※ 隣恋Ⅲ~過去 現在 未来。嫉妬~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
===============
~ 過去現在未来。嫉妬 60 ~
===============
「私がいつも、そうでしょう?」
そう言って笑ってみせてくれる彼女が可愛くて。
===============
胸の奥がきゅうぅっと痛いくらいに締め付けられた。
ただの優しいフォローだったのかもしれない。優しい嘘だったのかもしれない。
だけど、本当にわたしと雀ちゃんの感覚が似通っていたのなら、それは嬉しいことこの上ない。
===============
雀ちゃんとのえっちはいつも、終わったあとは愛されてるっていう感覚と幸せに包まれる。
身体中に刻み込まれた快感の残り香が、甘く優しい感情を湧きあがらせて、その幸せな痺れに、わたしはよりいっそう彼女からの愛情を受け取るのだ。
そのときの記憶を蘇らせて、わたしは、雀ちゃんの言葉にはっとする。
『私がいつも、そうでしょう?』
穏やかなキスをしてくれていた彼女が、終盤、噛みつくようなそれに変わっていくのはもう、当たり前のものと取っていたけれど……そういう、ことだったのか。
===============
大好きだから優しくしたいし、どれだけ好きかという事を相手に伝えたい。
それにはただただ快感を与えるだけの行為ではなくて、蕩けそうな甘さを伝える手段をとりたいと思う。
だけど、行為が進んでゆくうちに、擡げてくる欲望の鎌首が相手に向いてしまう。
もし、この一連の感情の移ろいが、わたしと雀ちゃんの共通項ならば……わたしの胸には安堵が広がるだろう。
===============
だって、雀ちゃんのいつもの行為で、わたしは十分過ぎるくらい、愛を受け取ることが出来ているし、幸せに包まれる。
甘い甘い砂糖漬けのお菓子みたいな愛を、口いっぱいに頬張ったみたいになる。
――それで、いいんだ…………?
相手の事を思うあまりに、自分を押し殺すんじゃなくて。
相手の事を思っての感情の昂りはむしろ……愛情を引き立てるスパイス……?
戸惑いにも似た感情は、顔に出ていたようで、雀ちゃんが縛られたままの両手をこちらへ伸ばして、不自由そうにしながらもわたしの頬を指の背で撫でてくれた。
「好きにしてください」
「え?」
見下ろしている彼女が、今までで一番優しい顔をして、その上でさらに、柔らかい笑みを浮かべる。
「愛羽さんの好きにしていいですよ?」
聞き返したわたしに、繰り返してくれたその台詞。
数瞬を要して意味を理解したわたしは、自分の顔が真っ赤に染まってゆくのを感じて、彼女のお腹に顔を突っ伏した。
===============
※本サイトの掲載内容の全てについて、事前の許諾なく無断で複製、複写、転載、転用、編集、改変、販売、送信、放送、配布、貸与、翻訳、変造などの二次利用を固く禁じます※
コメント