※ 隣恋Ⅲ~のたりかな~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
===============
~ のたりかな 60 ~
===============
はあぁぁぁ。と深いため息にも似たものが零れた。
===============
だが決してこれはため息ではない。
蜜の量に感動した感嘆の息とでも言おうか。
下着を履いていた彼女がシーツにまで滲みを作るほど、愛液を溢れさせていたのだ。それがどれほど、嬉しいか。
そしてどれほど、興奮することか。
===============
「ココ……すごい濡れてる」
私が秘所へ顔を埋めたまま喋れば、彼女の息が詰められた。同時に脚もビクと震えるようにして跳ねて、私の顔には笑みが浮かぶ。
柔らかな内太腿を撫でてキスを贈ると、彼女は詰めていた息を解放して甘声も漏らす。
「ん、く……だ…から、ダメって……言ったのに……っ」
自分がどれほど濡れているのか、察していたようなその言葉にやはり、笑みは濃くなる。
「そんなに良かった?」
重ねる質問に、やっぱり自分は馬鹿だなぁと呆れる。
そんないやらしさ満点の質問に答えてくれる程、愛羽さんも馬鹿じゃないだろう。
だが。
「……なんかい……イかされてると……思ってるの」
震える声は、恥ずかしそうにつっけんどんに、そう言った。
===============
愛羽さんは恥ずかしい時は特に、ぶっきらぼうな物言いになる。
そのことを知っているからこそ、今の彼女が可愛いくて仕方ない。
だから、苛めたくなる。
「何回だか、覚えてるの?」
そんな訳もなかろうに、彼女との会話を途切れさせたくなくて、問いを繰り出す。その一方で、シーツの湿り気を確認した手を秘所へと戻してきて、私はぬるぬると愛液で滑るそこに二本の揃えた指を押し当てた。
「覚えて…ハ、ッ…ァッ……」
「おぼえて?」
ぐじゅりと指の先、爪が完全に埋まるあたりまで沈み込む指に、彼女の言葉が途中で止まる。短く浅い息を苦しそうに繰り返すなかに散りばめられた嬌声が、こちらの息遣いさえも荒くさせようとしてくるから、困ってしまう。
肩の後ろあたりがゾクゾクとしながらも熱い。
いっそ我を失って攻め立ててしまえれば、このなんとも切なく苦しい胸とオサラバできるのだろうけれど、切なく、燃える程狂おしく苦しい感情は捨てがたく、私は我を失う訳にはいかないのだと、自分を落ち着かせる為、鼻から息を深く吸った。
そうしながら、言葉を途切れさせてしまった愛羽さんにその続きを促すも、彼女はやっと与えられ始めた挿入感と異物感に息を震わせ、身体を震わせることに忙しいようで、私の声など耳に入って来ない様子だった。
===============
それではいけない。
切なそうに苦しそうに甘やかに、私と話をしてくれる貴女が欲しいのだ。
嬌声の合間必死に、声を上げる彼女が見たいのだから。
随分と、身勝手で、酷い人間だな私は。
自虐的な笑みを浮かべて、それでも構わないと、私は指を引き抜いた。
「んっ、ァ……ぁ……っ」
喪失感を帯びた彼女の声が可愛い。
まだ指の先ほどまでしか埋め込んでいなかったのにもかかわらず、そんなにも私の指を失って切ないのか。
嫌がるように悶えている腰の動きがいやらしく、シーツの擦れる音が耳に甘い。
「な、んで……っ」
あぁ……だめだ。可愛い。
今すぐ指を根元まで押し込んでかき回したい。
切なく縋る声に加虐心がかき立てられて、抜いた指を再び蜜壺の入り口へと押し当てた。
===============
「愛羽が、質問に答えてくれないから」
「……なん、の……?」
まるで覚えていないのか。
いや、覚えてないというよりは聞こえていなかったのか。
私は押し当てた指をゆっくりと上下に擦るように動かしながら、再度質問をした。
「そ、んな……の、はぁ、ぁっ……おぼ、えて、あっ、ない……ッ」
「ふぅん?」
だろうね。と心の中で返しながら、私は中指だけを立てて、ナカへつぷりと挿し込んだ。
===============
作中ど真ん中に挟みたくはないのですが、切羽詰まっているのでお知らせをさせてください。
こちらに、隣恋の現状と今後についてを書きました。読んでください。
https://asaduki.fanbox.cc/posts/7863353 (←FANBOXにジャンプします)
※本サイトの掲載内容の全てについて、事前の許諾なく無断で複製、複写、転載、転用、編集、改変、販売、送信、放送、配布、貸与、翻訳、変造などの二次利用を固く禁じます※
コメント