隣恋Ⅲ~ブラジャーの日 後日談~ 14話


※ 隣恋Ⅲ~ブラジャーの日 後日談~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※

※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※


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 開かせた脚。
 その間に座って見下ろす彼女の痴態は、絶景。

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~ ブラジャーの日・後日談(2019年加筆修正版) 14 ~

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「……んやぁっ、あ、……いっ、はさ……んっ」

 喘ぎ声なの? 呼んでいるの?
 揶揄うように彼女へとそう二つ問いかけを投げ落としながら、雀ちゃんを見下ろす。

 さっきまではなんとか抑えていた喘ぐ声も、今となっては、我慢出来なくなってきている。
 そうさせているのが、わたしなのだと考えるだけで、もっと喘がせたくなってきて、わたしは親指と中指で挟んだその小さな小さな蕾を、少し強めに摘まんだ。

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「……っひ、ぁッ」

 彼女の口から零れ落ちる喘ぎ声を聞きながら、その表情を堪能する。
 喘ぐ声が恥ずかしいのか、口元に手をやって、甲を押し当てている。けれどそれでも漏れ出る声はどれほどに彼女が感じているのかをわたしに伝えてくれるのだ。

 雀ちゃんの表情が見たくて、彼女の開かせた脚の間に座って、上から見下ろす絶景。
 喘ぐ姿がこんなにも可愛くて、こんなにもたまらなくゾクゾクするものだとは。

 もっと早く、こうして雀ちゃんをとことん鳴かせる機会を設けるべきだったと悔やまれる。

 けれど、まぁ。
 これからいくらでも、そういう機会はあるだろう。

 胸の内から後悔をさっと拭い、わたしは秘所へ伸ばす手へ集中した。

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 先程胸をたっぷりと可愛がった後、下着を脱がせ、直接触れた蕾はすでに少し膨らんでいた。それに、その下方ではとろっとろになっている入口。
 あまりにも蠱惑的な光景に見惚れていると、突然ぎゅっと抱き締められ、彼女の肩口に顔を埋めた状態で聞かされた「見すぎです……」という恥ずかしそうな声は、たまらなく可愛かった。あれはもう、一生忘れない。

 彼女の注意する通り見過ぎたと反省する部分もあったので、わたしはキスをしながら手探りで、胸、腹、下腹と辿り、やっとの事で目的地へとたどり着いた。
 最初はゆっくり。そっと触れる。
 刺激が強過ぎてはいけないから、指の腹で優しく、優しく。

 円を描くようにすーりすーりと撫でていると、口付けを交わしながら雀ちゃんは、声を零し始めた。
 アソコを見られていない方が恥ずかしくないし、安心するのだろうか。
 素直に喘ぐ彼女。

 可愛い可愛いと何度も心の中で繰り返しながら、さりげなくキスを解き、首筋へと移行する。
 シャープな顎のラインに口付け、男の人で言う喉仏の場所を通り、左右の鎖骨の間、胸元にもキス。そうしながら、少しずつ少しずつ座る位置を後ろへ、雀ちゃんから遠ざけるように、退げるのだ。

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 よし、この辺りで大丈夫かしら。と、自身の移動にOKを出したわたしがふと視線をあげれば、雀ちゃんは手の甲を口に押し当て、零れる嬌声をカバーしていた。そして冒頭に至る……という感じだったのだけれども……。

 彼女の表情を眺める合間、チラとだけ視線を下へ遣ると見えた。

 ぷっくりと腫れ上がって、存在を主張する蕾。
 さっきよりも、大きくなってきているのは、気のせいではない。
 指で触った感触でも確かに、膨らんでいるのは間違いない。

 ――あぁも、可愛い。

 思わず唇に笑みが乗ってしまうくらいだ。

 が。

「な、んで……わらっ……ッ」

 わたしの笑みを見咎めた雀ちゃんが指摘しようとするけれど、蕾を挟んだ指をすこし揺するだけで、彼女は言葉を切り、嬌声をあげた。
 抱かれることに慣れていない彼女はたぶん、声のコントロールもまだ、上手く出来ないのだろう。

 わたしを抱く時にはあんなにもスマートにやってのけるのに、される側でのこの初心な感じ。
 可愛くて仕方ないし、それがまた、そそられて仕方ない。

 もっともっと、いじめたくなってしまう。

「雀ちゃんが可愛い過ぎるからよ?」

 なんで笑うのかと問われればそう答えるしかない。

 だって、事実、そうだもの。
 可愛いくて、可愛いくて、もっと可愛い反応を見たくなってしまう。

 今も可愛いけれど、もっと、もっと、と。
 わたしは底無しの欲望を叶える為、彼女の蜜壺から溢れ出している愛液を中指で掬い取ってみた。

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「っ……!」

 それまで、入口の方へは決して触れなかった。
 そのわたしが、そこに指を伸ばした。

 だけども、愛液を掬うだけ。
 指を挿れるでもないその行為が示唆する次の快感に、雀ちゃんは心当たりがあったらしい。

 まぁ、それもそうかもしれない。

 だっていつも自分がしている行為だ。
 これからどうされるのかは察知できたみたいで、彼女は焦ったような声を一瞬、短く上げてきゅぅと目を閉じた。

 心の準備なのか、身体の準備なのか。
 可愛い反応をする彼女に小さく笑いながらも、そんなに期待をしてくれているならと、早々に、愛液を蕾へと塗りつける。

「くっ……っ、は……っ」

 食いしばっていた歯の間から声を零した雀ちゃんは、すぐに音を上げ、口を開く。
 とろりとした蜜をたっぷりと塗り付けるだけで、脚は震え、できることならば閉じたいとばかりに、内側へ傾けてくる。

