※ 隣恋Ⅲ~のたりかな~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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~ のたりかな 58 ~
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ンン、と堪え切れなかった声が喉の奥から漏れて出た。
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――どれだけ私に惚れさせれば、気が済むのか。
暗闇の中、視界がぐらりと歪んだと理解できるほどに、愛羽さんの先程の台詞で、私は蕩けさせられた。
頭も身体も何もかも全身が熱くなるけれど、背骨に沿ったそのラインだけはゾクゾクする。相反する温冷の感覚に訳が分からなくなりそうだった。
「そーゆー事言うの、反則。可愛い過ぎる」
セックスにモラルやマナーは存在してもルールなんてありはしないのに、反則だなんて言う私が間違っている。
だけど、そうでも言わないと、本当に、私の箍はすぐに外れてしまいそうだった。
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「だ……って……!」
口を手で覆ったまま、羞恥と快感のジレンマに苦しんでいる愛羽さんのその手を取り上げて、口付ける。
「んぅ……ぅっ」
乱暴とさえ思われてもおかしくない行為だけれど、こんなに可愛い事を言って煽ってくる彼女の口を放っておけなかった。
塞いで、その舌が機能しなくなるまで蕩けさせてやりたい。許してくれと請われるまで舌を舐め尽くして、それでもまだ尚、口付けを続けてしまいたいくらいだった。
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「……はぁっ、はぁ…っ……噛まれて気持ちいいって思っちゃいけない理由なんて、ないから」
「……そんな、の……変態、みたいで……」
「それでいいから」
「よ、よくない……!」
「いいんだよ。……気持ちいいことだけ、考えてて」
余計な事なんて考えなくていいのだ。
私がする愛撫を受けて、快感をただただ、感じていればいい。
頭の中がぐちゃぐちゃのどろどろに溶けて、余計な事なんて何も考えれなくなってしまえばいい。
昂りのままに私は彼女の肌に舌を這わせた。
首や耳、鎖骨、肩。どこを舐めても可愛い声が聞こえてくる。
胸を熱くさせるその声は甘く、切なく、時折苦しそうに詰まっては、荒い息と共に吐き出される。
嬌声の合間に、私の名を呼ぶ愛羽さんが可愛くて仕方ない。
抵抗こそしないものの、明らかに彼女のキャパシティ以上の快感を送り込んでいる張本人なのに、その名を呼び、更に、「すき」とまで言ってくれている。
「はぁ……っ、はぁっ……愛羽……っ」
ごめん、止まらない。
そう告げて、私は右脚を彼女の秘所へぐりりと押し当てた。
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私の腕の中の身体が、ビクンッと大きく跳ねて、固まった。
「~~~ンァッ、アッ…あぁっ……や、あっ……あっ……ッ」
立て続けに、びくっ、びくんっ、と大きく身体を震わせているその動きと、声の様子で多分、絶頂を迎えたのだろうなと察する。
今回は狙っていた部分もあったのですぐに察することに成功したけれど、やはり真っ暗な場所だと視覚に頼れないので、イマイチ反応が遅れてしまう。
カクカクと震えが止まらない彼女の脚に手を伸ばして撫でてやると、余計震えてしまう。
「や、……だめ…ぇ……っ、今、は……だめ……っ」
久しぶりに聞いたその言葉に、ゾクンと背筋が粟立つけれど、奥歯を噛みしめて、漏れそうになった声を堪えた。
――だめだ……愛羽さんが可愛い過ぎると……私まで声が出そうになる。
みっともないくらいに鼻息を荒くして、食いしばった歯の間からも息を零す。
普段のセックスよりも遥かに興奮している自覚はあるし、あの時愛羽さんに飲まされた媚薬が今になって効果を発揮してきたのかもしれないと熱に浮かされた頭で考えた。
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