隣恋Ⅲ~過去 現在 未来。嫉妬~ 60話


※ 隣恋Ⅲ~過去 現在 未来。嫉妬~ は成人向け作品です ※
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※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※


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  ~ 過去現在未来。嫉妬 60 ~

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「私がいつも、そうでしょう?」

 そう言って笑ってみせてくれる彼女が可愛くて。

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 胸の奥がきゅうぅっと痛いくらいに締め付けられた。

 ただの優しいフォローだったのかもしれない。優しい嘘だったのかもしれない。
 だけど、本当にわたしと雀ちゃんの感覚が似通っていたのなら、それは嬉しいことこの上ない。

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 雀ちゃんとのえっちはいつも、終わったあとは愛されてるっていう感覚と幸せに包まれる。
 身体中に刻み込まれた快感の残り香が、甘く優しい感情を湧きあがらせて、その幸せな痺れに、わたしはよりいっそう彼女からの愛情を受け取るのだ。

 そのときの記憶を蘇らせて、わたしは、雀ちゃんの言葉にはっとする。

『私がいつも、そうでしょう?』

 穏やかなキスをしてくれていた彼女が、終盤、噛みつくようなそれに変わっていくのはもう、当たり前のものと取っていたけれど……そういう、ことだったのか。

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 大好きだから優しくしたいし、どれだけ好きかという事を相手に伝えたい。
 それにはただただ快感を与えるだけの行為ではなくて、蕩けそうな甘さを伝える手段をとりたいと思う。

 だけど、行為が進んでゆくうちに、擡げてくる欲望の鎌首が相手に向いてしまう。

 もし、この一連の感情の移ろいが、わたしと雀ちゃんの共通項ならば……わたしの胸には安堵が広がるだろう。

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 だって、雀ちゃんのいつもの行為で、わたしは十分過ぎるくらい、愛を受け取ることが出来ているし、幸せに包まれる。

 甘い甘い砂糖漬けのお菓子みたいな愛を、口いっぱいに頬張ったみたいになる。

 ――それで、いいんだ…………?

 相手の事を思うあまりに、自分を押し殺すんじゃなくて。
 相手の事を思っての感情の昂りはむしろ……愛情を引き立てるスパイス……?

 戸惑いにも似た感情は、顔に出ていたようで、雀ちゃんが縛られたままの両手をこちらへ伸ばして、不自由そうにしながらもわたしの頬を指の背で撫でてくれた。

「好きにしてください」
「え?」

 見下ろしている彼女が、今までで一番優しい顔をして、その上でさらに、柔らかい笑みを浮かべる。

「愛羽さんの好きにしていいですよ?」

 聞き返したわたしに、繰り返してくれたその台詞。
 数瞬を要して意味を理解したわたしは、自分の顔が真っ赤に染まってゆくのを感じて、彼女のお腹に顔を突っ伏した。

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