※ 隣恋Ⅲ~過去 現在 未来。嫉妬~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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~ 過去現在未来。嫉妬 71 ~
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身体を走る快感が、処理しきれないのだろう。
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雀ちゃんはわたしから与えられた快感を持て余しているようで、堪えきれない声をあげては、いやいやするように首を振った。
わたしはというと、胸の頂きを思う存分、堪能しているところである。
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雀ちゃんの胸に寄せた唇から長く伸ばした舌。それでピンク色のそこをチロチロと撫でてみれば、彼女は喉奥で声を締めて殺す。
こちらとしては、そんなことをせずに、思うままに喘いで欲しいのだけれど、羞恥なのか他の何かなのか、彼女は決してそうしない。今のところは。
そう、今のところは。
本人が触って欲しいのだと訴えたのだから、それはもう、嫌という程に触って差し上げないといけない。
自身の内に芽生えた妙な使命感をもってして、わたしは正当性を盾に彼女を快楽の沼へと突き落とすのだ。
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「はっ、ぁ……っ」
そうやって、息を詰めて、声を我慢する。
胸に顔を寄せた体勢から頭上を窺うように気配を探ると、どうやら彼女は横を向いて、なんとか嬌声をあげまいと努めているようだった。
――だからそんなこと、しなくてもいいのに。
そう思うけれど、わたしがそれを口にしてしまえば、彼女は「声を聞かれている」と強く意識してしまうだろう。そうなると余計、声を堪え、息を詰めてしまう。
――何か……いい方法はないかしらね……?
思案しつつも、舌先に触れる彼女の尖りの硬さに魅力を感じて、わたしは更に、それへと舌を伸ばした。
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「ふ、っぅ……ン」
声に混じり衣擦れの音がして、雀ちゃんがシーツに縋り、それを引っ張ったのだと知る。
身体を走る快感を堪え切れずに、そうしてシーツに縋ってしまう気持ちはよぅく理解できる。
だって、いつもわたしはそうしているから。
甘く、甘く、甘ったるいくらいの快感と、腰の奥に蓄積していくあのどうしようもないむずがゆい感覚。その二つは相乗効果でもあるようで、理性を侵食してゆき、最後には相手から与えられる快感しか考えられなくなってしまうのだ。
そのたまらない気持ちはよく解る。
だからこそ、わたしは彼女に更なる快感を与えるべく、突起に舌を絡めるのだ。
ぷくりと張り詰め、その硬さを増した尖り。横から見て大雑把に表現すれば台形のそれ。
先程まで上底部分に舌をあてて、擦るように舌を左右に小刻みに動かしていた。
それだけでもあんなに気持ちよさそうな声を漏らしているのだから、尖りの側面を舐めてあげると、もっと快感を与えてあげられるのではないか。
わたしは期待を胸に、上底から側面へと舌をずらした。
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硬いそこは、わたしの舌が押しても、ぷるりと跳ね返ってくるほどの弾力を持つ。
わたしは顔を傾け、伸ばした舌で側面を掬い上げるように小刻みに舐めてみた。
「ぁっ、は、ッん」
刺激される場所が変わって、雀ちゃんの声も変わる。
思わず大きく漏れた声を恥じたのか、彼女は身体ごとわたしから逃げるように横向きなろうとする。が、それを許すほどわたしは大人ではない。
「だぁめ」
胸から顔を離して禁止の言葉を吐きつつ、肩を押さえる。
「だって……っ」
胸から顔を離したおかげで、愛撫は中断したけれど、その代わりに雀ちゃんの顔を見ることが出来る。
どんな表情でわたしの愛撫を受けていたのかと視線をあげれば、そこには眉を寄せて目元を赤らめて、瞳を潤ませ女の表情をした彼女が居た。
――か……、可愛い……。
興奮から全身が総毛立つ感覚を、わたしは初めて、体験した。
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