※ 隣恋Ⅲ~過去 現在 未来。嫉妬~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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~ 過去現在未来。嫉妬 44 ~
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身体を重ねる理由。
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たまにベッドが軋む音と、リップ音。息遣いが混ざり合って、雀ちゃんの部屋にはえっちなムードが形成されてゆく。
彼女に覆いかぶさってキスを繰り返しながら、どうすれば雀ちゃんに与えてしまった疑心を拭いされるかと考えを巡らせる。
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やっぱり言葉を尽くしていくしかないと思うのよね……。
そして言葉では伝わらないことは、行動で。
いつもわたしは抱かれる側だから解ること。
大好きなひとに抱いてもらった後は、幸せに溺れるようなあの感情が身体を包む。
あの感覚を、雀ちゃんに。
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そう思うのだけれども、気を抜けばすぐに攻めに転じようとする雀ちゃんだから、きちんと、彼女の気持ちをMにしておかないといけない。
今はわたしが馬乗りになって、彼女を押さえつけているのだけど、抵抗できなくしたいのよねぇ。
さて、どうしたものか。
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あぁそうか。動きを封じてしまえばいいんだわ。
安直な考えだけど、実用的ではある。
キスを続けながら雀ちゃんの両腕を彼女の頭上でまとめあげ、押さえつけた。
戸惑う彼女もなんだか新鮮で可愛いなんて思うが、ここで甘い顔をしてはいけない。
彼女の理性を崩すべく、わたしはさらに畳みかける。
なんだか、雀ちゃんが心ここにあらずな反応をみせていた時は、ちょっとだけ腕に爪をくいこませて、意識を振り向かせる。
腕を捕らえられて身動きがとれない状況なのに、呑気にどこかへ気を遣る彼女を見下ろして、逃がさないと宣言した。
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雀ちゃんが一体何を考えていたのかは謎だけれど、目の前に居るわたしから意識を逸らしたのは事実。
ジリ、と胸の隅が焦げたような感情が湧いてきて、雀ちゃんへの執着心の強さに我ながら驚く。
わたしが居るんだから。
わたし以外のこと、考えないで。
それこそ身勝手な想いが込み上げたわたしは、雀ちゃんを支配してしまいたくて、自分の出来得る限りえっちなキスをお見舞いした。
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キスを終え、蕩けたカオでこちらを見上げる雀ちゃんに満足して、唾液で濡れた自分の唇を指で拭う。
そのあとも、いつも雀ちゃんがわたしにするように、ねっとりと肌を舐めあげると、堪え切れなかった声が漏れてくる。
普段とはまったく異なるその甘声に、ぞわわと背中が快感を帯びた。
それとは別に、両腕に重怠さと痛みが生じて、体力の無さを痛感する。
いつも雀ちゃんはあの体勢で、今のわたしの倍以上、愛撫を続けてくれるけれど、結構辛い体勢だったのかと思い知った。
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彼女の下腹に座る体勢に戻すと、蕩けていた表情にすこしだけ理性が戻る。
これだから、普段から理性が強いコは困る。
すぐに持ち直してしまうのだから。
雀ちゃんの顔はなんだか、隙あらば体の上下を交換させたがっているように見えて、その理性の頑丈さに感心すると同時に舌打ちをしたい気分になった。
わたしが、貴女を抱きたいのに。
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