隣恋Ⅲ~のたりかな~ 67話


※ 隣恋Ⅲ~のたりかな~ は成人向け作品です ※
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※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※


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 ~ のたりかな 67 ~

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「ん、やぁっ」

 頭の上の方から降ってくるみたいに聞こえる声は随分と上擦っている。

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 ――あぁそういえば、愛羽さんって胸も、されるの好きなんだった。

 結構性感帯は多いのかなと思うものの、比較対象がいないので、私にはなんとも言えなかった。
 まぁでも、今私の目の前に居る可愛い可愛い恋人を気持ち良くできるポイントを覚える、それだけでいい事なのだから、他人との比較なんて必要はない。

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 舐め始めたときは僅かに芯のある程度だったけれど、すぐに硬くなってくるその尖り。
 色づいたそこはぷっくりと存在を主張するみたいに立ち上がり、私が舌を引っ掛ければぷるんと弾くような感触。
 下から上へ強めに舐めれば、プルン、プルン、と膨らみごと揺れる。

「や、ぁっ、あ、はんっ…んんっ」

 その昂っている声を聞くだけで、こちらもさらに昂ってしまう。
 しかも、愛羽さんの寝込みを襲って手を出してしまったときの光景も脳裏にフラッシュバックしてきて、私は二重に昂る。

 あのとき舌で舐めたときの感触は、ふわりとして柔らかかったこの尖り。だけど今は違って、快感から硬く立ち上がっている程だ。
 私が彼女の身体をそう変化させたのだと思うと、ぶるりと震えがきそうなくらいに、脳が熱くなる。

 ちゅうときつく吸い上げると、愛羽さんの手が私の肩に触れ、押すように腕を突っ張った。あまりに強すぎた快感から、逃れたくなった心理の表れだろう。
 私は吸い付いたそこから唇を離してずぱっ、と水音を立てると、反対の胸へと顔を寄せた。

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 その気配を察したのだろう。愛羽さんが肩を押す力を強めて、私を遠ざけようとする。

「やっ、も……いいっ」
「だめ。両方」

 もう十分で、限界だと訴える声を否定して、私は躊躇も遠慮もなく、比較的ふっくらとなだらかなそこへ舌を這わせた。
 刺激していなかったおかげか、こちらの胸の頂きは、眠っている時の状態に近い。

 ねっとりと下から上へ舐めあげると、肩を押す彼女の手がカクカクと震えはじめた。

「だめ……っ、だ、めっ……」

 切なく掠れた声で制止させようとする愛羽さんの声を聞くと、胸の奥がずくずくと締め付けられる。痛みを伴って疼くその感じはなんと言い表せばいいのか分からない。

 もっと酷く攻め立ててやりたくもなるし、一旦愛撫を止めて震える彼女を抱き締めて頭を撫でてやりたくもなる。
 大切にしたいと思う一方で、酷く扱ってやりたくもなる。

 そんな胸の内に、腰辺りからゾクゾクと這い上がってきた性的欲求が追加されて、天秤はガチャンと冷酷な音を立てて、愛羽さんにとっては都合の悪い方へ、傾くのだった。

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 今まで舐めていた方の尖りを左手で摘んでみると、残っていた唾液でズルと滑る。が、それを潤滑油にくるくると輪を描くように撫で回す。

 そして、一度撫でただけで早くも硬さを含んできた先端から口を離して、私は口内にあった唾液を舌の上へと集めた。
 口を開けば、重力に従ってドロォ……と垂れてゆく液体が行き着くそこは、色付いてぷくりと硬さを持ちかけている。

「ッ……は…ぁ…っ」

 ――声の感じが、変わった。

 きっと今、愛羽さんは自分の胸が何をどう掛けられたのか、肌に触れた感触で理解したのだろう。
 吐き出す息の大きさも強さも震え方も、同時に漏れ出た僅かな甘声も、驚きと快感とこの先への期待が含まれていた。

 だったらその期待に応えるのが私の役目ってものだ。

 どろり…と垂れ落ちていきそうな唾液ごと胸の先端を含んで、じゅるじゅると吸い上げる。それと同時に、口に含んだ先っぽに舌を当てて小刻みに震わせた。

「ンッ…ひ、ん……っく、あっアッ……っ」

 肩を押す手も、弓なりに反らせた身体も、溢れ出した嬌声も、快感によって、打ち震えていた。

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