※ 隣恋Ⅲ~ブラジャーの日 後日談~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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可愛い過ぎて。
もっと苛めたくなる。
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~ ブラジャーの日・後日談(2019年加筆修正版) 15 ~
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わたしの唾液と、雀ちゃんの愛液。
そのふたつで濡れたそこをくりくりと人差し指で弄りながら、わたしは彼女を見上げた。
枕に背を預け、軽く上体を起こしている雀ちゃん。顔は赤く、首や耳も赤い。それは今まで可愛がった故の上気だけど、そこに驚きの表情があるのは、先程の質問のせいだろう。
『舐められるより、吸われる方が気持ちいい?』
尋ねられた事に驚いたのか。
それとも、図星だったから、驚いているのか。
わたしの見解としては、両者ともが該当し、更に言えば、後者の割合が大きいのではないだろうか?
まぁ、こちらの予想や予測をどれだけ立てようが、本人から答えをもらった方が断然いいのだが。
それを彼女が素直に与えてくれるかどうかは、微妙なところだけど、ね。
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「ねぇ……どっち?」
濡れた蕾は滑りが良く、いじる指を人差し指から親指に交代させても、ヌルヌルは一向に減らない。
親指の広い腹で、おおきく円を描きつつ答えを求めると、雀ちゃんは狼狽えたようにわたしから視線を外した。
あからさま、というか、分かりやすい行動を取る彼女に、思わず笑みが浮かびそうになる。
今の反応からすると彼女は、「答えたくない」というよりも、「答えを知られるのが恥ずかしい」と考えていそうだ。
つまり、『舐められるより、吸われる方が気持ちいい?』の質問に肯定的な答えを持っているということ。
確信めいたものを感じながらも、また試すように、わたしは秘所へと顔を近付ける。が、それだけで雀ちゃんは慌て、抵抗するようにわたしの頭を押し退けようとした。
……そんな行動したら、「舐められるより吸われる方が好きです」って言ってるようなものだけどね?
胸中で笑みを零しながら、力の入っていない腕の抵抗をやり込めて、わたしはとろとろの蕾へキスをした。
ぬるつく蕾を啄めば、ヒクンと跳ねる彼女の脚。
二度、三度とさらに啄み蕾の表面を唇で撫でれば、頭上で甘い声が実る。
赤く色付き、ぷっくりと膨れた蕾。その周りごとを口に含むようにして軽く吸引してみた。その瞬間、わたしの髪を雀ちゃんの手がクシャと掴む。
「ゃっ……アッ」
上擦る声。さっきまでの甘い実りよりも、もう一段階トーンをあげた嬌声がわたしの鼓膜を震わせる。
「雀ちゃん、可愛い」
思わず口から漏れた心の声。
だって、可愛いんだもの。たまらなく。
けれど、雀ちゃんにとっては褒め言葉にも聞こえないらしくて、嫌々するように首を振られた。
そうしながらも、ぎゅっと閉じられた目が、ますます可愛いのだけれど。
多分本人は無自覚の仕草。
ほんと、かわいい。
「……ぁ、だめ、……っ」
ああ……もう。
その単語が相手を焚きつけるのだと教えてくれたのは、貴女なのにね?
胸の内でそう語りかけながらも、この立場になってやっと真意を理解する。
駄目と言われればさらに求めたくなる。追いかけて、すべてを自分のものにしたくなる。
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まるでそれが甘美な果実のように、わたしは再び蕾を舌先で撫でて口内に迎え入れた。
食べ始めたら、とまらない。止め時がわからない。
しかし途端に、彼女の太ももには強張るように力が入って、腰は逃げるように引かれる。
雀ちゃんにとっては、吸われる快感は許容範囲以上か、もしくはそのラインぎりぎりなのだろう。
持て余す程の快感を注がれたときの苦しさや切なさや、堪えきれない気持ちよさは、わたしもよく知っている。
けれど今は、やめられない。
彼女の脚へと腕を回して捕まえ、甘美な果実をちぅと吸い上げた。今回は、ただ吸い続けるだけでなくて、小刻みに緩急をつけながら。
「ンンッ、やっ、あ……ッ」
切羽詰まった、焦るような響きの声。
与えられる快感から逃げたくても、逃がしてもらえない。
止めてと言おうにも、自分の口からは喘ぐ声が優先的に出てしまう。
そんな雀ちゃんの様子に身に覚えがありすぎて、手にとるように心情がくみ取れて、余計、可愛いと思ってしまう。
もっともっと、可愛がってしまいたくなる。
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「やぁ、はっ……あッ」
我慢できずに雀ちゃんの腰がぐいとベッドへ押し付けるように引かれた。その拍子に口が離れてしまい、与える快感が途切れてしまった。
解放された雀ちゃんは荒い息を浅めに繰り返して、真っ赤な顔でこちらを睨んでくる。
「待って、て……言っ……たの、に」
言われたかしら? そんなこと。
なんて思ったけれど、口には出さず。
乱れた呼吸の合間に一生懸命話す彼女が健気で可愛くて、腹の底から、むくむくと頭を擡げてくる加虐心。
その気配にマズイ、と自分でも思う。一方、膨らむ加虐心のままに彼女を苛めつくしたらどんなに可愛い顔を見る事が出来るのだろうと期待すら抱いてしまうわたしは、いけない人間だろうか。
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赤い、というよりも真っ赤な顔で、潤みきった瞳で恨めしそうにわたしを睨む雀ちゃん。
「ごめんね。雀ちゃんが可愛い過ぎるから」
口では謝った。一応。
でも、行動はやっぱり、伴わなかった。
「ごめんね」
わたしの謝罪の言葉に和らいだ恨みの視線に、もう一度謝る。
わたしの中の罪悪感と欲望が戦ったのだけれど、雀ちゃんの味方である罪悪感は敗北した。
「もっと、苛めさせて」
告げるや否や、彼女の蜜壺にあてがった中指に力を加え、ぬぷりとその先端を彼女の中へと沈みこませた。
ごめんね?
でも、可愛い過ぎでわたしを煽る貴女にも、責任はあるのよ?
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