※ 隣恋Ⅲ~媚薬~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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全身がざわついて、その指を、待ち侘びている。
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~ 媚薬 19 ~
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「も……待てない……入れて」
わたしの焦れた声を愉しんだ雀ちゃんは、ニィと笑みを濃くした。
「ちゃんと掴まってないと、後ろに倒れるから気をつけて」
確かに、彼女の忠告通りこの不安定な体勢では善がり過ぎて身体を反らしてしまうと、雀ちゃんの膝からベッドへ落ちてしまうだろう。まぁ落ちた所で怪我もないだろうし、問題はないのだが。
わたしは頷いて、首に回した腕で彼女に抱き着き直して、更に彼女の肩の服をきゅっと握った。ここまですれば、落ちてしまうことはないだろう。
わたしが準備をしている様を間近で見詰めていた雀ちゃんは小さく笑ってまた「可愛い」と呟く。
可愛いと思ってくれるのはいいけれど、それを一々口にしなくてもいいと思う。
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準備が終わると待っていたかのように、雀ちゃんの指が蜜壺の入り口へと迷いなくあてがわれた。
「は、……ぅ」
たったその動作だけでわたしの口からはだらしなく声が漏れ、腰の奥がざわざわと騒ぎ出す。
ヒクつく入り口に指先がぬぷりと侵入して、半強制的に唇から吐息が漏れる。
気持ち……いい。
たった、指先。多分、第一関節までも入っていない状態だと思うけれど、気持ちいい。
それはすでに一度達したから、身体が快感に敏感になっているせいなのか。
はたまた、それだけではないのかわたしには分からないけれど。
今分かるのは、雀ちゃんの指が気持ちいいという事だけだった。
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じれったい程、牛歩。
じり、じり、とわたしの最奥を目指して進む指の動きが緩慢過ぎる。
もっとはやく……来てほしいのに。
頭に浮かんだ欲求は、理性に制止されることもなく口から零れる。
「……はやく……いれ、て……」
わたしが要求したことが意外だったのか、彼女は眉をあげて驚いたような顔をしてみせる。
けれどすぐに唇に笑みを乗せて、空いている手でわたしの脚を撫でた。
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「じゃあ私の目、逸らさずに見て」
目……?
わたしはそれまで彼女の鎖骨あたりに落としていた視線をあげて、彼女の瞳へ焦点を合わせた。
当然といえば当然で、彼女との距離は近く、どちらからでも容易にキスが出来る距離。
「そう。そのまま見てて」
今度は一体どういう意図の要求か。
その真意が理解できずに言われた通り彼女の瞳を見つめていると、下腹部から沸く快感。
約束通り、彼女がズブズブと指をわたしのナカへと埋め込んでいるのだ。その動きは先程と比べて速く、愛液のぬめりもあってか、すぐに第一関節を埋め、さらに第二関節をも埋め込む。
「……っは、……ぅ」
下腹部から生じた快感が、背骨を侵食するように背中を駆け上がり、わたしは顎を引くようにして潤んだ瞳を伏せた。
口からは乱れかけた吐息が漏れ、眉は快感を堪えるためにきゅっと寄せ、眉尻は下がっていて、たぶん、泣きそうな顔にも見えるだろう。
そんなわたしに雀ちゃんが催促するよう告げる。
「ほら、こっち、ちゃんと見ないと指、奥まで入らないよ?」
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彼女の言葉に、はっとする。
これは、罠だった。
雀ちゃんは自分の目を見ている間だけ、指を入れてくれる気だ。
つまり、快感で目を閉じることも、視線を逸らすことも、許されない。
「……っ、なん、で……意地悪ば……っかり……」
今日は一段と、雀ちゃんからの要求が多い。
咎めるよう精一杯鋭くした視線を彼女の瞳にぶつけるけど、それがどれほど鋭利になり得ていたかはわたしには分からない。
でも、容易く笑みをその顔に浮かべた雀ちゃんを見る限りでは、それほど効力はないものと察する。
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脚を撫でていた手がゆっくりとあがり、わたしの頭を撫でる。
「好きな子ほど、苛めたくなるから」
言っている事は凶悪なのに、頭を撫でてくれる手つきが優し過ぎて。
加えて、ナカへ侵入する指の動きが再開されて。
彼女の肩に爪を立てた。
「でも愛羽は虐められるの、好きでしょ?」
根元まで埋め込まれた指が、ナカでくいくいと曲げられた。
「だってさっき、締まったもんね?」
苛めたくなるって言った時。と続けて言った雀ちゃんの顔はいやに愉しげで、もっと爪を立ててやろうかと思うけれど。
「ふ、ぁっ……やっ、んン……ッ」
それが出来る程、彼女の指は甘くなくて、容赦がなくて甘い快感を与えてくる。
わたしが待ち侘びていた快感を。
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いわゆる、対面座位。この体勢のせいなのか、やたらと立つ粘着質な水音が耳からわたしの脳を攻める。
それ程に濡れているのかと強制的に自覚させられる。
そしてそれに動揺して視線を逸らしてしまえば、ピタリと止む快感。
「や、だ……止め、ないで」
恥ずかしいけれど、もっと音を立ててもいいから。だからもっと、気持ち良くしてほしい。わたしの快感欲求をもっと、もっと満たしてほしい。
縋る想いで彼女を見れば、再開される指の動き。
ぬち、ぐちょ、と出し入れされる度に鳴る音。
存在を知らしめるように徐々に増やされる指の本数。
「こっちが堪んなくなるよ、その顔」
ドロリとした欲情を隠す事もなく瞳に宿して、わたしを見つめてくるその表情に、悪寒にも似た快感が脳に走る。
顔を隠せたらいいのだけど、この体勢では隠せないし、何より、視線を逸らしたら、雀ちゃんの指は動きを止めてしまうから、それが出来ない。
わたしに許されているのは、呼吸する事と、喘ぐ事と、彼女を見つめる事。
その雁字搦めに条件付けられた状況に、興奮しているわたしは、本当に、ドMだと思う。
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