※ 隣恋Ⅲ~過去 現在 未来。嫉妬~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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~ 過去現在未来。嫉妬 84 ~
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「どんなかんじ?」
「きもち、いい、です……」
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犬のような単調な舌の動き。
これが、雀ちゃんにとっての気持ちがいい状態らしい。
――わたしとしては……物足りないんだけど。
それは今後の教育次第でどうにでもなるということで。
今は彼女の気持ち良さを優先することにした。
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舐めていた胸の尖りから、少し距離を取って、わたしは反対の胸へと視線を投げ掛けた。
「こっちも触ってみていい?」
先程、思うままに可愛がった胸の頂き。てらりと光っているのはわたしの唾液が付着しているせいだ。
雀ちゃんに確認をとらず、勝手に触ってまた驚かせては可哀想だし、わたしも同じ事を繰り返すのは芸がない。
だから尋ねたのだけれど……。
「……ぁ、ぅ……ハイ……」
赤い顔を泣きそうに顰めて、それでも、わたしに快感を与える許可を出す可愛い彼女をみることができた。
予想外の収穫で、わたしの内にある理性が少し崩れて、狂暴性がムクムクと大きくなってしまうけれど、静かに鼻から息を抜いて、わざと緩やかに瞬きをすることで、なんとか、気を落ち着けた。
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――可愛い過ぎる彼女をもつのも、考えものね。
と、不満なのか自慢なのか、そのどちらもなのか分からないような心持ちになりながら、反対の胸へ手を伸ばす。
乳房を下から掬うように持ち上げながら揉んでみると、やっぱり、柔らかい。
マシュマロのような、つきたてのお餅のようなその弾力に、女性特有の柔らかさを感じる。
「雀ちゃんの胸、やわらかくて、触るの、きもちいい」
やわやわと揉みしだきつつ、彼女の顔を窺う。
どうやら、このくらいの愛撫では、マッサージ的な気持ち良さを感じるくらいなものらしくて、快感に喘ぐというよりは、わたしに掛けられた言葉によって湧いた羞恥心に耐えている様子だった。
そうやって素直に照れてくれると、こちらとしても、言葉の掛け甲斐があるというものだ。
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「でも、ここは……」
台詞を区切って、胸の膨らみを掬っていた手をそのままに、指を伸ばす。5本の指の中で一番長い中指で、ちょんと胸の中心部に触れた。
「あっ」
短く高めに上がった声に、思わず、わたしの口元に笑みが浮かぶ。
「柔らかくは、ないね」
わたしの口元にある笑みは、優しいのか、意地悪なのか、どんな種類の物か分からない。
もし、意地悪な顔をしているなら彼女に見せている訳にはいかないと、顔を伏せ、胸の頂きに集中することにした。
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伸ばした舌で舐めているのは、彼女の左の胸先。
中指で乳輪を撫で回しているのは、右の胸先。
「両方いっしょにされるのって、気持ちいいよね? わたしは、雀ちゃんにされると……腰が動いちゃうくらい、気持ち良くなっちゃうの」
快感を求める事は悪いことではないし、そうなるのは人間の性。貴女だけじゃないのだと伝えたくて、言葉を紡いだ。
「舐められた後のココって、ちょっとヌルヌルで唾液が残ってて、指で触られると、ゾクゾクするの」
自分の記憶を頼りに感じたことをそのまま言葉にする。
雀ちゃんに足りない”抱かれる女の感覚”の参考になるのなら、と、恥を捨てて伝えてみる。
それと同時に、わたしの唾液が残る右の胸先を、中指でクルクルと撫でてあげた。
「ぁっ、はん、っ……あ……ッ」
――……あれ? これは……もしかして。
微妙ながら、変化した雀ちゃんの声。
艶が入ったその声質に、ひょっとすると、わたしの言葉には結構な効力があったのではないかと図々しくも思ってしまう。
「ひ、んっ」
だって、彼女の腰が、ゆらゆらと揺れ始めたし……これは、まさか。
期待がどんどん膨らむわたしは、自分のボキャブラリーが少なくないことを祈りつつ、ゆっくりと息を吸った。
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