隣恋Ⅲ~湯にのぼせて~ 20話


※ 隣恋Ⅲ~湯にのぼせて~ は成人向け作品です ※
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※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※


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 視界が白くなる。

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 ~ 湯にのぼせて 20 ~

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「ァアアッ……!」

 わたしの身体を熱い電気が、一気に駆け抜けた。
 息も一瞬止まったし、頭も真っ白になった。

 そのくらいの衝撃が彼女の指の挿入だけで起きるだなんて、媚薬でも盛られたのかと勘ぐってしまいそうだった。

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 ……はっ、はっ、はぁっ……はぁ……っ。
 乱れきった呼吸が落ち着くまで、じっとして指を動かさないで、わたしを見下ろしてくれていた雀ちゃんに、瞳を向ける。

「……深すぎる……」

 ほんとに、一番奥まで一気に入れるだなんて。
 まぁ、今日はもうすでに1回していたから、ナカが慣れていて大丈夫だと踏んでやったんだろうけれど、かなりの快感衝撃だった。
 不平を漏らすように言ってやると、雀ちゃんは一度、遅めの瞬きをすると、目元を緩めた。

「痛かったですか?」
「ううん」
「じゃあ、問題ないじゃないですか」

 それは……そうだけど……。
 あんなの毎度やられてたら身体がもたない。ここはちゃんと、注意しなきゃ…と思った矢先。
 ナカで指が折られて、お腹側をコツコツとノックされた。

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「やっ、ぁっ」
「ここも、愛羽さん弱いですもんね」
「言わなくていっ……あぁんっ」

 嬉しそうに見下ろしながら何度も壁をノックする雀ちゃん。
 彼女は簡単にわたしのいいところを当てるけれど、そんなにわたしは分かりやすい身体なんだろうか。

 雀ちゃんの指が動けば動くほど、気持ちいいし、頭がおかしくなる。

「だめっ、ぁ…やぁっ」

 どうしよう。
 いつもより、気持ちいい。

 戸惑う心が生まれるほどに、雀ちゃんの指が、気持ちいい。
 たぶん、痛いくらいに彼女の指を締め付けているし、実際、自分の子宮がキュンキュン締まって、長時間され続けたら、お腹が痛くなりそうだった。

 そのくらい、快感が駆け抜ける身体。

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 意味を成さない、言葉にもなっていない声が、次々と口から零れる。
 いつの間にか閉じていた瞼の向こうで、雀ちゃんが言う。

「愛羽さん、声、抑えて」

 咄嗟に、枕に縋りついていた両手で口を押さえるけれど、くぐもった声は、洩れ続けた。
 だって、彼女が攻める手を止めないのだ。

「家じゃないから、たくさん喘がせてあげれない」

 目を開ければ、困ったように笑い掛ける雀ちゃんがいるけれど、その指は内壁を押すようにして突いてくる。
 確実に気持ちいいポイントを突くその指のせいで、わたしの口からはやっぱり、声がでる。

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 雀ちゃんの部屋は角部屋で、その隣がわたしの部屋。
 だから、雀ちゃんの部屋でのえっちは、音とか声とか気にしなくていいんだけど、ここは違う。
 そう言いたいのは、理解できた。理解できたんだけれど、その勢いを緩めない指は一体何を考えているのか。

 声を抑えてと言うくらいなら、指の動きを抑えてほしい。

「ひ、ぁっ、んんっ、ぅ……くぅっ……」

 我慢しようにも、出来ない。
 それに、早くも、きそう。
 もう、いつでもイケそうなくらい、腰の奥に、快感が蓄積されている。

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 口を手で抑えたことで、外気も吸うけど呼気を吸う比率があがる。
 薄まる酸素に、頭が若干やられてきている。
 このままじゃ酸欠に……なんて考えたとき、雀ちゃんがわたしの胸の頂きを口に含んだ。

「んっぁ、ァッ、や、やだっ」

 ナカと、胸。
 さらに、彼女が親指を使って蕾を擦ってきて、頭が、痺れた。

 やだ、と繰り返しながら、せりあがってくる”あの感覚”に、首を振る。
 まだ、指を入れてから5分も経ってない。なのに、イクだなんて速過ぎる。

 でも。

「やっ、やぁっ、だめ、だめいっちゃう……!」

 身体中が熱い。
 でも、更に熱いのが、腰の奥。
 集中した熱をさらに過熱するように、雀ちゃんの指が壁を突き、蕾を押しつけ、舌が尖りに絡みついた。

「ンッ、アアアッ……!!」

 目の前が真っ白に弾けて、何も考えられなくなった。
 ビクンびくん、と何度も跳ねる自分の身体はまったくコントロールも利かなくて、彼女に与えられた快感に身を任せるしかなかった。

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