隣恋Ⅲ~媚薬~ 11話


※ 隣恋Ⅲ~媚薬~ は成人向け作品です ※
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※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※


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 やっと言った。
 雀ちゃんの瞳は、そう物語っていた。

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 ~ 媚薬 11 ~

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 彼女からの容赦ない追撃で、ついにわたしは理性を崩した。
 頭のどこかでこうなることを予想していた分、ちょっとだけホッとしている。だって、もう、わたしには理性がないのだから、もうあとは雀ちゃんの与えてくれる快感に身を任せればいいのだ。
 変に、理性と快感欲求と羞恥とを戦わせる事もないのだ。

 そんな事を思いながら、雀ちゃんがわたしの足元へ体を移動させていくのをぼぅっと眺める。

 と、そこで、違和感。

 だって、わたしの服には一切手を掛けずに、膝に触れた雀ちゃんの手が脚を伝ってスカートの中へ。

「えっ、ちょ、ちょっと……!?」

 理性が崩壊した、だなんて言ったけど、流石に焦る。
 どうして服を脱がせる前に下着に手をかけているの雀ちゃんは……っ。

 ふつう、服を脱がせてからの下着でしょ……!?

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「たまにはこういうアブノーマルな感じも楽しいかと思って」

 何の問題が? とでも言いそうな顔で焦るわたしを見返す雀ちゃんは、こちらの反応を予測していたみたいで落ち着き払っている。

「あ、アブノーマルって」
「ほら、もうこんなに濡れちゃってるんだから、脱がなきゃ」
「ちょ!?」

 素早い……。
 わたしが協力的に腰を浮かせたわけでもないのに、雀ちゃんはわたしの下着に手を掛け、するっとそれを膝上まで引き下ろす。一体どういう原理か。

 いきなり外気に触れた秘部は勝手に入り口をきゅっと締めた。
 自分の体だけど、そういう反射的な部分までは支配できていなくて、自分の身体が雀ちゃんを早く欲しがっているみたいだった。

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 膝辺りまで下ろした下着のクロッチを指先で撫でては、にやりと顔を意地悪気に歪める彼女。
 その表情はもう、雀ちゃんが何を言おうとしているのかハッキリと分かり過ぎて、わたし白々しく視線を逸らす。

「可愛い顔しちゃって」
「ぅ、るさい」

 軽口を叩く雀ちゃん。彼女の方を見ていないから正解かどうかは分からないけど、ものすごーくにやにやしたままわたしの下着を膝あたりから更に脱がせている。
 舐めて欲しいと言ったし、下着を脱がされるとやはりもう身体はそういう気分一直線で、渋面ながらも彼女の動きに合わせて下着から脚を抜いた。

 そして完全にわたしから下着を剥ぎ取った雀ちゃんが一瞬、静かになる。
 ……なにをしているのかは、明白。

「ぬるっぬる」

 わたしの下着の濡れ具合を報告なんてしなくていいから。

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 揶揄う彼女。蹴ってやろうかしらと思ったくらいだったけど、ちょうどそう考えた瞬間に下着を置いた雀ちゃんの手がスカートの中へと入ってきて、「ひ」と口から間抜けな声が飛び出た。

 だ、って……服は着てるのに……そこだけ、曝け出した異常状態、初めてなんだもの。

「そんな怖がらなくても、大丈夫」

 怖がっている? そういう声に聞こえたのかもしれない。でも、そういう訳じゃない。ただちょっとビックリしただけだ。
 その事実を彼女に教えるには少し惜しい程に、雀ちゃんの声が優しくて、胸がきゅっと掴まれた。

 アブノーマルしてみようとか言う癖に、こちらの様子に合わせて優しくする。
 その器用で繊細な彼女のやさしさが胸をくすぐって、愛しさが増す。

 ちょろい女心だと我ながら思うけれど、これがわたしという女。

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「ぁ、ぅ」

 じわ、と自分から愛液が滲んだ感覚に眉を寄せると、雀ちゃんの手がふわりと宥めるよう茂みを撫でて腰が跳ねた。

 い、いつもしないことばっかり……!

 
 胸中で文句を言うものの、それを口には出せず短く出た声を今更隠すように手の甲を唇に押し当てる。

「あぁ……そういうのも、結構、興奮する」

 身を屈めながらわたしへ視線を送る雀ちゃんが、蕩けた声で告げた。どうやら本当にそのようで、彼女の吐息が荒くなって、わたしの脚へと触れる。
 それはつまり、彼女の顔がアソコへ近づいていることを意味していて……。

 あと数秒後には雀ちゃんの熱い舌が触れるのかと想像しただけで、ぞわっ、と肌が粟立った。それも、雀ちゃんが左脚に手を添えているのが原因なのか。身体の左側だけ鳥肌がざっと立つ。

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 どういう身体の仕組みなのか。左半身だけを鳥肌が支配して、項、後頭部、つむじまで粟立つ。
 そんな中で、極限までわたしの下腹部へと顔を近付けようと、腰元までたくし上げたスカートに顔を埋めていく雀ちゃん。その姿を見る限りは変態。

 でも、ひとの事は言えない。

 だって、その雀ちゃんから目を離せないで、己の手の甲へ乱れそうになる息を吐きつけている自分が居た。

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 どこかで聞いたことがある。
 マゾヒストは自分がされている部分から目が離せないのだと。
 例えば胸を舐められる快感よりも、舐められているその光景が大いに興奮材料になるのだということ。

 だから、目が離せない。

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 頭の隅から、いらない情報が引き出されてきた。
 どうしてこんな事を思い出してしまったのだろう。今、この状況で思い出したら、まさに自分がその通りのマゾヒストだと言っているようなものだ。

 この……変態的な光景から目が離せないでいる状態では。

「ひ、ぁっ」

 決定的な部分は、たくし上げられたスカートに邪魔されて見えない。
 目に映るのは開かれた自分の脚の間に身体を屈めて、スカートに潜り込むように顔を埋めている彼女。

 でも、秘所には熱くて柔らかいものが直接這う感覚。

 服を着ているのに、下着は無くて。
 ブラジャーはつけているのに、下だけ履いていなくて。
 混乱するような思考に、熱い舌で容赦なく突き付けられる快感。

「や……あ、んっ……」

 じわ、とまた下腹部に溢れた愛液を彼女が舐めとる。
 丁寧に、丁寧に、何度も、何度も。

 手の甲を押し付けても、抑えられない声が、部屋に転がる。
 次々、転がる。

 それでも。

 わたしは、雀ちゃんから目を逸らせないでいた。

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