※ 隣恋Ⅲ~ひねもす~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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~ ひねもす 21 ~
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誰にともなく、体験してみて欲しい。なんて思っていたが、はっと気が付いた。
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……おっぱいの事考えてたら、元気でてきた……!
おっぱいは世界を救うってのは、本当だったんだな。
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なんてアホな事を考えていたら、私はいつの間にか、眠ってしまったらしい。
腕を両目の上にのせて、視界を暗闇にしたのがまずかったのかもしれない。満腹と暗闇、そのコンボに勝てず睡魔に誘い込まれた夢の世界は、おっぱいでいっぱいだった。
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頬をちょんちょんと触れられた感覚に、なんとなく意識が浮上して、腕をもちあげた。
天井の照明が明るくて顔を顰めて目を細めると、すぐ隣で笑う気配がした。
「すっごい嫌そうな顔する雀ちゃんも珍しいね」
いやだってほら、真上に照明あって眩しいから……と脳内で返した瞬間、眠っていた自分に驚いて飛び起きた。
腹の上に置いていたリモコンが畳まで転げ落ちる。
だけどそんなこと気にしている場合ではないとばかりに、L字ソファの窪みの所で、畳にぺたんと女の子座りしている愛羽さんを振り向く。
風呂に送り出しておいて、転寝するとかどうなんだ。彼女は髪も乾かし終えているようだし、お肌のお手入れも終わっている様子。だとしたら少なくとも私は30分は眠っていたということだ。
謝らなきゃ……! と口を開いた私よりも先に、愛羽さんが小さく笑って言う。
「寝てた?」
「寝て……た………ぅ……………」
最近よく聞いていた台詞で問われて、そのままオウム返した私は、ソファの上から見下ろした愛羽さんの姿に思わず、声を失い、喉奥で唸った。
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浴衣、なのだ。
あの温泉とかで着るような、浴衣。
緑と白の縦の縞々で濃紺の腰紐で縛る、アレ。
てっきりラブホだからなんか、ビジネスホテルみたいなバスローブでもおいてあると予想していたんだが、これは予想外すぎる。
そして、心の中でここの経営者さんめっちゃグッジョブと親指を立てた。
目を奪われたまま、じっとして10秒は経っただろうか。
どうやら愛羽さんは私が何に固まっているのか気が付いた様子で、両腕を軽く広げて指先で袖をちょこんと摘んで見せた。
「どう? 似合う?」
「可愛いです」
即答だ。
可愛いくない訳ないだろう。だってめちゃくちゃ可愛いし。浴衣とかエロいし、その女の子座りしてて覗く白い脚とかもたまんなくエロいんですけど。
「可愛くはないけど、卓球とかしたくなるね」
ちゃっかり可愛くないと自分を否定する愛羽さんが、温泉卓球、とか言いながら素振りをするもんだから、余計、可愛い。
可愛い。可愛い過ぎる。心臓が痛いくらいに可愛い。
これはもう今ここで彼女にキスしたら絶対に止まらなくなる。確実に。
「お風呂、行ってきます」
「あ、うん。いってらっしゃーい」
笑顔で、手を、振らないでください。可愛いすぎるから……!
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落ちていたリモコンを拾って愛羽さんに渡したあと、鏡前にやってくると、どうやら愛羽さんはもう歯磨きまで済ませてしまったようだ。2つあるガラスコップの片方に歯ブラシが入れられている。
これは、急がないと。
時計を見てくるのを忘れてしまったから今何時かわからないが、ご飯をたべて愛羽さんのお風呂とそのあともろもろの作業が終わった所をみると、10時近いのではないだろうか。
そんなふうに計算しつつ服を脱ぎバスルームに入ると、彼女が使用して篭っていた熱気がふわりと肌を撫でた。
「……広……」
家の風呂の3倍はあろうかという大きさのバスルームの奥。シャワーコックを捻ると勢いよくお湯が出た。威力も、家のシャワーより強い。
さすがラブホ、と呟いて、私は頭からシャワーを被った。
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