※ 隣恋Ⅲ~急ぐ鼠は雨にあう~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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~ 急ぐ鼠は雨にあう 15 ~
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「ぁ……、ぅ……」
渾身の一撃を食らった。
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ドッドッドッドッ、と自分の心臓の音がうるさい。
耳のすぐ横に心臓があるのかと思う程の音。それと、顔の火照り。
二人ともとっくに裸で、更に言えば私はもうすでに、ソファで愛羽さんの事を可愛がった。
心臓の音がうるさくなっていい場面なんて、ここまでにいくらでもあったのに、今日一番、今がうるさい。
それもこれも、全て、愛羽さんのせいだ。
イタズラの件を忘れていたお詫びなのかなんなのか、ここぞとばかりに色気を振りまいて、私を翻弄する愛羽さんのせいだ。
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上手く喋る事も出来ずに彼女の色気たっぷりの瞳を見下ろす。
なにか言わなければ、と口を開けるけれどそこから出てくる言葉が見当たらずにまた閉じる。
それを繰り返しているうちに、眼下の愛羽さんのカオに、少しだけ過ぎる悪戯心。
あ、まずい。
何かまた仕掛けてくるつもりだ。
察知したものの、愛羽さんの手が私の肩に添えられると、蛇に睨まれた蛙のように固まってしまうしか出来なかった。
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肩に触れた手は、つつつと二の腕、肘、手首と下ってゆく。行き着いた先は私の右手の甲。
その右手はさっきから、動くに動けず愛羽さんの茂みの上に置かれたままだ。
「触ってくれないの…?」
さ、触りたいのは山々なんだけど、なんというか、動けない。
愛羽さんの色気に圧倒されたのかもしれない。
「ね…?」
囁くように小さな声なのに。
吐息混じりで、ともすれば、布団の衣擦れの音でかき消されてしまう声なのに。
重ねられた手の下で、何かに囚われたみたいに、身動きできない。
声だけで、縛られてしまう。
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魅力というよりは魔力に近いような、抗えない何かに縛られたまま指の一本も動かせず、彼女の瞳を見下ろし続ける。
部屋はなにも見えないくらいに真っ暗なはずなのに、月の灯りだろうか。どこかからの光が僅かに差し込んで、愛羽さんの輪郭をうつしだす。
私が見つめる瞳は、水の膜を張ったように潤み、婀娜色を浮かべて見つめ返してくる。その中には、イタズラを仕掛ける子供のような光がすこしだけ見え隠れしているのが判るから、どうもいけない。
愛羽さんが何か仕掛けてくると予測できているのに、回避のしようがないのだ。
困る。非常に、困る。
今夜、イタズラするのは、私のほうなのに。
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一瞬でイニシアチブを掏り取られてしまった私は、愛羽さんの手の平で転がされる事しかできない。
右手の甲に添えられている愛羽さんの手が柔らかく握り込まれ、私の指もそれに合わせて曲がる。
そうなると、自然と茂みの奥へと指が進み、私は指先に熱気を感じた。
「雀ちゃんに触って欲しくて、こんなになってるの」
愛羽さんに押されて、中指が彼女のナカへと入り込む。
ぬぷ、と迷うことも抗うこともなく素直に侵入した指は第一関節あたりまでを愛液に濡らした。
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彼女のナカへ指が入った瞬間、細められた目。
自分で押し込んだと言っても過言ではないのに、そうやって感じている愛羽さん。
もはや、可愛いというよりはイヤラシイと表現するほかない。
何しろ本人が、そういう意図だ。
「ね……もっと奥まで、ちょうだい…?」
もしも。
もしも私が男であって、今、挿れたのがいわゆる男のそそり立ったソレであったならば、間違いなく私は白濁液をぶちまけていた。そのくらい、今の言葉はマズイ。
色気が凶器にすら感じられる。
どうにかして、主導権をこちらにもどさなければいけない。
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