※ 隣恋Ⅲ~のたりかな~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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~ のたりかな 34 ~
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「待……って」
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ぐり、と額を肩口に押し付けられて言われるが、私は首を横に振った。
「愛羽さんが可愛い過ぎて、待てない」
「ふぁっ、ッぁ、んンッ」
彼女が声を上げる原因も、待ってと言う理由も、ローターを指しているのだろう。
下着越しに秘所へと押し当てているその器械はじんわりと熱を帯びてきていて、確か長時間の連続使用は控えてくださいと箱に書いてあった気がすると思い出した。
だけど……止められない。
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「やっぁ、ぁんぅっ」
だって、秘所の方も、直接ローターをあてるよりも服越しの方が気持ちいいの法則が当てはまるのならば、今しかこのローターを使える機会がないのだから。
「ぁっあっ、はぁっ…ンッ」
蕾が大体この辺りにあるのだから、とアテをつけて、中心線をゆっくり上下にローターで撫でていく。
途中、ビクンと腰が震える場所にきっとあの蕾があるんだろうなと脳裏に真っ赤に充血した小さなさくらんぼみたいなあれを思い浮かべた。
愛羽さんの声を耳の近くに聞きながら、どろどろに蕩けた秘所を思い浮かべて、舌の根からじわりと唾液を溢れさせる自分は変態だろうか。
「あっ、や、あ…ぅ、は…ァァッ」
だけど、この嬌声を聞いているといくらでも、更に、変態になれそうな気がしてくるからいけない。
愛羽さんの嬌声の方が、今日私が飲まされた媚薬よりもずっと、媚薬らしい。
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頭がぼんやり霞んでくるくらいの効果がある声をもっとずっと聞いていたい気もするけれど、彼女の脚がガクガクと震え始めたのでそろそろ解放してあげる必要があるかもしれない。
――でも……まだ……してたい。
「ひぁ、あ、あっ」
随分と正確に掴んできた蕾の場所に、ローターを突き立てるみたいに押し当てた。そのローターもかなり、熱を持ってきて、さすがにマズイだろうか。
まだまだコレで攻めたい。攻め足りない。
そんな気持ちでいっぱいだけど、仕方なく、仕方なく、仕方なく、私は彼女の秘所からローターを離した。
愛羽さんの脚の間から腕を引き、ローターのスイッチを切る。
じぃんじぃんと指先が痺れるような感覚が残っていてなんだか痒い。けれどそれを圧してでも、またもう一度、愛羽さんをローター攻めにしたいと思う。
いや、一度と言わず、何度でも。
そんなよからぬ事を企んでいる私の体に、ずる……ずるる……とへたりこんできた愛羽さん。完全に私の上に寝そべるように力を抜いている。……いや、抜く、と言う表現よりは力が”入らない”という表現の方が正しいだろう。
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荒い呼吸を、外へ向けた顔で繰り返している。
今の体勢ではその表情を見ることができないのが、非常に残念だ。鏡でもあろうものなら、私は角度を調整してじっとその蕩けたカオを眺めていることだろう。
想像するに、真っ赤に染まった顔で眉はハの字、眉頭をきゅっと寄せて切なげ。さらに瞳はうるうるに潤んで、口は軽く開いて、荒い呼吸を繰り返す。そんなところだろう。
――可愛い過ぎる……! 見たい……!
今すぐ、身体をひっくり返して組み敷いてやれば見ることも可能だろうが、さすがにそこまで、欲望に忠実にはなれない。
ローターをぽいとベッドに放ると、私は曲げていた脚を伸ばして、愛羽さんの身体をぎゅっと抱き締めた。
片腕で抱き締めて、もう片腕で頭を撫でる。
なんなら両脚でカニ挟みしてぎゅうぎゅうと抱き締めたいくらいに愛羽さんが好きだし、可愛いと思うけれど、やっぱりさすがに、それもやめておく。
「大好きです、愛羽さん」
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