隣恋Ⅲ~のたり~ 77話


※ 隣恋Ⅲ~のたり~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※

※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※


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 ~ のたり 77 ~

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 引き攣るような喉から声を漏らして、わたしは重ねていた唇を意図的にずらした。

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「はっ、はっ、ぅ、んん…っ」

 何もかもいっぱいいっぱいになる。
 息だって、声だって、自分がどちらを優先したらいいのか、判断もつかなくなりそうなくらいに、頭が快感だらけになって、脚はカクカクと震えた。

 もしかしたら、自分は今、軽くイッているのかもしれない。

 そんな考えが頭の隅を掠めたけれど、まさか、そんな、と否定する。だって、ついさっき、わたしは達したばかりなのだから、こんな短いスパンでイケるはずもない。

 過去そんな経験もないのだし、と結論付けて、わたしは霞む視界で懸命に、彼女の瞳を追いかけた。

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「可愛い」

 身体を襲う快感の波に翻弄されながら、その手の動きを止めて欲しいと訴えたくて雀ちゃんの眼を見たわたしに、そんな言葉が与えられた。
 そして、続きを聞いてもいないのに、雀ちゃんはこんなことを言う。

「ココ、ちょっと弄っただけでまたイッちゃって。ほんと、可愛い」

 いつも、わざわざ口に出して言わなくていいって怒ってるのに。また、そうやって。
 カァァッと赤く、熱くなる頬を感じながら、わたしはやっとのことで持ち上げた手で、彼女の頬を抓った。

「いたくはないけど、とりあえず、痛いって言っといた方がいい?」

 ああ……神様。
 余裕綽々で、にやける彼女の頬を抓る指に、どうか力をお与え下さい。

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 祈ってみても、普段から信仰心のない人間に、神様もそう甘くはないらしい。
 全くといっていい程力のこもらない手に、むぅ……と唸る。

「拗ねないで。よけい、可愛いから」

 なんて言われると、更に、唸り声を上げたくなるけれど、きっとそれは雀ちゃんを喜ばせるだけなんだろうなと思い直して、むくれるのをやめた。

「そうそう。いい子にしてても、まぁ、可愛いのは、変わらないんだけどね」

 まるで歯がキラッと光りそうなくらいに爽やかに笑い掛けられても、困る……しっ、下の手っ……が。

「そういう可愛い子はこうして、かわいがりたくなる」

 動きを緩めていた手が、また、動き始めた。
 割れ目から溢れている愛液をすくってきて、蕾に擦りつけて滑りをよくしたかと思えば、二本指でくにくにと摘むように扱き始めたのだ。

「やっぁぁッ、だ、め、ぇ……っ」

 ぬるっぬるっと、少し勢いもよく扱かれると、小さな蕾はパンパンに張り詰めてゆく。
 雀ちゃんの頬を摘んでいた指を、縋る想いで彼女の肩にかけ、爪を立てた。
 痛くしてごめんなさい、と思う余裕なんてひとつもない。耐えられない腰の深部への快感の増幅にいやいやと首を振るけれど、蕾を扱く指は緩む気配なんて見せてくれない。

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「だめっ、だめっほんとにっ」

 弾む息の間に必死で訴えて、爪まで立てているのにも関わらず、雀ちゃんはその口元に笑みさえ浮かべている。
 そして、扱いていた蕾へさらにすくってきた愛液を塗り付けて、くちゅくちゅと音を立てながらさらに扱いてくるのだ。

「む、むりっ……あっ、はんッ、ぅ、んっ、んンン……ッ!」

 びく、びくっ、と身体と脚が痙攣して、目の前が白くスパークする。
 一瞬聞こえなかった音はすぐに復活したけれど、身体の震えは止まらない。

 爪を立てていた指でさえ、自分の意思とは関係のない動きでカクカクと震えているのだから本当にどうしようもない。
 腰は熱いし、ナカはお腹が痛くなるくらいに何もないそこをきゅうきゅうと締め上げている。

 せめて、ナカに指が一本でもあればと思ってしまうのは、ハシタナイことだろうか。

 空っぽのナカが切なくて、雀ちゃんの指が欲しくて、わたしは必死に、彼女を見上げた。

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