※ 隣恋Ⅲ~のたり~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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~ のたり 61 ~
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ぷはっ、とまるで本当に溺れていたみたいに顔をあげた雀ちゃん。
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彼女は数秒ながら、世の男性のロマンと言われる”パフパフ”を体験していたのだけど、その感想を聞いてみたい。
「どう? 癒された?」
「い、癒されるというよりはなんかムラムラするというか……」
「そうなの? 胸の谷間には癒し効果があると思ったんだけど」
お道化て言ってみせると、少し視線を左右に振って迷いを見せた雀ちゃんが、おずおずと人差し指を一本、立てて見せた。
「もう一回、いいですか?」
「どうぞ。雀ちゃん専用ですから」
笑いながら首に引っ掛けていた腕で彼女を引き寄せると、雀ちゃんはそっとわたしの胸に顔を埋めた。
今度は鼻も口も沈み込まない程度に浮かせているのだろう。彼女の息が谷間にふわぁぁと掛かる。
「んっ」
思わず、その熱気に声が漏れてしまうけれど、彼女の首を抱く腕とは逆の手で口を押さえて、その先を押し殺した。
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――あ、あぶないあぶない。癒し中なのに、わたしが感じてどうするのよ。
自分に突っ込みながら、口を押さえた手の下で静かに息を繰り返す。
だけど、一度、ドキリと跳ねた心臓は、そう簡単には平常通りには戻らなくて、さらに、胸の谷間に掛かる息にも敏感になってしまって、わたしは心中穏やかではいられなくなってきていた。
――そういえば、電気の一件で忘れかけてたけど、わたしは胸にローターあてられてそれっきりだったのよね。
服の上から胸の中心に当てられたローターは、悶えるくらいに気持ち良くて、腰の奥が疼いてたまらなかったんだっけ。
そういえば、濡れた下着がちょっと気持ち悪いかも……。なんて思っていると、不意に、雀ちゃんの顔が動いた。
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「ひあっ……!?」
ぬるっと胸の谷間を這ったのは、熱い舌。
下から上へ、捻じ込むように舐め上げられた。
突然の愛撫にビクンと身体を揺らして、雀ちゃんの首にかけていた腕で、彼女にしがみ付く。
「しょっぱい」
「なっ、な……!?」
胸元で告げられた感想に、言葉が出ない。
そ、そりゃあさっきまで貴女に抱かれて、汗もかいていたんだから、その味はするでしょうけど、い、い、言わなくていいじゃないの……っ。
「でも甘い」
顔をあまり上げずに言う彼女の感想に、絶句した。
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固まっているわたしをいいことに、雀ちゃんは顔を横に向けて、わたしの胸の尖りをぱくんと咥えた。
完全に油断していたところに、そんな刺激。
わたしは受け止めきれずに嬌声をあげ、腕は雀ちゃんにしがみ付き、反射的に彼女から少しでも胸を遠ざけようと、背を丸めるようにした。
「ちょ、っと……ッん、ァッ」
口の中に含まれて、吸われたかと思えば、舌の先端を引っ掛けて、ピンと弾かれる。
その衝撃で丸めていた背中を弓なりに反らせて、快感に耐えるけれど、その隙になぜか、雀ちゃんの片腕が浮かせたわたしの背に通されて、不自然に抱き締められた。
――こんな体勢、させたこと、ないのに……っ?
仰向けに寝る人間の下に腕を通せば、当然、その腕の分だけ、胸を突き出すような不自然な体勢になる。
雀ちゃんは片腕の自由を取られるし、なんでわざわざこんな姿勢を? 抱き締めたかったとか? と謎の行為に首を傾げていると、次の瞬間、その謎は解けた。
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ぐっと突き出した胸の中心はこれでもかというほどにピンと張られて、その存在を主張している。
そこを、口に含まれて、吸われ、舌で転がされると、わたしの口からはあられもない声があがった。
「はぁっ、んや、やっぁ、あ、ァアッ」
胸を突き出した分だけ、快感が増幅されたのかと思う程の、衝撃。
れるれると舌を絡みつけられ、細かく震わせて弾かれると、どうしようもなく身体が震える。
だけど、胸を引こうにも、雀ちゃんの腕があるせいで、引けない。その上、がっちりと身体もホールドされていて、身を捩ることもできなかった。
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