※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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~ 謎の小瓶 4 ~
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……まぁでも、明日にはコレが何か教えてくれるっていうし。
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そう考えて気を取り直し、とりあえず、愛羽さんに見つからないようにパンツのポケットに小瓶を捻じ込んだ。
金色のフタはしっかりと締まっているようだし、ちょっとやそっとじゃ開きそうにない。
「まぁ、大丈夫だろ」
ちょこっと瓶のフタが見えるかもしれないけど、大方隠せているはず。
愛羽さんは随分眠たそうだから、いつもみたいに細かい所まで目がいかないだろう。
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そうして愛羽さんの目から隠すようにして、家に持ち帰り、昨日の夜テーブルへ置いたままだったんだ。
これ、冷蔵庫に入れたりした方がいいのかな……?
受け取ったときは常温保管してあったっぽいんだけど。
「うーん」
誰もいないのをいいことに、唸って首を傾げてみる。
だけども答えは出ないので、まーさんがコレの正体を教えてくれたときに、聞いておこう。
今悩んでも仕方ないや、と再びテーブルへと小瓶を戻した瞬間、どこかに監視カメラでも仕掛けてあったかのように、私のケータイが鳴った。
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あまりのタイミングの良さにビクッと肩を飛び上がらせる。あの着信音は、コミュニケーションアプリだ。
びっくりしたぁ……と呟きつつベッドに置いたケータイを取り上げると、時間は6時31分。
そろそろ愛羽さんが起き出してくるところか、もしくは今日は眠すぎて40分まで寝ているかもしれない。
誰からのメッセージか確認したら、愛羽さんの部屋へ行こう。
そう決めてコミュニケーションアプリを開けば、私にメッセージを送ってきたのはまーさんだった。
――まさか本当にこの部屋に監視カメラあるんじゃないだろうな……。
なんてありもしない事に恐怖しつつ、コミュニケーションアプリを開く。
『やっほーおはよー今日も元気いっぱいだね! 愛羽からデートのことは聞いたと思うけど思いっきりハッスルしちゃって、フラストレーション発散してね! てことで昨日渡した小瓶は媚薬! 前飲ませたやつとは別の種類だから一人で全部飲んでも大丈夫だよーん』
最後にハートが付けられたメッセージ。
前半は「朝からめっちゃ元気だなまーさんは……」と呆れ、中間は「昨日すぐ寝ちゃったから彼女からデートの説明受けてないんだけど」と頭をかき、後半で盛大に噎せた。
口の中にあった唾が驚き過ぎて吸い込まれるように気管へと入った。
げっほげほと咳を繰り返していると、手に握ったままのケータイが音を立てた。
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見れば、もう一つ、まーさんからメッセージが入っている。
『既読つくのはやいねー。おはよう』
と。
涙目になってやっと収まった咳。いがらっぽい喉を咳払いでなんとかならして、私はケータイに入力して、メッセージを送信した。
『おはようございます。媚薬って! まーさん何てもの渡すんですか! 前回愛羽さんに仕込んで説教されたの覚えてないんですかっ? ていうかまだどこ行くのか愛羽さんから聞いてません!』
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