※ 隣恋Ⅲ~のたり~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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~ のたり 75 ~
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「ン! んんぅッ!」
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突然走った電撃に、わたしはキスの最中なのにも関わらず、大きく声をあげた。
そうは言っても、口を塞がれた状態なので、くぐもった声しか上げられなかったのだけど……舌を絡めていた雀ちゃんにはさぞ、十分過ぎるほどに、伝わってしまったことだと思う。
そもそも何故、わたしの身体に突然、電撃が走ったかというと彼女が手にしているローターである。
キスに耽っていたわたしには、そのスイッチをいつ入れたのかも分からないけれど、細かく振動するそれを押し当てられたら流石に分かる。その結果が、電撃になるのだけれど……。
「んっ、んぐ、ぅっ……んんっ」
まだ脱がされてもいない下着にはきっと盛大な染みができていることだろう。そのクロッチの部分に、ローターは押し当てられていて、わたしの敏感な性感帯を刺激する。
一番最初に、下腹部へあてがわれた時と同じ場所。蕾をブィィと振動させるローターから生み出された快感は、否応なしにこの身体にわたしの口から嬌声を零させた。
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嬌声すら押し込めるようなキスがやっと解かれた。
だけど雀ちゃんは顔を離すつもりはないと宣言でもするかのように、わたしを間近で見下ろすのだ。
「ヤッ……ぁ、はっ…ンンンッ……く、ぁ……ぅっ」
ローターをあてられている限り、啼き止まないわたしの口に羞恥心を覚え、思わず、手でそこを塞ごうとした。
だけど当然というか、もちろんというか。雀ちゃんが刺すような鋭い睨みをきかせてくるので、口へあてがいかけた手の動きが止まり、固まってしまう。
「駄目に決まってるでしょ?」
宙へ浮いた手にかぷりと噛み付く雀ちゃんの横顔にすら、ドキリとしてしまう。
舐められた指先ですら、ジンジンと熱くなってしまう。
「だ、って……ひぁっ、ン、んは……ぅっ」
口を手で塞がなければ、こうして、あられもなく、はしたなく、声をあげてしまうのに。
それは駄目だと言う。
「だってじゃなくて。声、聴きたいから」
もっとよくきかせて、と甘く蕩けた声で告げた雀ちゃんが、手の代わりをするかのように、キスをした。
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しかし、そうして唇を塞いでもらっても、わたしの声は止まなかった。
「ふっ、…ん、んんっ、ぅ、ん……ッ」
ローターが、下着越しに蕾へ触れればそれだけで腰が跳ねるし、くねる。
割れ目をなぞるように上下に動かされる振動は、下腹部全体を震わせているような感覚に陥るけれど、その中心点は確実に、蕾なのだ。
意図的にそこを中心として、だがしかし一点に留まることはせず動き回るローターが熱い。
腰を引こうにも、ベッドに押し付けるばかりでその先へは逃げられない。
蕾に強くそれが押し付けられれば、ナカがきゅうと締まって愛液が溢れる。
我慢も抑制もできないその零れる感覚がたまらなくて、先程噛まれた手で雀ちゃんの腕をつかんだ。
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止めるように腕を掴まれた事に気が付いたのか、雀ちゃんが軽く息を抜きながら、わたしの唇から離れるけれど、ローターの動きは止まらない。
「やっ、や、ぁ…っ……」
待って、と言いたい。
止めて、と言いたい。
だけど呼吸が邪魔をしてそれを口にできないし、絶頂の兆しがみえてきた身体は、止めないでと訴えるようにいやらしく腰をくねらせる。
「はっ、はぁ、あんっ、や、ぁっ」
我ながら、絶頂を迎えるには随分早いではないか、と思う。しかし、考えてみれば早いというか遅すぎるくらいだ。
なにせ、数回の大きな休憩を挟んでいるものの、今朝から考えてみれば累計でイッていてもおかしくない愛撫は受けていると思う。
今、集中的に絶頂を迎えられるような刺激の愛撫が呼び水となって、それまでの身体に蓄積されていた快感をずるずると奥底から引っ張り上げてきているみたいに、わたしはあっという間に、絶頂を迎えてしまった。
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