※ 隣恋Ⅲ~のたり~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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~ のたり 79 ~
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「舐めないと、挿れないけど?」
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――なんでっ、なんでなんでっ……!
自分のコレを舐めなきゃいけないのよっ。
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色欲の炎を宿した雀ちゃんが、なかなか動こうとしないわたしに痺れを切らし、ついに指を強引に、唇に押し当ててきた。
ぬるっ、としたその感触。
雀ちゃんの愛液を舐めろと言われても全然抵抗なく舐めれるんだけど、自分のそれを舐めろと言われると、どうしてこんなにも抵抗があるのか。
クッと唇に力を入れて拒否の姿勢を貫いていると、指を一旦わたしの唇から離した彼女が「嫌なの?」と聞く。
「口でしたあとにキスとかはするのに?」
「そっ、それとこれとは違うのっ」
何が違うのか理解に苦しむ。そんな顔をしながら嘆息をついた雀ちゃんは、キスしながらわたしの唇についた愛液を美味しそうに舐めとると、下の方へ手をもどした。
「強情だなぁ、愛羽は」
「……大抵の人は嫌がると思うわよ、それ」
「そういうもんかなぁ」
「すずめ――」
ちゃんだって嫌でしょ?
そう続けようとしていた言葉を区切った理由は、雀ちゃんの指が、ピタリとわたしの入り口にあてがわれたから。
ヒクンと腰を震わせて、軽く上下に割れ目をなぞる指に、期待を膨らませ、無意識に腰を揺れ動かしてしまう。
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「期待、してる?」
ゾクリとするような低い声で問う雀ちゃんは、わたしを見下ろしながら、焦らすようにクレバスをゆらりゆらりと撫で始めた。
もう、いつからの愛液なのか分からないほどに濡れそぼったそこは、彼女の指の侵入を、今か今かと待ち侘びているのに、それを理解していて尚、雀ちゃんは意地悪を体現するかのような目付きで、見下ろしながら、秘所で指を遊ばせるのだ。
「……は、っ、……ぅ……」
爪の先すら入っていない。ただ撫でられているだけ。
それなのに、口からは吐息と甘声が漏れるのだ。
腰の奥はジンジンと訴えるように熱をあげて、疼きを増してゆく。
じっくりと、ねっとりと、割れ目から溢れた愛液を指に擦り付けるように、這い回る彼女の指が、欲しくてたまらない。
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「ヒクヒクしてるね、ここ」
辱めを受けさせるようなその台詞の通り、期待が昂り過ぎた入り口は、わたしの意思とは関係なく、痙攣にも近い形でひくひくと疼きを表現していた。
身体はとっくの昔に、準備はできているから挿れてくれと愛液を溢れさせてアピールをしているのに、わたしが雀ちゃんの指を舐めなかったばかりに、こんなふうに、焦らされてしまっているのだ。
切なげにひくつく自身に対して、かわいそう、という感想を抱くこともおかしいのかもしれないが、わたしが拒否した結果が、この焦らしなのかと思うと、どうにかせねばと使命感さえ湧いてくる。
「す、ずめちゃんのが、欲しい、から……」
どうすれば、彼女を煽り、指を挿し込んでもらえるだろうか。
いつものえっちの行動パターンを思い出してみると、やはり、おねだりだろう。
わたしが彼女から受けた調教によると、どうして欲しいかを口に出すと、彼女はその通りにしてくれる節がある。
「おもちゃじゃなくて?」
ニィと細められた瞳が意地悪く光る。
どうやら彼女の気を引くことには成功しているみたいだけれど、まだいまひとつ、足りない。
彼女は揶揄うような言葉を吐いて、指を下から上へ向かってそーっと動かす。
「ち、違うの。アレじゃなくて、雀ちゃんのが……いいの」
濡れた指先が割れ目を越えて、蕾の周りを、くるり、くるり、と焦らすように動き始める。
「はぁ…っ、ふ、ぅ…ん…っ」
それだけでこんなに声が漏れてしまうのに、指を入れられたらどうなってしまうんだろう。
想像するだけで、腰の熱が増して、入り口がヒクつく。
そんなわたしを、愉しそうに見つめて、雀ちゃんは指先をピタと、蕾にあてがった。
「ひぅっ」
「私の、何が欲しいの?」
教えて? と瞳の炎を濃くして、雀ちゃんがにやりと嗤った。
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