※ 隣恋Ⅲ~のたりかな~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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~ のたりかな 53 ~
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びくっ、びく、とさらに跳ねる身体を組み敷いたまま、私はじっとしていた。
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脚をアソコにあてがった後から”ずっと”と言っても過言ではないくらいに、彼女の腰は動いていた。
唯一、「うそつき」という辺りでは動いていなかった気はするけれど、それ以外は多分、ずっと私の脚に熱くて濡れた感触は触れていたから、下腹部への刺激は少なからず、在った。
それに加えて、私の不意打ちからの新開拓な快感。
これだけコンボが決まれば、イッてしまうのも無理はないかもしれない。
だけど、やはり、暗くて何も見えないと、イッている事も察知出来ない。それは大きな問題だ。
多分、ナカに指を挿れているなら、収縮具合で感知できるんだろうけれど、いかんせん、この状態だとどう足掻いてもむり……なのかもしれない。
イッている最中に更なる快感を贈るという鬼畜な事をしてしまったそれは、反省する。
でもやっぱり思う。
――可愛い。
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ようやく身体が落ち着いてきたようなので、少しだけ脚をアソコから離す。
流石に、イッたばかりで刺激を与えるのは可哀想だ。
「平気?」
「ん……なんとか」
気怠そうにえへへと照れた笑い方をする愛羽さんの声には、あまり力がない。
「……大丈夫?」
「ん? うん」
「まだ舐めたい所の4分の1も終わってないんだけど」
「えっ……ぁ、あの、本当に、全部、するつもりなの……?」
「もちろん」
まさかそんな、と言いたいのだろうけれど、愛羽さんは自分がお願いした手前、何かを堪えるみたいに「ぐぅ」と喉の奥でうなった。
「本当に無理そうだったら中止するけど」
「も、もうちょっと回復する時間くれたら、ありがたい…なぁ?」
焦った声色。
きっと彼女の表情は引き攣っているんだろうな。”今までので4分の1も終わってない? 嘘でしょ……?”みたいに考えていそうだ。
ああもう可愛い。今すぐ続きをしたい。
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そう思うものの、さすがに、体力的にもキツくなってきている頃だろうから、彼女の言う通り回復の時間を設けることにした。
さて、何を話そうか。と思案し始めた頃に、愛羽さんの手が私の肩に触れた。
「ん?」
肩、首、と伝って頬へと持ち上げられた手が、ぴとりと手のひらをあてる。
温かいその手のひらがなんだか気持ちよくて、目を閉じた。次の瞬間、ぐいい、と外へ向けて引っ張られる私の頬。
「ひででで……」
多分まだ、絶頂の余韻で手に力が入らないのだろう。
言う程痛くないけれど、痛みが皆無という訳でもない。
「ひたひ……」
いたい。と言ったのだが、愛羽さんに伝わったのだろうか。
手を離してくれた。
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それにしても、いきなりなんで頬を摘まれたのか。
「誤魔化されないからねー?」
「え?」
「さっきの」
気怠さが少し抜けた声に、代わりに怒りがほんのり混じった。
まさか……、と思うが、下手に喋って墓穴を掘るよりは黙秘しておいた方が安全だろう。もしかすると、先程うやむやにしようと私が画策した件とは別件かもしれないし。
「……」
「そこまで誤魔化そうとするだなんて、絶対ヘンな事考えてたんでしょ」
「……」
「あ。言わないつもり? そんな悪い子にはお仕置きするからね」
愛羽さんの言うお仕置きってどんなものか興味はあるけど……どんなお仕置きですか? とも聞けない。
それよりも黙秘を私は選ぶ。
だって、今、喘ぎ声がいつもと違って我慢してないとか、「待って」「だめ」を言わないとか「気持ちいい」を言葉で伝えてくれるとか、その辺りの事を彼女自身に伝えてしまったら、もしかしたら愛羽さんが、「恥ずかしい……もう言わないように我慢するっ」とか言い出しちゃうかもしれない。
だから、言いたくないのに、愛羽さんはとんでもないお仕置きを思いついたようだった。
「言わないと、蓉子さんに一番オススメのアダルトグッズ教えてもらって雀ちゃんに使うから」
「言いますだから許してください」
マジで、それは土下座して謝るから勘弁して頂きたい。
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