※ 隣恋Ⅲ~過去 現在 未来。嫉妬~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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~ 過去現在未来。嫉妬 85 ~
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「ン、んんっ、ぁ…ッ」
淫らに変化してゆく雀ちゃんの声に、わたしの理性は小さくなってゆく。
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「触ってるうちに、どんどん硬くなってきちゃった、ココ。わたしも、雀ちゃんに触られるとすぐにこうなっちゃうんだけどね」
右胸の先端を中指で撫で回していると、刺激によって見る間に硬くなった。わたしとしては、それをキュッと摘んでしまいたいところだけど、ダメダメと心の中で己を叱咤する。
今やっと、いい感じに彼女の快感に対する警戒心を解す方法が発見できたんだから、ここで一気に雀ちゃんの理性を崩しておかないと。
「コリコリになってるの、舐められるの好きなんだけど……雀ちゃんもそうかしら?」
わたしの体験談というか、”こうされるとこう感じる”という話をしながらだと、雀ちゃん的には、いいみたいだ。
自分だけじゃないから大丈夫、という日本人特有のアレかもしれない。皆で渡れば赤信号も怖くない、みたいな。
赤信号は渡ってはいけないけれど、嬌声は大いに出してもらって、快感に酔いしれてもらって構わない。
わたしはいつも以上に饒舌になって、彼女の身体と精神を愛撫した。
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中指で撫で回して硬さを増した右の胸先に、顔を寄せ、軽く息を吹きかけた。そうすることで、これから舐められるのだという想像を掻き立てさせる。
想像しておけば、わたしが舐めたときに驚く事も減るだろうし、あわよくば、与えられるであろう快感を期待してくれると、それは増幅剤の役割をも果たす。
「雀ちゃんのココ、舐めて欲しそうだよ?」
「っ」
そんなことはない。と否定しない彼女に、笑みが浮かんでしまう。
だって、否定しないその態度はつまり、わたしの言葉通り期待しているのだろうから。
彼女は今、どんな表情で、わたしの舌が触れるその瞬間を、感覚を、待っているのだろう。想像するだけで、身体が痺れそうだ。
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本当は、いきなり、胸の頂きに触れたい。パクと咥えて、口内でそのコリコリの尖りに舌を絡ませたい。だけどわたしは、彼女の乳房の中腹あたりに舌をぴとりとあてた。
そこからぬぬぬと胸先へと舌をずらして、舌先が乳輪へと触れる。ぷつぷつと小さな凹凸が舌に触れる感覚を味わいつつ、更に胸の中心部へ向かった。
「んぁっ、あッ」
覚悟していたようなタイミングで、彼女の手が、わたしの後頭部の髪をきゅっと握る。
髪が引かれる感覚には雀ちゃんらしい配慮は僅かしか感じ取れず、どうやら、これだけで随分と行為に夢中になってきている事が窺える。
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予想通り、コリコリの尖りは、わたしの舌を押し返すように、存在を主張している。
舌を広げて、べろりと大きく舐め上げれば確かに感じられる尖った感触。
「あ、ぁっ、ん……ッ」
可愛い声が脳を震わせてくる。
ゾクゾクと快感がわたしの背中を這いまわる中、雀ちゃんの手に意識を集中させた。
彼女の手は、わたしの後頭部に回されていて、今は髪を握っている。それは縋っているのだろうと考え付く。だけど、もしかしたら、わたしが胸を舐めるのを嫌がっての行為かもしれない。
ふっと浮かんできた否定的な考えに、自分はどれだけ、彼女に嫌がられる事を恐れているのだと、苦笑が胸に広がる。
確かに恋人に嫌がられたくはない。けれど、そればかり、さっきから気にしてはいないだろうか。
慎重になるのは忘れてはいけないが、怖がりすぎては事が進まない。
――自信がない、ってコトなんでしょうね。
自嘲気味に呟くのは、頭の隅に居た、もう一人の冷静な目を持つわたしだった。
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