※ 隣恋Ⅲ~のたりかな~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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~ のたりかな 61 ~
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「やっ……」
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「嫌、なの?」
違うと分かっているクセに問う私は本当に性根が悪い。
待ち焦がれていた挿入に、思わず息と一緒に吐き出された声だ。だから、「やっ」が「嫌」と同義で無い事など一目瞭然。
打ち震えた脚もひくつくナカもその裏付けをしているのに、わざと尋ねる。
それは、愛羽さんの喘ぎ声だけでなく、快感を堪えながら話をする声を聞きたいから。
部屋の照明を全て落として、視覚から得られる情報がなにもないのだ。
このくらい、赦されてもいいはず。なんて、身勝手な言い訳を述べて、私は彼女のナカの温かさ……いや、熱さを堪能した。
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「ち、が……ッ、アッ」
「違うの? 違わないの?」
一本だけだというのに、彼女のナカはうねうねと収縮する。その動きはまるで、もっと奥まできてと訴えているように思えて、私はそれに従ってさらに指を奥まで進めた。
「う、あ……あっ」
上擦ってゆく声は荒い息を伴い、彼女の口から飛び出す。その様を目に焼き付けたいが、どれだけ目を凝らそうとも、暗闇の中では何もみえなかった。
「嫌なら、止めるけど」
「や、じゃ、……ないっ……からぁっ……あ、はっ…ぅ…んんっ」
そろそろ、しつこいと怒られてしまいそうだから、質問攻めも止めようか。
でも、この愛羽さんの感じからすると、他へ気を逸らしながらしないと、きっとまたすぐにイッてしまう。
――……私の理性だっていつ無くなるか、分かったもんじゃないしな……。
何より心配な事はそれだった。
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多分、ナカも外同様、トロトロなんだろうなと思っていた。
その予想を上回る、ドロドロ具合。うねる壁に包まれた指は溶かされてしまうのではないかという程にそこは熱く、優しい。
こんな時ばかりは、自分の身体に男性器が付いていない事を惜しく思う。聞いた所によれば男性器は触れられるだけでも快感が走るという。そして、それなりの長さ太さがあり、挿入された女性も快感を覚えるのだとか。
だったら今、私の体にソレが付いていれば、このドロドロのナカへと押し込み、きっと腰が瞬時に砕けてしまいそうなくらいの快感を受け取り、また、愛羽さんにも満足させられる快感を贈ることができるだろう。
それに加えて、抱き合いながら、キスしながら、行為が出来る。
――男になりたいとかそんなのは無いけど、その点だけは羨ましいよな。
ないものねだりだが、溜め息を胸中にてひとつ零した。
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「っ、んぅ、あ、……だ、め……っ」
「え…?」
「アッ、…ク……はぁ、っ、だめ、イク……ッ」
止める隙もなく、私の指一本を咥えたナカがきゅうと締まった。
正直、イかせる気なんてなかった所に彼女の膣の収縮と身体の痙攣が始まってびっくりした私は、咄嗟に指を引き抜きかけてしまった。が、その動きで更に愛羽さんが嬌声をあげたので、固まる。
「ンンッ、ンあ…アッ、ァアッ……!」
膣の収縮でずちゅっと音が立ち、抜きかけた指を奥へ引っ張り込もうと壁がうねる。
だけど絶頂の最中に指を動かしていいものか判断がつかず、私は彼女の痙攣がおさまるのを固まったまま待つしか出来なかった。
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