※ 隣恋Ⅲ~ブラジャーの日 後日談~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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意地悪をしてしまうのは、貴女が可愛いくて仕方がないから。
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~ ブラジャーの日・後日談(2019年加筆修正版) 18 ~
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どうしてこの子はこんなにも可愛いのか。
恥ずかしいのか、こちらを見ずに顔を逸らして下唇を噛んでいる。
それに、耐えるためだろう、シーツを掴むその手も、見下ろしているとむくむくとこちらの情欲を煽るものがある。
……あぁ……可愛い。
どうしよう、もっと……苛めたい。
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深く入れた三本指。
それを抜けるほどギリギリまで引き抜いては、再び指の根元までずぶずぶと埋め込む。
先程から緩やかにこの動きを繰り返していたからか、雀ちゃんは慣れてきた様子だ。
わたしはゆるく唇の端を持ち上げて笑うと、彼女のナカの指を曲げた。
腹側の壁を擦るようにゆっくりと押し当て、そのまま手を引く。ナカから引き抜くと同時にざらつく上壁を刺激してやればビクンと彼女の身体が跳ねた。
その反応に気をよくしながら、完全に指は引き抜かずまた元の奥深くへと戻す。その時にも上壁を擦って刺激してやると彼女は耐えかね、嬌声が漏れてきた。
「……ふっ、ァッ……んゃッ」
切羽詰まるような声と、跳ねる身体。
ゾクゾクするほどに興奮を呼ぶその光景は、こちらの息遣いも乱し、彼女を可愛がる手つきにも熱を込める燃料だ。
「ひァっ……んんっ」
下腹部に与えられる快感にいやいやをするよう頭を振る彼女。
かわいくて仕方ない恋人へ、さらなる快感を与えたい。
強過ぎる快感は時に拷問にもなりうるとは知っているけれど、もっと、彼女には乱れて、果てる姿を見せて欲しい。
わたしは雀ちゃんのナカにある三本指のうち、中指だけを伸ばして他を曲げた。
すると、腹側の上壁を擦る指と、最奥を突く指に分かれて雀ちゃんへと快感をプレゼントする構造になる。
「ぁっ……んん……っ!?」
雀ちゃんの嬌声には戸惑いの色が混ざっていて、それまでの刺激との違いを感じ取っているのが判る。
どこをどう触られているのかを明確に説明することは出来なくても、刺激を与えられる位置が変わったりすれば感じ方も変わる。
もちろん、複数の刺激を与えられれば、より大きな快感を感じるのだ。
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「んぁ、やっ……待っ……愛羽、さ……っ!」
ぐちぐちと音が漏れるほどに濡れたそこ。
手ごと指を動かし、彼女がよがる姿を見つめる。
見れば見る程に、こちらまで気持ち良くなってくるのはどういう仕組みなのか謎だが、雀ちゃんが気持ちよければわたしも気持ちよくなってくる。
やはり、彼女が昔言っていた言葉の通りだと改めて知る。
「可愛い、雀ちゃん」
自分でも少し驚くくらい甘い声。
彼女の喘ぐ声にかき消されてしまっていなければ、雀ちゃんの鼓膜を優しく撫でているだろう。
まぁ別に、本音がぽろりと漏れただけだから、彼女に届いていなくても構わないのだけれど。
そんなことを思いながら、わたしの手の動きを止めようとして掴んでくる雀ちゃんの手を、捕獲した。
たぶん、気持ち良すぎて、ちょっと止めて欲しいのだろう。
その気持ち、よーく分かる。
わたしも雀ちゃんによくそういう事されるから。
「気持ちいい? 雀ちゃん」
「……ぅんっ……よすぎ、て、ァァッ……待、って……ッ」
潤んだ瞳が、懇願するようにわたしを見上げてきて、ゾクリとした。
しかも、気持ちよすぎて待ってほしいとか、なによそれ。可愛いすぎるでしょ。
――逆に。止められなくなっちゃうわ。
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焚きつけてきたのは、煽ってきたのは……雀ちゃんだからね。
なんて心の中で責めるよう呟くのは、ただの言い訳だ。
これから雀ちゃんをもっと苛め尽すことへの、言い訳。
わたしは捕まえていた彼女の手をきゅっと一度力を込めて握り、解放した。
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そしてわたしの左手が向かったのは、雀ちゃんの秘所。
ナカに入れた右手の指は依然、動かし続けている。
利き手ではないぶん少し拙いかもしれないけれど。
恥骨の上あたりに4本指を被せるように乗せて、親指の腹を蕾へと押し当てた。
「ンッ」
それだけで、短く彼女が喘ぐということはやっぱり、誰でも、ナカをいじられながら蕾を刺激されると弱いということだ。
快感でぷくりと腫れている蕾は弾力がすこしだけあって、指の腹で押しつぶすように圧をかけると、なんだかおもしろいような感触。
ぷにぷにぐにぐにと指でこね回すと、雀ちゃんの身体がびくびくと跳ねた。
「ぁっ、あ、アッ……ッ」
まだ、イった訳ではないみたいだけど、この反応の仕方はたぶん……絶頂は近い。
「んん、や、だ……っそれ……きつ、ぃ……っ」
やだとか言いながら、雀ちゃんのナカはきゅうきゅうと締まってきていて、もう、可愛いすぎる。
許容範囲以上の快感が注がれているから、きついんだものね?
息を乱して、喘ぎを漏らして、どんどん乱れてゆくその姿。
蕾を刺激され始めてから、その乱れはさらに激しくなり、こちらの頭ももう、なにも考えられなくなりそうなくらいに、目の前の彼女のことでいっぱいだった。
「っぁあ、アッ、やだ、愛羽さ、ん……っ」
腰を引くようにベッドへと押し付ける様は、妖艶。
「やだじゃなくて、気持ちいいんでしょう?」
ぐちゅぐちゅと鳴る水音をわざと立ててやれば、泣きそうな顔で首をふる。
「あら、気持ち良くないの?」
「んんっ」
やはり首を横に振る雀ちゃん。
その首振りは質問に対する答えではないんだろうけど。
彼女が快感を感じているのは解っているけれど、やはり彼女の口から気持ちいいと言わせて、果てさせたい。
どれだけ意地悪をすれば気が済むのかと自身に呆れつつ、止められない。
わたしは手の動きを少しだけ緩めて、彼女へ問いかけた。
「気持ち良くないなら、やめちゃおっか?」
すると頭を振る雀ちゃんの手が伸びてきて、蕾をいじるわたしの左手に重なった。
縋るような仕草で、手の甲を引っ掻く彼女は、止めないでくれと訴えている。
でも、わたしの口から出たのは反対の言葉。
「止めろってこと?」
蕾をいじる指も、ナカに入れた指も、動きをぴたりと止めてそう問いかけているわたしの表情は、さぞ、意地悪なものだろう。
今日のわたしは、雀ちゃんが可哀想になるくらい、意地悪を極めていた。
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