隣恋Ⅲ~のたりかな~ 3話


※ 隣恋Ⅲ~のたりかな~ は成人向け作品です ※
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※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※


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 ~ のたりかな 3 ~

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 チラリと、規則正しい寝息を立てている彼女の顔を見た。

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 すー、すー、と気持ち良さそうに規則正しい寝息を立てる愛羽さん。

 ――ごめん、なさい。

 ぼやぁっと熱くなった頭の中で謝ってから、視線を胸へと移す。
 色づくそこは、セックスの最中はコリコリの舌触りになるくらいに立ち上がっているけれど、彼女の意識がなく、眠る今は、ふんわりとしている。

 先程私が胸を揉んだせいで、ほんの少し、芯をもった状態だけれども、完全状態と比べればまだまだといったところ。

 ずり、ずり、と身体ごと足の方へずれながら、愛羽さんの胸へと顔を寄せる。

 いけない事だ。
 眠っている彼女に、彼女の許可もなく触れ、終いには舐めようとするだなんて。

 愛羽さんが知ったらきっと、怒るだろう。
 もし、舐めている途中で彼女が目を覚ましたら、赤くなってちょっと動揺して、「な、なにしてるの……っ」とか言いそうだ。

 そこで私が開き直って彼女の身体を組み敷きながら「舐めてる」とでも言えば、愛羽さんは「な、に言って……っ」とか口走りながらも、寝起きでふわふわしている頭に送られてくる快感信号にその身体をふるるっと震わせることだろう。

 けれど私が、舐めている最中に目を覚ました愛羽さんに「ごっ、ごめんなさいっ」などと言って、跳び退くよう離れると、彼女はどんな反応をくれるのだろう。
 キッとその整った眉を釣り上げて、「寝てるひとを襲うなんて!」と怒るだろうか。
 それとも、ちょっと頬を染めて「ばか」と一言投げつけて、浴衣を着こんでしまうだろうか。

 それとも、寝起きのぽやっとした頭のままで、「中途半端にしないで……」とか言って、私の頭をその手でひきよせて、胸の頂きを口に押し込んでくるだろうか。

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 怒られるのは嫌だけれど、その他の想像できた未来ならば、体験してみたい。
 耳の奥がかぁぁっと熱くなる感覚を味わいながら、背徳感と罪悪感を押し込んで、私は口を開いた。

 すぐ目の前には、彼女の胸のピンク色。
 セックスの時ならばまずはその周囲からじわりじわりと攻めてゆくのだけれど、愛羽さんが眠っている今は、いかに彼女を刺激せず、この尖りを舐めるかが目的なのだ。

 熱い息を零しながら、突き出した舌をぴたりと尖りの下へ添えた。

「ん」

 頭上から降った声に、びくんと動きを止めて、息さえ止める。
 舌を突き出し、彼女の肌に添えたまま、どっく、どっく、と大きくなる心臓の音におびえた。

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 しかし、待てど暮せど、愛羽さんの身体に変化はない。
 目を覚ませばきっと、身体の横に添えるようにした腕が落ちてきて、私の横面を殴打する予定なのだが、それもない。

 ――び、微妙に寝言いっただけ……か?

 身体に何か触れたのは分かるんだけど、目を覚ます程の刺激ではなかった。とか。そのあたりだろうか。
 何にせよ、目を覚まさないでいてくれて助かった。とほっと胸を撫で下ろして、私は突き出していた舌を一旦仕舞った。

 口内で、攣りそうだった舌を解して、再び胸へと伸ばす。
 今度は顔ももう少し近付けて、舌が攣らないようにする。

 開けた口の中へ半ば入れるようにしたピンク色の丘。そこへゆっくりと舌を押し当てて、3秒間停止して、愛羽さんの様子を窺う。なんの変化もない事を確認してから、柔らかな尖りを下から上へと静かに舐めた。

 ――やわ、らか…っ……。

 いつもと感触の違うそこは、肌とは違う舌触りで、なおかつ、少しだけ冷たい。
 肌はサラサラの舌触りだが、胸の尖りはどちらかと言えば、動物の肉球とか鼻とかの、ゴムっぽい舌触りがする。

 ゾクゾクと背中を這い上がってくる興奮と背徳感と罪悪感。だがこれらのコラボレーションに、到底、理性は敵いはしない。

 抑え気味にはしているものの、我慢しきれず口から零れる興奮の熱い息を愛羽さんの胸に吐きかけて、わたしはもう一度、ピンク色の丘を舐めた。

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