※ 隣恋Ⅲ~のたりかな~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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~ のたりかな 68 ~
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彼女が絶頂を迎えなかったのはきっと、右脚を秘所から離しておいたおかげだと思う。
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身体を弓なりに反らせるまでの感じ方をするのなら、愛羽さんはイッてもおかしくは無かった。だけど、達した様子は見受けられないので、ギリギリセーフと言った所だったのだろう。
はっ、はっ、と浅い呼吸を繰り返す彼女の胸の先端を口に含んでいる私はゆっくりと鼻から息を吐きながら、それに舌を押し当てた。
「ひあっ……ぁ、や、やだっ……」
愛羽さんの言葉なんて無視をして、私はピトリと押し当てた舌で随分と硬くなったそこを丹念になぞり始める。
だって愛羽さんはいっぱい舐められたいと言っていたし、私もドロドロになるまで舐めてあげると返事をしたのだから。
――まぁ二人とも我慢できなくなって先に指入れちゃったんだけど。
しかしいろいろあって、今は入れてない。そんな絶好のチャンスを私が逃すとでも思ったのだろうか、私の恋人は。
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「ん、んぁっ、や、だぁ…っ……アッ」
やだと言われると興奮するのだと何回言えば覚えてもらえるのか。
頭の隅でそう考えるけれど、その実、こんなふうに「やだ」と嬌声交じりに訴えられるのが好きなので、全く言われなくなったら、なったで、寂しいと思ってしまうだろう。
そんな自分勝手な生き物である私は、くるりと舌で回すように舐めたそこに軽く、歯を立てた。
本気で噛めば絶対痛いし、こちらが軽く噛んだつもりでも、意外と歯の力は強いので、ほんとに、挟む程度なものに留めておく。
が、彼女にとってはそれでもビクと腰が跳ねるくらいには強い快感を与えられる行為だったらしい。
涙声で名前を呼ばれ、髪をくしゃりと掴まれて、私はようやく、彼女の胸の尖りを解放した。
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短距離走の後みたいな荒い息遣いで酸素を求めている彼女の胸に指で触れてみると、「んやっ…」と可愛い声があがる。
だが生憎、今の私の目的は、どのくらいココが硬くなっているのかを確かめることで、喘がせる事ではない。
――そりゃあ、可愛い声は大歓迎だし、いくらでも聞きたいけど。
ズルズルと唾液で滑る胸を弄りながら思わず口元を緩ませる。その理由はもちろん、私が可愛がったココが硬く立ち上がっているからだ。
眠っていた時のあの感触と比べれば、随分と違う。
「すごい硬い」
「ん、っ、言わ、なくて、……いいっ」
「だって寝」
てる時とは全然違うよ、と言い掛けて、咄嗟に口を噤む。
――あっ、あ、あぶないあぶないあぶないあぶない……!!
危うく口を滑らせる所だった。
油断しすぎて、墓穴を掘るところだった。あぶない。
「……な、に……?」
中途半端に言葉を切った私を不審に思ったのか、愛羽さんが問う。けれど、彼女には「だって寝」は「だってね」に聞こえたはず。
私は語尾に「ね」なんてあまり付けないけれど、さすがの愛羽さんでも、「ね」を「寝」に変換して聞き取っているはずもない。
――バレてない。ぜったい、バレてない。
心の中でそう言って自分を励ますと、私は「なんでもない」と告げて、愛羽さんの胸から離れて、肋骨、腹、臍とキスを下ろしていった。
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そして辿り着いた下腹部。
きっとぐっしょり濡れてるんだろうなと予想をたてながら、茂みにキスをする。
「脚、ひらいて?」
「……」
右膝は彼女の脚の間にあるのだけど、その幅だけでは足りない。私の身体が入るくらいは脚を開いてもらわないと。
彼女の内太腿に手を添えながら促すと、無言の愛羽さんがすこし、脚を広げた。
「もっと」
「…っ…」
何か言いたげに、小さく息を詰めた気配がするが、知らんぷりを決め込んで、私はもう一度、「ひらいて」と要求した。
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