※ 隣恋Ⅲ~のたり~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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~ のたり 10 ~
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おずおずと開いたそこに、なんの躊躇いもなく、雀ちゃんは舌を挿し込んでくる。
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さっきまで、額を舐められて真っ赤になっていたひとと同一人物と思えないくらいの積極性を見せながら、雀ちゃんはキスを再開させた。
「ん……っ」
早速発見されたわたしの舌に、当然のように絡みつく雀ちゃんの舌が熱い。
体温なんてそう変わらないはずなのに、どうしてこんなにも熱く、わたしを溶かしにかかってくるのか。
「……ぁ…ふ……っ」
彼女とのキスも、それ以外のキスも、してきたはず。経験はたぶん、雀ちゃんよりもある。そのはずなのに、翻弄される。
耳も頭もぼぅっと熱くなって、熱い舌に応じるだけで精一杯だ。
辛うじて、肘を着いて支えている上半身も、ともすればカクンッと彼女の上に沈んでしまいそうなくらいだった。
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――も……だ、め…。昨日の、が……。
蕩けて、霞む思考の中に、昨夜の情事の記憶が散らばっている。その欠片たちがいま、自分の身体を熱くしている原因の大部分だというのは理解しているものの、こんな、煽るように舌を擽られていては、その記憶に蓋をするどころではない。
息もまともにできなくなりそうな中で、なんとか、顔を後ろへ引いて、彼女のキスから抜け出した。
突然、キスを解かれて驚いた顔をする雀ちゃんには申し訳ないけれど、身体が痺れたようになって、ぞくぞくが止まらない。これ以上、続けられると、えっちに突入しかねない。
その前に、お風呂に、入りたい……と、ご飯ももうすぐ来るだろうし。
言い訳を胸の中に並べても、それを口に出さなければ仕方ない。
キスを止めたことを咎めるように、雀ちゃんの爪がわたしの項をカリカリカリと引っ掻く。
「だ、って……! 待っても、くれないしっ」
待ってって言ったのに! と息も絶え絶えに告げると、雀ちゃんはなぜか、にやと笑った。
あ、やばい、この顔は意地悪なやつだ。これは、逃げないといけないやつ。と直感的に思う。
「誰のせいだと思います?」
項を引っ掻いていた手が後頭部の髪を掬うようにして、添えられた。
そのまま、下に、ぐっと力を込めて引き寄せられて、あえなく、わたしは彼女の唇に落ちる。
咄嗟に閉じた唇さえ舌でこじ開けられて、呼吸すら奪うような深いキス。
頭を引いて逃れようとしても、できない。後頭部の手が、わたしの動きを封じていた。
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やっと、解放されたのは、何分後のことだったのだろうか。体感的には3分近くキスに溺れさせられていたと思うんだけど。
「はぁふっ、ぁ……っ」
雀ちゃんがわたしの口から舌を引き抜いてくれて、やっと、顔を引く。
唾液の糸が、つ……、と伝うけれど、それを気にする余裕もなく、酸素を貪る。
腰は完全に砕けたし、疼くし、胸はきゅんきゅんと切ないくらいに痛むし、なによりこのまま、抱かれたい。
だけど、雀ちゃんがキスを止めてくれたのには、理由があるみたいで。
扉の向こう、遠くで、ばたんっ、と扉の閉まる音がした。
そしてその後、ピーンポーン、とチャイムの大きい音。
タイミング的に、雀ちゃんの耳には、ここのスタッフさんが扉を開けた音が聞こえていたんじゃないかと思う。
だからこそ、このむっすりつけべさんが、キスを自ら、止めてくれたんだろう。
まだ乱れているものの、なんとか落ち着けた息のもと、彼女の身体の上から横へ、コロンと倒れながら退く。これ以上、あのポジションに居たら、何をされるか分かったものではない。
転がったすぐ隣に、どちらが着たものか分からないけれど、脱ぎっ放しだった浴衣があったので、引っ張り寄せて、身体を覆って隠す。
「残念。ご飯が来ちゃいましたね」
今度はお腹が鳴らなかったのになぁ、と呑気に言う雀ちゃんは、起き上がって、わたしの頬をすり、と指の甲で撫でると、もう一つの脱ぎっ放しだった浴衣をどこかから探し出して纏うと、きゅ、と帯を締めた。
「ゆっくりしてていいですよ」
わたしの額をぺろんと舐めた雀ちゃんが、ぎし、ぎし、と音を立ててベッドから下りた。
自分のした悪戯をそのままそっくり返されて、上気した顔で、額を今更ながら隠す。
扉の前まで行った雀ちゃんがこちらを振り返り、にやっと笑ってから、姿を消した。
――スイッチ入ったあの子…………ほんとこわい。
その意地悪な笑みにさえ、ときめいてしまう胸を押さえて、ぎゅっと目を閉じた。
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