※ 隣恋Ⅲ~過去 現在 未来。嫉妬~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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~ 過去現在未来。嫉妬 55 ~
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どくどくと激しい心音の中。
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ベルトのバックルに指を掛けて、外す。自分がベルトをつけている時と逆向きの動きで外していかなくてはいけないから、すこしだけ、戸惑う。
雀ちゃんはなにも言わないけれど、わたしを見つめている気配がする。
――み、見られてると思うとなんか緊張しちゃう……。
先程からなんだかペースが乱れてきている。ちゃんと、自分をしっかり持たなくちゃ、と自身を叱咤していると、ふと視界に入るおへその横のキスマーク。
紅いそれに誘われて、ベルトを外しつつ、彼女の膝辺りまで後ろへさがって身を屈め、お腹にキスをした。
手元では、外し終えたベルトからズボンのボタンに指をやり、外す。その下にあるファスナーを摘んで、ジジジと開いてゆく。
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紅華にキスをして、少し唇をずらすと、雀ちゃんの腹筋に力が入った。引き締まった身体はそれだけで筋肉の筋が浮き出てきて、セクシーだ。
浮き出たそれに沿って、舌を這わせてみるとその隆起が指で辿った時よりもよく解る。
「…っ……」
息を詰めて、それから自分を落ち着かせるように意識的にゆっくりと息を吐いている雀ちゃんの気配。
腹筋を触られるの……結構気持ち良かったりするのかしら?
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声こそ出さないものの、さっきまで静かだった呼吸は軽く乱れている。
ところどころで、軽く肌を吸ってみると、脚にも力が入っているようだ。これは確実に、感じている。
「腰、あげて?」
雀ちゃんのお尻の下に手を差し込んでズボンに手を掛ける。協力的に下半身を持ち上げてくれる彼女からするするとそれを抜き取った。ついでに、靴下も指先を引っ掛けて、脱がせておく。
さすがに、全裸に靴下とかいう屈辱的で変態的な姿はさせたくないし、見たくない。
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下半身を下着だけの姿にしてみると、やっぱり引き締まった身体つきなだけに、その脚の細さに目がいく。
モデルみたいに細いわけではないけれど、無駄なお肉がなくて程よく筋肉が着いている感じ。
あ、でもたまにジョギングに行ったりしている彼女らしく、ふくらはぎの膝裏に近い部分がもっこりと筋肉が盛り上がっている。
「見過ぎですよ」
あまりにもまじまじと眺めていたのだろうか。雀ちゃんから苦笑が漏れる。
ごめん、と謝りつつもやはり目を惹くその脚。
わたしは一旦、彼女の上からおりて横に寄り添うみたいに足を崩して座った。
手を伸ばして膝を撫で、足首までその肌触りを確かめるように撫で下ろしていく。
くすぐったいのか、気持ちいいのか、少しだけ脚が跳ねて、足の指がきゅっと曲げられた。
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――あ。可愛い。
今まで何度も身体を重ねてきたけれど、こうして雀ちゃんの脚を撫でてみたのは初めてかもしれない。
そして、こんな可愛い反応をするだなんて、もちろん、知らなかった。
もしかすると、弱点を発見してしまったのかもしれない。
「雀ちゃんの脚、綺麗」
くるぶしを中指でくるくると回すように撫でてから、足の甲へと移動させる。骨が浮き出ている間の窪みをツゥ…と辿って指の付け根までいく。
そこで折り返して、今度は骨の上をゆっくりと戻ってくる。
「く、すぐった……いです……っ」
「だって、綺麗なんだもん、雀ちゃんの脚。こんなにじっくり見たことなかったのは、今まで損してたね」
ね、だなんて同意を求めるみたいに言うけど、彼女は同意なんてしてくれない。それどころか。
「見なくていいですから……っ」
と、撫でられたくすぐったさに身悶えしながら首を振っている。
くすぐったさと、気持ち良さは紙一重なんだけどなぁ。
雀ちゃんはもうちょっと、開発が必要みたい。
いつかこの脚で感じさせたい、なんてわたしが思っているとは予想もしていないだろうな。雀ちゃん。
「じゃあ見ない代わりに、つけさせて」
告げて、わたしはその太腿に唇を寄せた。
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