※ 隣恋Ⅲ~過去 現在 未来。嫉妬~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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~ 過去現在未来。嫉妬 69 ~
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微かに聞こえる声が、わたしを興奮させている。
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そのコトを雀ちゃん自身が理解した上で、そんな可愛い声を出しているんだろうか。
――絶対、無意識だわ。
彼女の胸の膨らみに舌を這わせながらそんな事を思う。
「ふっ、……ん」
彼女の声が特別低いだとか、格好良いだとかは思ったことない。まぁどこにでも居るような大学生女子の声の持ち主だ。
強いて言うならば、普通よりは少し低めの声、というくらいしか特徴はない。
だけど、こうしている今は、違う。
微かに聞こえてくる堪えた声を、わたしは耳をそばだてて、ひとつも聞きもらさないようにしている。
そして更に、その声をもっと聞かせて欲しくて、気持ち良くなって欲しくて、愛撫を繰り返すのだ。
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胸の尖りを中心に、円を描いたり。
下から上へ、左から右へ、そのまた逆をいったり。
決して胸の尖りには触れないけれど、愛撫を繰り返すわたしだが、彼女以上に興奮を覚えているかもしれない。
だって、愛撫すればするほど、彼女は声をあげてくれる。それに、繋いだ手はぴく、ぴくと反応を返してくれる。
それがわたしには嬉しく感じられて、雀ちゃんをよりいっそう、可愛いと思う。
彼女の息はいつの間にか荒いものにすり替わっていて、手の甲にぶつかって掠れた音を立てていた。
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胸から一旦顔を上げて、わたしは少し息を整えつつ雀ちゃんを見下ろした。
「気持ちいい?」
雀ちゃん。と続けて名を呼ぶと、若干焦点の合わない瞳がこちらを向いた。
相変わらず、手の甲を口に押し当てているけれど、噛んでいないかが心配だ。
「ぁぃ……さん……」
乱れた息もそのままに、彼女はわたしを呼ぶ。
甘い顔つきで、甘い声で、乱れた息と共に名前を呼ばれる。わたしは何の愛撫も受けていないのに、それだけで、下腹部がジンと痺れた。
「なぁに?」
痺れたのは下腹部だけではなく、思考というか脳というか…頭もだった。ジンジンと余韻を残すそれを気持ちいいと思いつつ、先を促すよう雀ちゃんに首を傾げて見せた。
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今にも涙がぽろりと零れそうなくらいに潤んだ瞳でわたしを見上げる雀ちゃんは、何を思ったのか、握り合っていた手を解いた。
もしかすると、あまり手に力が入らなくなっているのかもしれない。緩慢な動きで解いた手がわたしの人差し指から小指までの四本をまとめて掴んだ。
そしてそのまま自分の胸へともっていき、わたしの手を押し付ける。
「がまん、できないです……」
震えた声で訴える彼女の手には、ほとんどと言って力が入っていない。
――いつの間に、こんなに……?
内心驚きと疑問が沸くけれど、そこではたと気が付く。
そういえばどれくらいの間、胸の尖りに触れず、その周囲だけの愛撫を繰り返していたのか。
改めて見れば、彼女の両の胸の膨らみはわたしの唾液で光っているし、いつの間にか、紅華は咲き乱れている。華の数はざっと見て、10以上は咲いている。
――あらららら?
雀ちゃんからしてみれば、「あらららら?」じゃないだろう。
多分わたしは、”執拗”もしくは”しつこい”という言葉がピッタリな程の時間、我を忘れて彼女の胸と声を堪能していたのかもしれない。
そりゃあ、雀ちゃんの息もあがるし、我慢もできなくなるだろう。
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可哀想なことをしてしまった、と思うと同時に、それをずっと耐えている雀ちゃんもまた可愛いなんて思ってしまう。
胸に押し付けられて、強制的に触れてしまっている胸の尖りは、硬く尖っている。これはかなり、我慢させてしまった証拠とも言えよう。
さすがに申し訳なくも思い始めた頃、息を整えた雀ちゃんが口を開いた。
「触って、ください……」
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