※ 隣恋Ⅲ~あなたを独占したいんです~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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愛羽さんの汗ばんだ肌はしっとりと私の肌に吸い付き、密着が心地良いと感じる。
陳腐なようだが、まるで、自分達が磁石のようだと思った。
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~ あなたを独占したいんです 9 ~
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「……も……むり……」
私に縋ったまま快感を遣り過ごし、荒い呼吸を整えていた愛羽さんが力なくそう呟いて、膝立ちの状態から私の伸ばした足の上に座り込もうとする。
動きを察知した私が少し急いで指を引き抜けば、
「ッア! ……、ぅぅ……」
甲高く声をあげた直後に、彼女はぺたりと座り込んだ。
指を抜く拍子、思わずといったふうに声が漏れた彼女は照れ隠しで呻き、恨めしそうに私を睨んでくる。
潤んだ目で、赤い顔で、眉をぎゅうと寄せて、それはそれは可愛いったらありゃしない。
「可愛いです」
「るさい」
いつものように言い返してくる彼女のその脚は未だに微かに震えている。少し心配になって彼女の膝にそっと触れたら、「ひゃん」と短く悲鳴があがった。
それには、どこか色っぽさというか……感じているような色も混ざっていて、どきりとする。
「……いま……敏感、だからっ……」
言い訳のよう口にする彼女が俯いて顔を伏せる。
私は……多分本能的察知だろう、愛羽さんの顎を捕らえて掬い上げた。
このとき咄嗟に利き手である右を使わなかったのはもちろん、てらりと光る愛液にまみれていたからだ。
「敏感だから、何ですか」
私をどきりとさせた愛羽さんも、少なからず、どきりとしてくれただろうか?
そんなふうに、蕩けた表情で、残った理性で色欲に抗い得も言われぬ表情をみせる貴女。
私の詰問のような問いかけに、たじろぐ愛羽さんはかわいい。
隙のある女というのは……こういうひとを言うんだろうか?
付け入る部分が多々とある。
「そんな顔して言われても、そそられるだけなんですけど」
私は、彼女の肩を押して、ベッドに倒した。
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いつも寝ている方向とは逆で、私達の足は枕に乗るような形で重なった身体。
「っ待って、いまイッたから……っぁん」
制止をかける愛羽さんの声などほとんど無視して、私は彼女の首筋に顔を埋めた。
伸ばした舌先を固くして浮き出る首筋を撫で、甘声が耳へ届けばにやと笑いながら、右手の親指でスカートをたくし上げる。
抵抗するように脚がばたついたけれども、膝を割り入れてしまえばどれだけ抗おうと簡単なものだ。
わたしは既にふやけた指を愛羽さんの秘部にあてがった。
「まって、ぁっん、……アッ……っ」
ただあてがっただけなのに、そんな声をあげる。
その声が、どれほど私を誘っているのかも知らずに、貴女は容赦なく声をあげる。
基本的に甘み成分で出来ていて、それなのに焦りだとか、期待だとか、色欲だとか、いろいろと含むその声。
噛めば噛む程旨味が溢れ出てくるという言葉はあるけれど、愛羽さんは、弱い首筋を舐めれば舐める程色欲が溢れ出てくるという表現が似合うだろうか?
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「……っすずめ、ちゃ……」
舐めた首筋の肌は脈動に合わせ、小さく浮き沈みして血流がそこにあることを示す。
舌先でそれを感じれば、この血さえも独占してしまいたいと凶悪な考えが過ぎる。
電車の中で見せつけられたあの告白。
再び甦るその記憶に舌打ちしたくなる苛立ち。
――愛羽さんの恋人は……。
腹から湧き上がったドロリとした感情に任せ、私は脈打つ肌に吸い付いた。
「ッア……!?」
何をしでかそうとしているのか気が付いた愛羽さんが私の肩を押し返す。が、キスマークを目論む唇を自身の首から離すべく彼女が力を込めても、単純な腕力が弱くて私を押し退けるには至らない。
しかしそもそも。
許さない。
私は肩を押す手首を掴み、ベッドに縫い付けた。生憎と、片方しか愛羽さんの腕を押さえつけられていないので、下腹部へ伸ばしていた指で蕾を摘まむ。
「んっやぁっ」
身体をひくつかせる愛羽さんの抵抗は途端に鎮まり、彼女の首には紅い華が咲いた。
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「ば、かっ……」
私がそこに紅く残した痕を舐めてから満足そうに見下ろしていると、息を乱した愛羽さんが睨んでくる。
そういう元気は、まだ残ってるんだ?
