※ 隣恋Ⅲ~過去 現在 未来。嫉妬~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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~ 過去現在未来。嫉妬 68 ~
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そんな答えは……予想してない。
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しゅうぅぅ、と顔から、頭から、体から、湯気を出しそうな彼女が、手で顔の半分を隠しながら、わたしから目を逸らした。
その仕草も、きもちいいと教えてくれた声も、なにもかも可愛くて、心臓のもうすこし奥あたりがきゅんと締め付けられる。
「……違うって言うと思うけど、聞いていい?」
雀ちゃんの手を握る手に、力を込めた。
「煽ってるの?」
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意識して出した訳ではないけれど、低めの声が掠れながら疑問を吐き出す。
言った通りに、雀ちゃんは煽るとかそんなことをしそうな性格でもないし、出来るような子でもない。
だから彼女からの答えは「違う」だろうけれど、聞かずにはいられなかった。
「ち、ちが……っ」
あぁほら、やっぱり。
赤い顔をもっと赤くして、言葉もたどたどしく詰まらせる雀ちゃんを見ている限り、やっぱりそうよね、としか思えない。
だけど。
「じゃあなんでそんな可愛い事言うの?」
痛いくらいに締め付けられた胸から全身に広がる甘い痺れ。自分自身の体をかき抱きたくなるような、甘い甘い感覚。
「もっと、したくなっちゃうじゃないの」
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そもそも、雀ちゃんの先程の発言がなかったら、彼女を可愛がる手が止まっていたのかと聞かれれば、そうではない。だけど、彼女の発言があったから、余計、可愛がろうと思ってしまったのは事実だ。
「ぁ、の」
オロオロとビクビクを足して2で割ったような表情を見せる彼女を見下ろして、こちらはにっこりとにんまりを足して2で割った表情を浮かべる。
「貴女が可愛い過ぎると……自制がきかなくなりそうよ」
柔らかい声色を使うけれど、彼女と繋いでいた手がピクッと跳ねたのだから、若干、怖がらせてしまったかもしれない。
「好き過ぎるんだもの」
恋に狂う気はさらさらないけれど、彼女の可愛いらしさを目の前にしたら、すぐに狂ってしまいそうだった。
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ドッドッドッと速い鼓動を耳の近くに聞きながら、わたしは彼女の胸へと唇を寄せた。
「その手の甲、噛んじゃだめよ?」
雀ちゃんは声を殺すためなのか、顔を隠すためなのか、手の甲を口に押し当てている。だから、そのままの状態で快感を与えられたら、思わず手近にあるそれを噛んでしまうのは容易に想像できる。
忠告はしたけれど、それを自制するのは難しいだろうなぁ。なんて内心苦笑しつつ、わたしは柔らかな胸の膨らみに唇を押し付けた。
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――胸はマシュマロみたいとか言うけれど、そんなものよりもっと柔らかくて気持ちいいのよねぇ……。
わたしには彼女よりもっと大きいサイズの胸があるのだけれど、こうして唇で触れたり、手で揉んだりしていると、この感触はやみつきになりそうだとすら思う。
「っ」
早速息を詰めて声を殺そうとしている雀ちゃんの顔をチラと一瞥してから、再び胸へ視線を戻す。
ぷっくりと存在を主張する頂き。ピンク色のそこを一気に口に含んで、舌で転がしたい。
――あぁまだだめ。まだダメよね。
行為で、わたしが上になるなんてほどんど無いんだから、折角のこの機会に、彼女をたくさん気持ち良くしてあげたい。
決して、いつもみたいに意地悪な気持ちから焦らすのではなく、純粋に、気持ち良くしてあげたい心から、わたしはじれったいくらい緩慢な動きで、その尖りには触れないよう、膨らみを舐めた。
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