※ 隣恋Ⅲ~のたり~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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~ のたり 80 ~
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敏感で、充血しきったソコに指を乗せられただけで、わたしは、上手く呼吸が出来なくなった。
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はくはくと唇を震わせて、浅い呼吸を繰り返す。
視界は潤みきっているけれど、その瞳で必死に見上げるその人物は、ココを触ればろくに喋れなくなると理解していて、そうした。
だって、そうでなければ、こんなにも、愉しそうに嗤ったりしないだろうから。
「す、ずめ、ちゃん……の」
「うん」
ハッ、ハッ、と浅い呼吸の音が、自分の耳にも大きく聞こえる。
きっと雀ちゃんの頬にはわたしの熱い息がかかって不快だろうけど、さすがに今はそこまで気遣える状態じゃない。
だって、蕾にあてがわれていた指が、じりじりと動き始めたのだから。
「ひっ、ぁ! ぁっ、ああっ」
「私の、何?」
絶対、絶対、わざとだ。
ギリギリの所で保っていて、なんとか言葉を紡いでいたのに、あのタイミングで指を動かすだなんて……!
意地悪過ぎる! と彼女を睨もうとしても、その寸前で雀ちゃんが蕾を弄るものだから、うまくいかない。
「やめ、ァッ、んんっ、す、ずめちゃ……ぁっ、ン……!」
引き攣るような喉から零れる嬌声を聞けて嬉しいのだろうか。
雀ちゃんがわたしの頬にキスを落とす。優しい仕草だけど、その間も指はじりじりと蕾を弄るせいで、その優しさは半減だ。
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腰が、砕けてしまいそうだった。
ローターの振動みたいに激しい刺激ではない。だけど、彼女の指のぬくもりが、動きが、わたしの芯にこれでもかという程、快感を叩き込んでくる。
鳥肌なんてとっくに立ちきっているし、汗も全身から吹き出している。
さっきから立て続けに絶頂を迎えているせいで、体力も限界近くまで消耗しているし、喉も乾いた。
だけどその何よりも、ナカが切ない。
期待だけ膨らまされて、蕾への愛撫へ逆戻りしてしまった指が憎いくらいで、まともに喋れる状態ならばきっと罵詈雑言を投げつけて、挿れてと叫んでいることだろう。
そのくらい、おかしくなりそうなのに、雀ちゃんは執拗に蕾をじりじりと嬲るように撫でるのだ。
「ひぅ、ぁっ、やっ、ン、ぅ、んんっ……やだぁっ……」
「どうして。そんなによがっておいて、嫌も何もないでしょ?」
ちがう。ちがうんだってば……!
弁解もさせてもらえない。
弾んだ息で、喘ぐための声は出せても、喋るための声が出せない。
「は、んっ、く…ァッ……ひ、ぅ……っ」
イクまでの強い快感は与えてもらえないけれど、かと言って、話が出来るほどに緩くもならない。
いやいやと首を振っても、肩に縋っても、彼女の右手が休むことがなく、わたしの限界が、近付いてきた。
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ぽろん、とわたしの目尻から零れた涙が、耳の横を掠めて髪の中へと浸み込むように姿を消した。
その瞬間、わたしに与えられ続けていた快感がはたと止まった。
蕾の上から指が退けられ、秘所からも手が遠のく。下腹あたりに温もりが触れて、汗で冷たくなった皮膚をじわりと温めた。どうやら、雀ちゃんがおへその下あたりに手をおいているらしい。
わたしは今し方まで散々与えられていた快感の余韻と残り香に、乱れきった呼吸と声を甘く漂わせる。
閉じた瞼はまだもう少し開けたくないほどの気怠さを主張しているけれど、こうもピタリと快感が止んだ理由が知りたくて、息もまだ整わぬうちから、ゆるりと目を開けた。
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