きくなる声を堪えようと唇を引き結び、身体を枕がある上の方へと逃がそうとし始めた。
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膝で与えられる快感が大きすぎたのかもしれないけれど、もう、ここまで来たら、逃がせない。
「だぁめ。もうちょっと気持ち良くなろうね」
雀ちゃんの身体の両脇についていた手を、彼女の首の両横、肩の上につく。この体勢は身長差もそこまで関係してこないので、わたしでも簡単に彼女を閉じ込めることが出来た。
両手があって、上にも左右にも逃げられない。
膝があって、下にはもちろん、逃げられない。
「や、ぁ…ッ」
「ヤじゃないの」
逃げられないことを理解した雀ちゃんがうるうるの目で、訴えるように見上げてくるけれど、逃がしてあげない。
そんな可愛いカオをみせられても、駄目だ。
――むしろ、もっと、気持ち良くしてあげたくなるんだけど。
胸中で呟いて、わたしは再び、彼女の下着に膝を押し付けた。
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