隣恋Ⅲ~のたりかな~ 57話


※ 隣恋Ⅲ~のたりかな~ は成人向け作品です ※
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※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※


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 ~ のたりかな 57 ~

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 ――だから……口で言えってば。

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 口で、というのはキスしろとかそういう事じゃないんだぞと思いながらも、熱くなってゆく口付けに抗えない。むしろ、大歓迎して、リップ音も激しい求め合うキスを荒っぽく交わしてゆく。

 キスの合間に、まともに喋れないのに私の名前を呼ぼうとする愛羽さんが愛しい。

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 ひとしきりそうして昂ったキスを交わし、まるで短距離走をした後のように息を乱した私達は、互いの呼気を肺に含みながら、一旦、キスを解いた。

「ん……は……」

 キスの余韻なのか、それとも、秘所を擦り付けている快感からなのか、愛羽さんから漏れてくる甘い声。
 無意識なんだろうか? くねらせる腰がエロさを増している気がしてならない。
 指摘するつもりはないけれど、貴女の腰の動きをこちらは逐一把握しているのだということを理解して欲しい。だって、このエロすぎる腰の動きだけで私の昂りは刻一刻と増していくのだ。

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「……して……?」

 コロン、と投げ渡された、甘い誘い。

 でも、それだけじゃ駄目。
 私が質問したすぐ後にこの台詞と口調、声で言ったのならば即行で襲いかかったのだけれど、沢山エロさ満点のキスをした後だ。
 もっと、可愛く、エロく、誘って貰わないと、嫌だ。

 私は右脚を左右に軽く揺らして、下着越しに愛羽さんの蕾を擦った。

「アァッ、んぁっ、はっ、はっ、んッ」
「気持ちいいこと、したいんだ?」

 少し脚を動かしただけで上擦る声に、愛羽さんは切羽詰まった声をあげる。強い刺激に耐えられないのか、私の肩に手をかけて、身体を上へ、枕の方に逃がそうとする。
 だけど逃げられては困るので、私が片手を彼女の首の横、肩の上に着いてその行動を阻止すると、愛羽さんは嫌々をするみたいに首を横に振った。

 枕と頭が擦れる音と輪郭の揺れ動きで理解した行動に、背中と腹の底がゾクリとする。きっとこれは、加虐心が反応したのだと頭の隅でなんとなく理解した。

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「首、振ってるけど、気持ちいいことしたくないの?」
「ん、ぁ……し、たい……っ、して欲……しい、ンんっ」

 項や後頭部、果ては肩の後ろあたりまでがぼわっと熱くなるこの感覚はどう言い表せばいいのだろう。
 愛羽さんの昂りに任せて告げられた深層心理が私を求めているのだと考えただけで、今すぐ秘所へと指を突き立ててしまいたい程だ。

 思わず肺から何か強制的な力で押し出された空気を、震えながら吸い込む。

「じゃあ……さっきの、続き」

 ゾクゾクと這い回る快感で、彼女への気遣いなど消し飛んでしまいそうだ。
 理性だって着々と削り取られている。

 私は少しだけ背を丸めるようにして秘所にしっかりと脚を押し当てて、両腕を愛羽さんの脇の下をくぐらせ肩を背中側からぎゅっと握った。
 簡単に言えば、羽交い絞めを正面からしているようなものだ。

 この体勢ならば、愛羽さんが身体をどこかへ逃がすことができなくなる。そんな悪魔みたいな体勢を作りあげて、私は鎖骨に迷わず噛み付いた。

「んぁっ…ハッ、あっ、ぁんっ」

 愛羽さんをイかせた時よりも絶対、痛みは伴っただろう。遠慮も少なく噛んだから。
 なのに愛羽さんは嫌がって逃げるどころか、私の頭を両腕でぎゅっと抱え込むみたいにして嬌声をあげた。

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 逃げられないようにとこちらが羽交い絞めにしたけれど、私も似たようにホールドされてしまった。
 特に困るという訳ではないけれど、閉じ込められたようなこの閉塞感はなんとも言えないものがある。

 不意打ちでドキドキさせられてしまった私が思わず鎖骨から口を離し、固まる。
 ごくんと唾を飲み込みながら、胸中で「落ち着け落ち着け落ち着け」と繰り返していると、頭を抱えていた腕がふわと緩んだ。

「す、ずめちゃ……ん」
「え?」

 緩んだ腕が許す範囲で顔をあげて彼女を窺うと、ギリギリ、愛羽さんの口元までが視界に入った。

「噛まれると痛いけど、きもち……いい、の……」
「……っ」

 瞬間的に何か、熱いものが腹の底から込み上げた。吐瀉物なんて出やしないだろうけれど、思わず息を止めて、衝動をやり過ごす。
 そんな私の視界で、まるでいけない事を告げてしまいそうな自分を堪えるよう、愛羽さんは己の口を手で覆って、震える息をぶつけた。

「ど…しよ……、……きもち、いいって……思っちゃう……っ」

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