隣恋Ⅲ~過去 現在 未来。嫉妬~ 64話


※ 隣恋Ⅲ~過去 現在 未来。嫉妬~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※

※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※


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  ~ 過去現在未来。嫉妬 64 ~

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 年下だと思った事はあるけれど、子供だなんて思った事は一度もないわ。

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 振り返ってみれば確かにそうで、例えばカフェで見かける若い子たちがワーキャー騒いでいるのを見て、「子供ね」と思う感覚を、雀ちゃんに抱いたことは一度もなかった。

 背中に回した手で彼女の下着のホックを外す。
 さすがに、雀ちゃんみたいに片手で一瞬にして外すなんて芸当は出来ないけれど、毎日自分で付けたり外したりしているから、手間取ったりはしない。

「っ」

 胸元の解放感に気付いた彼女は、ぴくりと身体を揺らしたけれど、気にしてあげない。むしろ、ここで、気にされる方が雀ちゃんにとっては恥ずかしいんじゃないかしら。

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 ショーツだけの姿になった彼女の肩を押して、仰向けに倒す。
 後を追うようにして彼女に覆いかぶさろうとした瞬間、手が伸びてきて、わたしは雀ちゃんの首の横に手を着いたまま動きを止めた。

「愛羽さんも」

 一体何のこと言われたのか理解できずに、わたしも? と首を傾げる。
 伸びてきた雀ちゃんの手は、するりと背中へ回って、プチ、と音を立てた。

 胸元の解放感と、肩から腕へ伝って落ちたブラジャー。
 片手で外すのは流石だし、正直いつ自分のコレを外そうか悩んでいたので助かったけど……。

「早業すぎない?」
「そうですか?」

 口には出さないものの、その技術はどこで習得したのよ、と思ってしまう。

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 雀ちゃんの手によってベッドの外へ落とされたブラジャーが見えなくなって、わたしは気を取り直して、彼女に覆いかぶさった。

 ショーツ以外身につけていないわたしたちの肌がピトリとくっついて、気持ちいい。

「好きよ」
「私もです」

 見つめ合って、好きと伝え合って、そのあとはやはり、唇が重なる。
 自然とお互いそうなることが嬉しくて、胸がぽっと温かくなった。

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 口付けを終えて、わたしは雀ちゃんの胸元へと視線を移す。

 形のいい胸はそこまで大きくはないけれど、綺麗だなぁといつ見ても思う。

「あんまり見ないでくださいよ」
「ええ? なんで?」
「恥ずかしいじゃないですか」
「自分だってわたしの見るくせに?」

 揶揄うように言えば口を噤む雀ちゃんが可愛い。照れているのか、そのまま視線をスイと横へ逸らしたので、チャンスとばかりに彼女の胸の谷間に唇を当てた。

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 すこしだけ、そのままじっとしていると、彼女の鼓動が唇に伝わってくる。
 平常時よりも速足なそれに、なんだかうれしくなる。

「ドキドキしてる」
「……そりゃあ……まぁ……」

 される事に慣れていないせいか、終始照れが混ざっている雀ちゃんは可愛い。
 横を向いたまま、もごもごと何か口の中で言う彼女の気配に微笑みながら、わたしはゆっくりとその肌を吸った。

 雀ちゃんの肌は張りがあってツルツル。
 触れていて気持ちいいし、こうしてえっちのときはしっとりと汗ばんで手に吸い付くみたいに柔らかくなる。

 この肌全てに舌を這わせて、ありとあらゆるところに紅華を咲かせたい。
 服を剥ぎ取り、肌の露出が増えたせいもあって、雀ちゃんに対する欲望が増してきてしまった。

 胸の谷間に咲かせた紅華に満足しつつ、しかしそれでもまだ足りないと思ってしまう。

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 まだ、触れてもいないのに、すこしだけたちあがっている胸の頂き。存在を主張するような赤いその先端に舌を這わせたい。
 そう思うけれど、すぐにそれをしては、情緒がない。

 まずは、この胸の膨らみの柔らかさを可愛がってから、と心の中で呟いた。

「雀ちゃん」
「は、い…?」

 紅華をひとつ、胸に咲かせたくらいで息を詰めている彼女は、甘い声で返事をした。

「いっぱい、気持ちよくなろうね」

 告げて、わたしは再び、彼女の胸に唇を押し当てた。

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