 もちろん、わたしが両脚の間へ陣取っているので、彼女が脚を閉じることは不可能なんだけど、空いている左手で雀ちゃんの太ももを撫でつつ「ちゃんと開いてないとだめ」と言って聞かせた。

「……だって……っ」
「だってじゃないの」

 雀ちゃんが「だって」と言いたくなるその心境は分かる。でも、だって閉じたいもん、という主張を受け入れてあげる訳にはいかない。
 脚を閉じられたら何もできなくなってしまうもの。

 それでも、泣きそうに潤んだ目で縋るように見つめられたら、優しくしてあげたくなる。
 一旦、蜜を塗る指を止めて、膝立ちをして彼女の額や頬にキスをした。

 本当なら、口にしてあげたいところだったんだけど、彼女の手があったので、とりあえずおでことほっぺ。

「いい子だから。ね?」

 ここにもしも、誰か冷静な人物が居たとするなら、「いい子だから。じゃなくて、脚閉じたいっつってんの!」とツッコミを入れてきそうだけれども、このベッドの上には冷静でない二人しかいない。

 雀ちゃんは額と頬へのキスでほだされたのか、こくんと幼子のように頷いて、少しだけ脚を広げ直してくれた。

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「いい子」

 従順な雀ちゃんを褒めつつ脚の間へ座り直したわたしは、再度、蜜壺から愛液を掬ってきて、くるりと円を描くように中指の腹で、蕾を撫でる。

「んっ、ぅ……ぁッ」

 赤い蕾はてらてらと光り、淫靡さを増す。
 眺めながら指先で円を描き、そこからゆっくりと指を離してみる。

 つ……と細く粘液が糸を引き、ぷつりと切れて彼女の元へと戻った。

「雀ちゃん、すごいえっち……」

 愛液が糸を引く。
 多分、こんなこと、感じている女なら誰でも起こりうる現象だ。

 けれど、これは目の前で、わたしの愛撫の元起きた現象。

 それはまるで世界で唯一の現象な気さえしてくるから、愛とは可笑しくも愛おしいものだ。

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「や、ぁ……っ」

 再び蕾をいじられたせいか。それとも、わたしの言葉の所為か、雀ちゃんがいやいやをするように首を横に振った。
 ふわふわだった髪が揺れた拍子に気付いたが、気付かないうちに雀ちゃんの前髪は汗で額に張り付いている。

 そういえばさっき、おでこにキスしたとき、濡れてたような気がする。
 そんな些細なことさえ気付けなかった。それほど、わたしは今、行為に夢中らしい。

「ぅ、あ……っ、は……ん……っ」

 ぁぁ……どうしよう。蕾を撫でる度、雀ちゃんの口から可愛くて仕方ない声がこぼれる。
 それに。
 そんな表情を見せられたら、そんな仕草を見せられたら、もっと欲しくなってしまう。

 今日のわたしはどうも、貪欲だ。
 こんなチャンスがあまり訪れないということを知ってなのか、何なのか。

 欲しいと思ったら、すぐ行動。

 見下ろしていた彼女のそこへ身を屈めて、わたしは口を寄せた。

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「待って愛羽さ……ッンんっ」

 ハッとしたように制止の声を出す雀ちゃんがこちらに手を伸ばした。けれど、もう、遅い。
 わたしの鼻先は彼女の陰毛へ触れ、唇は柔らかな肉に触れ、舌はつるりとした蕾へと辿り着いた。

「ひ、ぁっ、あっ」

 残念なのは、彼女の表情や仕草を目に焼き付けられないという点。
 でも、僅かに仕草は感知できる。
 彼女がわたしの頭に手をおいて、押し返すように力を入れているから。

 頭に触れる彼女の手はいやに熱く、興奮の度合が計り知れる。
 そのほかにも、舌で触れる蕾も、唇に触れる肉も、火傷しそうなほどに熱いのだけれど。

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 つるつるの感触の蕾が可愛い。
 よしよしと幼子の頭を撫でてやるかのように、舌先でその丸い物体を撫でまわす。
 それに合わせるように、雀ちゃんの口からは嬌声が漏れて、わたしの頭を押し返す手には力がこもる。

 それでも、彼女の抵抗に負けずそこへぴったりと唇をつけて吸い付いてみせると、一際大きく彼女が声をあげて、押し返す手が今度はわたしの髪をかき乱すようにして握り込まれた。

 反応が、変わったことに内心ほくそ笑み、わたしはそこから唇を一旦離す。
 視線を持ち上げ、斜め上へある恋人の顔を見遣ると、とろんとした目の女の子を発見。

「ねぇ」

 ぱちん。と瞬きひとつで僅かに正気を戻した雀ちゃんにわたしは問う。

「舐められるより、吸われる方が気持ちいい?」

 ヒク、と大きく、彼女の身体も、手も、震えた。

 それはもう、図星、と言わざるを得なかった。

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