隣恋Ⅲ~のたりかな~ 66話


※ 隣恋Ⅲ~のたりかな~ は成人向け作品です ※
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※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※


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 ~ のたりかな 66 ~

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 甘えるように舌を絡めてくる彼女が、可愛い。

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 鳥目の私が唇の位置を見誤ったさっきは、婀娜のある台詞と声と仕草で私を大人っぽく誘ったくせに、いざこちらが柔らかい唇を啄んで、舐めて、舌を挿し込んでみれば「んぅ」と鼻から抜けるような声を漏らして、甘えるよう舌を絡めてくる。

 一粒で二度おいしい、じゃないけど、ほんと、こういうギャップをみせてくるから、愛羽さんへの好きは募るばかりだ。

 絡まる舌がくちゅと唾液をかきまぜて、私の頭がぼぅっと熱くなった。

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 唇を離すと、互いの息は軽く弾んでいる。彼女はキスだけでも随分と昂ったようで、腰を揺らしながら小さく声を漏らしていて、息を整えるつもりなんてないのかと疑いたくなってしまう。

「きらいなくせに?」

 なんでそんなに擦り付けてるの、と暗に言ってみせるよう右脚を揺らせば、彼女の嬌声が数を増して、大きくなる。

「だ、って……きも、ち、い……から…っ」

 可愛い事を言う愛羽さんはさらに、雀ちゃんは気持ちよくなるの悪い事じゃないって言ったもん、と喘ぎ声混じりに告げる。
 あぁ確かに言った。イクのは悪い事じゃないし、その回数が多いからといってそれが悪い事ではないと。

 世論でなく持論であるが、間違った考えではないと信じている。

 だから私は、これから更に、彼女を気持ちよくするのだ。

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「愛羽のココ」

 開いたまま荒い呼吸を繰り返す唇にキスしながら、示すように右脚を揺らす。

「ひ、あっ、う……ぅんっ」
「舐めていい?」

 先程舐めようとした時は嫌がっていた彼女が、なんと返事をするか。
 息も絶え絶えな様子の愛羽さんの口を何度も塞ぐのは可哀想に思えて、彼女の熱くなっている頬へ小さく口付けながら、夜目の利かない目を凝らす。

 どうやら彼女は目を閉じているようだけど、私の問い掛けは耳に届いたみたいだ。

 ゆっくりと瞼を開いて、一度唾を飲み込み喉を鳴らした後、瞳をこちらへ向けた。

「いい、の?」
「うん?」

 彼女が何を「いいの?」と尋ねているのか理解できずに、眉を軽くあげて問い返す。
 愛羽さんは大きく息を吸って、吐いたあと、ずれていた唇の位置を合わせるように顔をこちらへ傾けて、私の唇を掠めるように奪ったあと、囁いた。

「イッちゃう自信しかないんだけど」
「いいよ」

 だったらむしろ、私がいいのって聞きたい、と返せば、愛羽さんは更に私の唇を啄んだ。

「いい、よ……?」
「指入れて、ぐちゃぐちゃにしても?」
「ん……それ、は……最後ね」

 きもちよすぎて、気、失っちゃうから。と少しお道化て言った彼女が、悪戯っぽく私の唇を噛んだ。

 ――そんな貴女の可愛さに、こっちは今すぐ我を失ってしまいそうだけど。

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 右脚と秘所をお別れさせて、試しに脚を指で撫でてみると、ズルリと滑る。
 それだけで鼻息が荒くなってしまいそうだけど、息を止めて堪え、体勢を変える道中で、彼女の胸の頂きに口付ける。

「ふっ、アッ」

 予想外な所への刺激に、愛羽さんの身体が跳ねて、危うく曲げていた膝に鳩尾を蹴り上げられそうになってヒヤリとする。
 これは私にとっても予想外なヒヤリハットだった。
 あぶない。これからは体勢を変えるときには愛羽さんの脚に注意しよう。身長低いわりに、脚は長い身体付きだから羨ましいもんだ。
 なんて考えながら、私は彼女の膝上を押して脚を伸ばさせながら、唾液をたっぷりと絡めた舌を、胸の尖りへと触れさせた。

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