「その視線は、もっと、痕つけて欲しいっていう要求ですか?」
意地悪に、睨んでくる目を見下ろして首を傾げてみせると、愛羽さんは慌てて目元を和らげる。
ここで抵抗しても良い結果は生まないと、咄嗟に理解できたみたいだ。
「ち、ちがうちがう。優しくしてほしいなってこと、ね?」
焦ったような口調に、これ以上私を刺激しないようにとの魂胆が見え隠れしているけれど、大人しくしてくれるのなら、何を思っていようが今は、構わない。
私は愛羽さんに、にっこり笑ってみせてから蕾をくるくると指の腹で撫でた。
「こういう、優しく?」
「は……ぁっ、ん、んっ」
敏感だと言うから、それはもう、ゆっくり、ゆっくりと、指で蕾に触れ続ける。
こんな触れ方ではじれったく感じてしまうと判っているけれども、愛羽さんの表情を眺めながら、ゆるく、ゆるく。
じわり、じわり。そんな愛撫に、愛羽さんの口からは切羽詰まっていない柔らかな喘ぎ声が洩れてくる。
明らかに、気持ちいいと伝えてくるその喘ぎ声が可愛い。
押さえつける必要のなくなった手首から手を離して、自分の体重を支えるために彼女の身体の横に手をつく。
「は、あ……ん……」
まるで、情事の始まりの時のように穏やかな喘ぎ声。
だけれども、愛羽さんの腰つきが怪しい。
蕾を撫で始めてからものの三十秒ほどで、彼女の腰は欲しがるようにゆらゆらと揺れだした。
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それでも私の指は、蕾に添えてくるりくるりと円を描くよう動くだけで、ほかの動きをしたり、そのスピードを速めたりはしない。
彼女の腰の揺れで指が蕾から離れてしまえば、追うこともせずその場で待ち、愛羽さんが腰を戻してくることで愛撫は再開される。
生殺しというのはこういう事を言うのではないだろうか?
指先にだけ神経を集中させながら、頭の隅で考える。
その間にも、愛羽さんの表情は刻々と変化をみせて、悩まし気な表情から徐々にもどかし気な色が加わり始めていた。
揺れる腰が、我慢できなくなったように私の指に蕾を押し付けてきたけれど、柳のように躱してやる。
「……~~っ」
声にならない声、というもので反抗的に見上げてくる彼女。
その潤みきった瞳には焦れた色が浮かんでいて、私を責めてくる。
「なにか?」
蕾を撫でながら首を傾げてみせると、愛羽さんは一度口を開いたが、言葉探しに失敗したよう口を閉じた。
代わりに、ベッドに着いていた私の腕に、彼女の細い指が縋ってくる。
「……」
無言で、微かに爪を立てる愛羽さん。
じれったさを耐えかねている様子がうかがえて、愉しい。
私はいっそう、笑みを濃くした。
そういう可愛いところを見せてくれるから、こういう虐めはやめられない。
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はっ……はっ……と乱れていく愛羽さんの呼吸。
淡い愛撫に落ち着いていたはずのその息があがっている。その理由を考えるだけで、私はゾクゾクする。
こんなに酷く虐める私に、爪を立てながらでも縋りついてくる恋人。
数分前まで直接的な激しい刺激でナカを愛撫されていた身体には淡すぎるその愛撫。
もっとしてほしいと思うけれど、それを口にする事がハシタナイと思ってしまう節が愛羽さんにはあるのだろう。
当然の思考だ、女の子ならば自ら「もっといっぱいして」だなんて恥ずかしがるセリフだ。……まぁ愛羽さんは結構そのきらいが強いけれど。個人差ってやつだろう。
大体は、酒や行為に酔っていたり、昂っていなければそのセリフはさらりと吐き出せない。
ましてや、今の愛羽さんは一度達して、気が落ち着いたあと。
羞恥極まりないセリフだろう。
蕾を撫でる指に伝わる熱にこちらも興奮かきたてられるが、そこは我慢して、私は彼女に淡く触れ続けた。
「ん……んぅ……」
悶えて、縋る彼女の手に好きが募る。
本当ならばこちらも、今すぐにイかせてあげたい程の興奮は抱えている。
けれど、彼女の口から、求める言葉を言わせたいのだ。
貴女が、私を求める声を、聞きたい。
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